第136話
スプリガンの格闘戦部隊がレーザーブレードを振り回して突撃してくる⁉
「ちょッ⁉ まッ⁉」
何とか盾でいなしつつ、ライドブレードを展開し、ダッシュで後方に逃げる!
でも、射撃戦部隊が、水平ミサイルを放って来るッ⁉
「いやじゃぁぁぁーッ‼」
苦し紛れに、頭部バルカンで何とか撃ち落そうとしてみるが、何発かは落としたけど、やっぱり、オイラの腕じゃ、全部はムリだッ⁉
「死ねるかぁぁぁぁーーッ‼」
レーザーソードで切り払うなんてオイラじゃムリだ!
なら、これで!
「ウキー! できるだけ撃ち落す!」
両外腕部のレーザーガトリングで、水平ミサイルを、無理やり撃ち落す!
「基地の中は、舗装されているし、狭いんだからッ‼」
更に、ライドブレード、最大加速!
壁に乗り上げ、天井にまで達しながら、立体的な軌道でミサイルを回避!
しかし、それでも、数発、胴体部に受けてしまう!
「あぅッ⁉ コックピットが揺れるッ⁉」
衝撃を受けつつも、何とか、狭く舗装された基地の地の利を生かし、ライドブレードとブースターを最大限に使った立体的な回避機動で、基地の入り口の方向に逃げるが……。
『マスター、入り口付近に機体反応多数。スプリガン部隊の増援部隊の模様です。』
目視では通路の壁に阻まれて見えないけど、入り口付近にも、スプリガンが現れたのッ⁉
「マジでッ⁉」
その増援のスプリガンが、通路の先からワラワラと現れ、先発の格闘部隊がレーザーブレードを構える⁉
更に、オイラが通ってきた後ろのスプリガンも、水平ミサイルを発射体制だぞッ⁉
「流石に、物量が違いすぎる⁉ オイラ一人じゃ、もうムリだーッ⁉」
その最悪の場面で、
「ロクスリーさんッ‼」
通信の声と共に、角の先で見えない入口方面から爆音がしたかと思うと、アウスブレンデンが、突撃して来て、オイラに迫っていたスプリガンの格闘部隊を、グレネードランチャーで撃墜!
そのまま、オイラの居る基地の中程まで、アウスブレンデンが飛来する!
更に、90mmパラベラム機銃で、後方のスプリガンの水平ミサイルを撃ち落す!
「と…トニーさはぁぁぁぁ~~んッ‼」
涙目で、縋り付かんばかりにトニーさんを呼ぶオイラ。
トニーさん、マジ、エンジェル!




