第143話
その時! Gデッキ内にアラートが響き渡った!
「前方より機体反応多数! これは……スナッチャーザインの部隊の……ラフィンスカルの反応です! 前回のように部下たちだけじゃなく、今回は、頭目のザインも居ます!」
アラート音を響かせながら、セリアさんがGデッキ内のコンソールのモニターに通信を入れてくる!
「姐さん!」
すぐさまGデッキに戻り、ミケさんを呼ぶケビンさんに、
「まだ懲りひんみたいやな! ああいう奴は徹底的に叩かんと彼我の実力の差に気付かん! そやから、徹底的に、ぶっ潰すで!」
拳を握って、ザインさんの撃破に気合を入れ、ミケさんが答え、
「あいさ、姐さん! ケビン=ブロッサム! ラーゼンレーヴェ! 出るぜ!」
ミケさんに応え返し、勢い勇んで、ケビンさんがラーゼンレーヴェで出撃する!
「ユリンちゃんも、ちょっとムシャクシャしてるとこだったから、スキッとさせてもらいに、砲撃戦に出撃しちゃうんだから! ユリン=エメラルド! エンジェルシード! しゅっぱーーッつ!」
オイラへの怒りであろう、怒りを晴らしに行くと、勢い付き、ユリンさんが出撃して行く!
「やれやれ、メカニックとしては、仕事を増やすのは辞めて欲しいのですが、ボク個人としては、ユリンと同じで、ちょっと鬱憤が溜まっている所なので、それを晴らさせて貰うのに、丁度良い的になってくれて、ありがたいところですね! 今日のボクの砲撃は痛いですよ? ロイド=ノーマン! フェストゥング! 出ます!」
マカロニさんも、オイラへの鬱憤であろう、鬱憤を晴らすためと、勢い勇み出撃して行く!
「今回は、殿はボクがやってみます! ミケさんとロクスリーさんは、先に出撃して下さい!」
トニーさんが、殿は任せて欲しいと声を掛けてくれる。
「了解や! ほな、ウチから行こうか! ミケ=スターライト! タイニーダンサー! 出るで!」
トニーさんに殿を任せ、まず自分からと、ミケさんが出撃して行く!
「オイラが出て、逆に足を引っ張る可能性もあるかもしれない…。 けど…ッ! だけど…ッ! 少しでも……皆の役に立つ様にガンバるんだ…ッ! ロック=ロクスリー! ゲズC²! 出ますッ!」
オイラが出ても、どうなるかは分からない…。
分からないけど……。
オイラが出なかったら……。
ここでオイラが出ずに、閉じこもって逃げたら……ッ。
何も変わらないんだ……ッ!
だから、オイラは、出撃する…ッ‼




