第15話
「おう、リィトさんとこの!」
「やっス」
途中、御近所の姉御肌の女性とすれ違う。
近所と言っても、お隣さんとかでなくて、ゾンドで歩いてやっと会えるくらいの距離は離れているワケだけど。
そして、そのお姉さんは、ポニーテールで髪が長くて、そばかすが少しある、赤ら顔だけど割と美人さん。
そしてモデル体型で、胸に大きな双丘を付けている。
ワケだけど……オイラ的には、可愛くて小さくて遮るモノのない、大平原のような、なだらかな胸の娘が射程距離に合うワケで……。
まあでも、さすがにローティーン以下は無理だけどね。
そして、割と美人だけど、こういうタイプのお姉さんも無理っていうね。
まあ、それは、どうでも良いんだけど。
「WGにオマエが乗るとはねぇ。どことなくWGの動きにリィトさんと同じ癖があるよ! さすが親子じゃないか!」
「そっスか? 自分では、特に変な癖がある気はしないんスけどね。」
「足が動く時に、一瞬、溜めがあんだよ。アンタも頑張ればアンタの親父くらい名を残せるかもしれないよ!」
「そんなもんスかね?」
まあ、でも、伝説のTHと呼ばれる父さんに似ているというなら悪くはないか。
「まあそれはおいといて、とりあえず物見台の方っスかね。というわけで仕事させてもらいに、行ってくるっスよ。」
「おぅ、行って来な!」
御近所のお姉さんに背中を押されるように声を掛けられて送ってもらう。