第148話
「ゲズC²と、アウスブレンデン出撃ッ! 他は一旦マカロニに見て貰って待機ッ‼」
「ミケさん⁉」
「姐さん⁉」
「リーダー⁉」
「ミケさん⁉」
「ミケさん⁉」
シュメルや皆どころか、オイラも驚く!?
KG全機はマカロニさんに見て貰ってKGメンバーは全員待機って指令なのに、ゲズC²と……アウスブレンデンも…出撃…ッ⁉
「こういうロクスリー君の既視感は信じられるッ! やから、KGは全機マカロニに見て貰って、KGメンバーは全員待機やッ‼」
「あ…ありがとうッス! ミケさん‼」
良かった。何とか、ミケさんは、オイラの事、信じてくれた…。
「けどやッ! 信じられるけどやッ‼ ウチは……トニー君も信じたい…ッ‼」
「え…ッ!?」
シュ…シュメルの事も…信じる…ッ⁉
「やから、ゲズC²だけやなく、アウスブレンデンにも出撃してもらう!」
「ありがとうございます! ミケさん!」
喜びの笑顔をミケさんに向けるシュメル!
「けどやッ! 最悪、トニー君がシュメル=ウェインである可能性も、ウチは考えはするッ‼ やから、もしもの時は、ソルファージュで、後ろから撃たせて貰う…ッ‼」
「え…ッ⁉」
喜びの笑顔から一転、その笑顔を凍り付かせ、驚愕の表情に変わるシュメル‼
「でもやッ! 今日まで一緒に過ごしたトニー君との日々が、全て演技やったとは思いたくない…ッ! やから…‼ 頼むで……トニー君…ッ‼」
一心にシュメルを見つめ、共に過ごした日々が本物で有る事を願うミケさん!
「クッ……ッ! ボクは…ッ‼ …ッ…………分かりました……ッ。……トニー=スミス……。アウスブレンデン……。何とか…ラフィンスカルを……。足止め…して来ます…ッ‼」
苦虫を噛み潰した様な顔をしつつも、アウスブレンデンに乗り込み、出撃するシュメル!
「ロクスリー君も、頼むでッ! 最悪の場合、君一人で、ソルファージュを守る事になるかもしれへん…。 でもや…ッ‼ もし、ロクスリー君一人で戦う様な事になっても、何とかガンバって耐え切って欲しい…ッ‼ 頼むで…ッ‼ ロクスリー君…ッ‼」
願いを込めた眼差しで、ミケさんが、オイラを送り出すッ‼
「は…ハイッス! ミケさん‼ どうなるか分かんないッスけど……。ロック=ロクスリーッ‼ ゲズC²ッ‼ 何とかラフィンスカルたちを…ッ‼ 足止めして来ます…ッ‼」
そのまま出撃し、ザインさんたちの前に立ち塞がる!




