第138話
そう思った矢先に……。
『マスター、上方より、新たな熱源反応。更にスプリガンの増援の模様。』
「ちょッ⁉ どんだけ居るのッ⁉」
天井に穴が開き、そこから、スプリガンが降って来るッ⁉
天井から降ってきた格闘戦用のスプリガンが、オイラのゲズC²目掛けて、レーザーブレードをぶん回して、迫って来るッ⁉
「ロクスリーさんッ‼」
オイラに迫ったスプリガンを、アウスブレンデンのグレネードランチャーが何とか撃墜!
でも、彼我の数が明らかにヤバいッ⁉
だって、さっき上から降ってきたの合わせて、ざっと見て、50機ほど居るのよッ⁉
「ちょッ⁉ 何なの、この数ッ⁉ マジ勘弁ッ⁉」
「この数を、捌くのは、アウスブレンデンとゲズC²だけでは……。」
トニーさんが、苦しそうに呟く。
そうこうしていると、増援のスプリガン部隊が、ミサイルを一斉に構えたッ⁉
『スプリガンのミサイル。こちらをターゲッティング。来ます!』
「ちょッ⁉」
一気にミサイルが迫るッ⁉
「ロクスリーさん!」
トニーさんのアウスブレンデンが90mmパラベラム機銃を放って撃ち落とすが、数が多すぎるッ⁉
「死ねるかッ!」
オイラに迫ってくるミサイルを出来得る限りガトリングガンと頭部バルカンを総動員で撃ち落とす!
でもダメだッ⁉ 数が多すぎるッ⁉
撃ち落とせなかったミサイルを盾で防ぐが、数がダンチだッ⁉
盾が吹き飛ばされ、盾を構えていた左手が吹き飛ぶッ⁉
更に続くミサイルを、ライドブレードの立体軌道で回避しようとするが、腹部を掠め、腹部の装甲が抉られるッ⁉
「ロクスリーさんッ⁉」
トニーさんのアウスブレンデンは、何とか被弾を抑えた様で、トニーさんが、気遣わしげに、オイラを呼ぶ。
そこで、入口付近から来たスプリガンのミサイル部隊が次弾を構えるッ⁉
「も…もうダメだぁぁぁッ⁉ これは死ぬッ⁉ ああぁぁぁぁッ⁉ し…死ぬ前にミケさんの魅惑の無い胸バディーに身を埋めたかったぁぁぁ‼」
その、いまわの際のオイラの叫びに、
「誰が無い胸やねんッ⁉」
角の先の入口付近から、またも爆音が轟き、純白のシルエットと、青いシルエットが、こちらに向かいつつ、前方で構えていたミサイルを装填したスプリガン部隊を、銃剣状のレーザーソードで切り払い殲滅!
そのままの勢いで、オイラたちの居る基地通路中央付近に到着‼
「じゃーん! 騎兵隊、ただいま参上!」
ケビンさんが、得意げに、そう告げる!
「ミケさはぁぁぁーん! ケビンさはぁぁぁーん!」
お二人に縋り付くオイラ。
このタイミングでの到着、マジ、ゴッド! ハラショー!




