第155話
ミケが帰還すると、ソルファージュ艦内は、騒然としていた!
各所では、火の手が上がっており、それを消すために、セリアが動かしてくれたのであろう、天井からのスプリンクラーや、バーダック、リッド、ケビン、ユリン、マカロニの使う、消火器での、迅速な消火作業中で、火の手は、まだ上がっている所もあるが、迅速に消火され、かなり火の勢いは弱まっている!
「救急室付近の消火は済みました! 他の消火は、やっておきます! ですから! セリア! ロクスリー君を‼」
焦り、叫びつつ、ロクスリーを救急室に担ぎ込み、セリアを呼ぶ、マカロニ!
「分かりました! 執刀します! 皆には、各所の消火を、お願いします‼」
皆に、消火を任せ、直ちに、執刀の準備を始めるセリア!
『セリアさん! どうか! 何としても! マスターを救って下さい‼』
何としてでもロクスリーを助けてくれと、切実に38が、セリアに懇願する!
「分かりました、38さん! 何としてでも、ロクスリー君は、救ってみせます‼」
38の懇願を聞き、更にロクスリーの執刀の意欲を高め、更なる準備を進めるセリア!
「頼むで、セリア! ソルファージュは、ウチらに任せ! やから、ロクスリー君を…‼」
周囲を更に消火する準備をし、消火器を構える用意をしつつ、セリアに、急ぎ、ロクスリーへの対応を願うミケ!
「ハイ! リーダー! ソルファージュの消火の方は、お任せします! ですから、ロクスリー君の執刀は、何とかやり切ってみせます‼」
ミケの頼みを聞き、ソルファージュはミケたちに任せ、ロクスリーを何とか救い切ると誓うセリア!
「姐さん! ブリッジは被害なし! 居住区に、かなり火の手が上がってたから、リッドと一緒に、全部、消火しときました!」
ケビンが急ぎ、ミケの前に駆けつけ、ブリッジの無事と、居住区の鎮火を報告する!
「良し! ほな、Gデッキの被害確認‼ 火災が発生してたら、火災発生箇所の各所を消火!」
迅速に、ミケが指示を出し、
「リーダー! Gデッキ、もう、バーダック艦長と一緒に見ておいたよ! Gデッキは、昔にGに火の手が上がって、損害が出た時の影響で、リーダーが細かい所までスプリンクラーを徹底的に配備していたから、幾つか損傷はあるけど、火災的な被害は、ほぼ無し! 消火終了! シュタイガーンバオアー、損害無しだよ!」
ユリンが、投げ返す様に、迅速な成果を報告をする!
だが……。
「ミケ! メインエンジン! 非常用エンジン! どちらも、大分、ヤバイくらいに損傷しているぞッ⁉」
バーダックが、ソルファージュの各エンジンの損傷を報告!
「クッ…。とにかく! エンジンとかの、各部の重要箇所は、消火できたんか⁉」
損傷は分かったから、火災の消火自体は、できたのかと、バーダックに聞くミケ!
「とりあえず、火災だけは、何とか消したが……エンジン系は…もう大分ヤバイな…。とりあえず、メインエンジン、非常用エンジン、共に停止だ! ソルファージュは航行不能! どうする、ミケ⁉」
とにかく、消火自体は出来たのは報告したが、エンジン停止によるソルファージュの航行不能も報告するバーダック。
「とにかく、非常用エンジンを修理や! メインエンジンは、機構が複雑過ぎる。まずは、機構が簡略化された、非常用エンジンの方から直すべきや! 頼むで! マカロニ‼」
対応の指示をミケがマカロニに伝えるが。
「自己判断で、指示を聞く前に、非常用エンジンから、できる限りで修理して行ったのですが、ポートティリアでG等を売却した為に、部品が足りません! このままでは、メインエンジンも、非常用エンジンも、修理できません!」
既に修理は試したが、物理的に部品が足りないと告げて来るマカロニ!
「クッ…。メインエンジンどころか、非常用エンジンすら損傷…。更に、修理しようにも、部品が足りん…。だが、まさか、この状況で、部品を買出しに行くワケにもいかん…。どうする、ミケ!? このままじゃ、後手に回らざるを得んぞ⁉」
エンジン系の修理が、部品が足りなくて出来ない以上、このままでは、どうあっても後手に回る事をミケに問うバーダック!
「後手に回るんはしゃあない! 相手はKG1機とTKGっての1機ずつだけ! 他は有象無象のFGの部隊! こっちは4機のKG! 数では負けるけど、質では負けへん! ロクスリー君の敵討ちも含めて、ソルファージュ防衛戦や‼」
ソルファージュのエンジン系が、各部、絶望的な中、ロクスリーの敵討ち込みで、ソルファージュ防衛戦!
この防衛で…ッ!
ラフィンスカルを…ッ!
ザインも…ッ!
ザ・パーフェクトも…ッ!
迎撃で…ッ!
逆に全て滅ぼし尽くす気で…ッ!
防衛しきる…ッッ‼




