第137話
「やはり、情報屋に、一杯食わされた様ですね。」
冷静に分析するトニーさん。
「食わされるのは、幻のシャケ弁が良いのに‼ 幻のシャケ弁を胃に収めて! オイラは、イブたん(しつこく言うが、オイラの脳内彼女。更にしつこく言うけど、外見年齢8しゃい。)と、あはんな世界に到達するんスッ‼」
「誰ですか…イブたんって……ッ⁉」
トニーさんが、オイラの気合の言葉を聞き、引き気味に呟く。
その時……。
『マスター。下方より、更に熱源反応。スプリガンの増援、更に来ます!』
「マジでッ⁉ どんだけ居るのッ⁉」
更なるスプリガンの増援が、オイラたちを囲むッ⁉
「スプリガンは、徹底的にローコスト化が図られ、使い捨てとして作られています! という事は、防御力はFGなどに比べて、非常に脆いという事です! ミケさんたちには、もう、救難信号を送っています! ミケさんたちが来るまで、何とかボクたちで凌ぎましょう!」
トニーさんが、冷静に状況を分析し、凛とした目で、オイラに指示を出す。
「使い捨てで脆いって言っても、この数っスよ⁉ トニーさん、ミケさんが来るまで、何とかして下さい! オイラじゃムリっス‼」
涙をチョチョ切らせながら懇願するオイラ。
「分りました。何とかします! ロクスリーさんは、当たらなくて良いので、ガトリングで牽制して下さい!」
そう言いつつ、アウスブレンデンが、キャノン砲を増援のスプリガンに放つ!
「け…牽制射撃…できるのか、オイラ⁉」
何とか、迫って来るスプリガンの群れに、レーザーガトリングガンを放つオイラ。
そのオイラたちの攻撃に、スプリガンたちが、次々に撃墜されて行く!
コイツら、本当に、防御は紙クズみたいに脆いぞッ⁉
行ける! オイラでも行けるぞ!




