第151話
その絶望的な激戦の最中!
「こ…これは⁉ 本当にフェストゥングのラジエールエンジンに細工がされていますッ⁉」
よし…ッ‼ マカロニさんがシュメルの細工を発見してくれた…ッ‼
「な…何だとッ⁉」
驚愕する、バーダック艦長‼
「そ…そんなッ⁉」
大きく驚きの声を上げるケビンさん!
「ほ…本当だったの⁉」
まさか、本当にあり得るなんてと驚愕の表情のリッドさん!
「そ…そんな事って…⁉」
到底信じられないと言わんばかりの驚きの表情のユリンさん!
「クッ…ホンマやったか…。」
信じたくは無かったが、本当だったかと、諦めの表情のミケさん!
「じゃ…じゃあ……トニー君は本当に…ッ⁉」
シュメル=ウェインじゃないか、と、焦りの声でセリアさんが叫ぶ!
そこで……。
「頃合いか…。」
ア…アウスブレンデンが…ッ⁉
ソルファージュに向けて……発砲した…ッ⁉
被弾しながらも、
「化けの皮が剥がれたかッ! セリア! トニー……いや、シュメルに向けて、3連装大型レーザーランチャー掃射…ッ‼」
セリアさんに、シュメルへの攻撃指示を出すバーダック艦長!
「了解! 3連装大型レーザーランチャー掃射‼」
セリアさんの的確な砲撃に被弾した……様に見えたアウスブレンデン…の装甲が…ッ⁉ ぱ……パージした…ッ⁉
中から、手足の無い飛行機型のGのCGが現れたかと思ったら……な…KGに変形した…ッ⁉
父さんの持っていたみたいな……CGとKG間を可変できるKGって言われている……TKGって奴だっていうの…ッ⁉
「ほ…本当に化けの皮が剥がれやがった…ッ⁉」
装甲をパージして、アウスブレンデンの中から現れたTKGに驚くバーダック艦長‼
「どうした、ザ・パーフェクト? 依頼遂行率100%じゃなくなったんじゃないか?」
にやけた声で、シュメルを、からかう様に声を掛けるザインさん!
「イレギュラーが居たんですよッ‼ …………クライアント…ッ‼ トロイメンカッツェのKGたち全機のエンジンダウンの細工は発見されましたが! KG全機をクライアントが倒せる様に、何とかします! しますから…ッ‼ 部下たちに任せていた、そのザコ一匹、オレに譲って下さい…ッ‼ 譲ってくれれば、KG全機をクライアントの手で倒せる様に、ちゃんと仕事はした上で、報酬を本来の報酬の三分の二、返金しますッ‼ このクズのッ! このクズのせいで…ッ‼ オレの…ッ! オレの完璧な経歴が…ッ‼ クライアント…ッ‼」
依頼遂行率100%を下回らされたのが、よほど悔しいらしく、オイラに並々ならぬ敵意を向け、ザインさんに、オイラを譲ってくれと懇願するシュメル!
「仕方ねぇな、シュメル=ウェイン! そのザコは譲ってやる! だから、後の仕事と返金は、ちゃんとしろよ?」
再度、にやけた声で、シュメルに声を掛けるザインさん!
「OK…ッ! クライアント…ッ‼」
オイラを譲って貰えたのが余程嬉しいらしく、喜びの声で、ザインさんに返事をするシュメル‼




