第144話
「トニー=スミス! 出ました!」
トニーさんが、オイラの後に、殿で出撃する!
「アヴァドン!」
オイラたちより前方少し離れた場所から、ザインさんが、待っていましたと言わんばかりに、オイラ達を迎え撃つ姿勢で待つ!
「懲りずに来たな、ザイン! 各機、ラフィンスカルを迎撃! ケビン! ウチと一緒に前面に出てザインを抑えるで! ユリンは中衛で砲撃しつつ周りをサポート! マカロニ! 思う処はあるやろうけど、ロクスリー君たちと後衛で砲撃! ロクスリー君とトニー君も後衛で砲撃支援! おっさん! マカロニたちと一緒に、砲撃、頼む!」
トロイメンカッツェ各機に指示を出すミケさん。
「あいさ、姐さん! 今日はオレも、クズ野郎のせいでムシャクシャしてるんで、前衛で思う存分、暴れさせて貰いますよ! 行くぜ! アリーエルスラスター!」
オイラへの鬱憤を晴らすためにであろう勢いを付けてアリーエルスラスターを起動し、一気にザインさんたちに詰め寄るケビンさん!
「いつもなら、ムサいザインたちをタチで、リッドやトニー君たちをネコで、ご飯3杯どころか、5杯くらい余裕のユリンちゃんなんだけど、今日のユリンちゃんは、ギシアンじゃなく、スカッとするために、徹底的に砲撃でザインたちをブッ飛ばしちゃうんだから! Lトライバレル! レーザー!」
相変わらずの謎世界が構築されるユリンさんの発言だが、謎世界を大いに構築しつつも、Lトライバレルのレーザーで、ユリンさんの怒りを晴らすためにラフィンスカルのFG部隊たちを徹底的に砲撃して行く!
「まあ、前衛や中衛を任されるよりは助かりますが…。彼と同じ戦列というのは、正直気乗りしませんね…。ですが、任されたからには、徹底的に、叩かせて貰いますよ!」
怒りを募らせながらも、遠距離用大型レーザーキャノンでラフィンスカルに砲撃を行い、更に、レーザーランチャーで相手部隊に追撃を行うマカロニさん。
「撃たなきゃ、どっちにしても当たらないんだ! だったら! 外れても、まず撃つ!」
ダメだから何もせず逃げるなんてしてたら、何も変わらないんだ!
今のオイラは本当に最低の状態だ!
だから……だから…ッ!
ここから、全てを、積み重ねて行く…ッ‼
「ボクも、キャノン砲で!」
トニーさんも、アウスブレンデンの砲撃で、ラフィンスカルたちの前面に出ているガトナスを迎撃する!
「セリア! ソルファージュ! 3連装大型レーザーランチャー! 垂直! 水平ミサイル! 掃射!」
テキパキと攻撃指示をセリアさんに出すバーダック艦長!
「了解! 3連装大型レーザーランチャー! 垂直! 水平ミサイル! 掃射します!」
セリアさんも、素早く攻撃を遂行する!
「ウチも前に出る! トライバレル、レーザーや!」
ケビンさんと並んで、前面に出て、トライバレルのレーザーを、ラフィンスカルの、前面に居るザヌスに、すかさず砲撃するミケさん!




