表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
156/177

第156話

 救急室からセリアが現れた。


 疲れた身振りながら、落ち着いた眼差まなざしをし、

「安静状態に入りました。」

 と、みんなに話し掛けて来た。





『ありがとうございます、セリアさん‼ よ…良かったです…‼』

 もう、他の言葉など無いと言わんばかりに、大きく喜ぶ38(さんぱち)と。



「野郎、勝手にくたばるのだけは、何とか回避かいひできやがったか…。」

 心底しんそこ、これが回避かいひできて良かったという身振りでつぶやくケビン。





「もう、素直じゃないなケビンは。ロクスリー君が無事で嬉しいなら、38(さんぱち)ちゃんみたく、素直に、そう言えば良いのに。」

 と、核心を突いてユリンが話すが、



「違うっての! 勝手にくたばられちゃ寝覚め悪りぃからだよ!」

 尚も、典型的で分かり易いツンデレ具合を見せるケビン。





「ケビンのツンデレ具合、きっと、世の、お姉様方に、ご飯3杯や5杯どころか、10杯くらいの熱狂的な人気になるよ!」

 自信たっぷりに、そう、笑顔で、のたまうユリン。



「いらねぇっての! そんなの!」

 テメェみたいなのばっかりに好かれてたまるかと、ユリンの近くからけ、付近からはなすケビン。





 そのユリンとケビンを尻目に、

「でも、ロクスリー君が無事でてくれて、ホンマ良かった…。」

 ロクスリーの無事に、心底ホッとしたと言わんばかりの大きな安堵を見せるミケ。




 そこに、艦の修繕作業を任せていたマカロニが顔を出す。


「ふぅ…。相変わらず、完全に修理するには部品が足りませんが、部品が無くてもなおせる所は修理して来ました。」

 なおせないところがあった割に明るい口調で話して来るマカロニ。



 そのマカロニに、

「おお! 助かるで、マカロニ!」

 大喜びで、ミケが声を掛ける。





「と言っても、エンジン系の部品が、丸で足りず、非常用エンジンすら動かず、航行不能です。戦闘は、まず無理ですね。」

 口調は、先ほどの明るい口調のままだが、少し表情がかげるマカロニ。



「部品が無い中で、ここまで出来できたら充分だよ! 後は、ザインやシュメルたちを迎撃げいげきするばんだね!」

 リッドの、その言葉に、みんなうなずく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ