第125話
みんなが了承の声を挙げたところで、
「何をゴチャゴチャ言ってやがる!」
自警団のうち、エンジェルシードの近くのガトナスが、レーザーソードを構えて爆ぜた!
「ユリンさん!」
「了解だよ!」
エンジェルシードが、Lトライバレルのレーザーソードを形成し、ガトナスの一撃を斬り払う!
「トニーさん! オイラと一緒に!」
「了解です!」
ガトナスを先頭に、エンジェルシードとフェストゥングに向かってきた自警団のFG部隊に、オイラのゲズC²の大型バズーカと、トニーさんのアウスブレンデンのキャノン砲の砲撃が、雨あられと降る!
「クッ…弾幕が厚い!」
堪らず、後ろに下がるガトナスたち!
そこに!
「その距離は、ユリンちゃんの十八番なんだから!」
エンジェルシ-ドのLトライバレルのバレットの一撃がガトナスの頭部を破砕する!
「グアッ⁉ 頭部をやられた⁉」
呻く自警団!
更に、
「ボクも忘れられては困りますね!」
フェストゥングの大型レーザーレールキャノンの砲撃が、後方に下がったFG部隊の中のうちの一機のゲズの胴体部を貫通する!
「ケビン! こっちも行くで!」
「あいさ! 姐さん!」
ラーゼンレーヴェとタイニーダンサーが、トライバレルを構え、背中合わせになり、
『合体攻撃! ガンスリンガーパレード!』
2機揃ってローリングしながら、チャージした偏向レーザーを自警団たちに向かって撃つ!
タイニーダンサーたちに接近していたザヌス部隊やゲズやジーナ部隊が、見る見る被弾して行く!
「グ…ッ!? 何て威力のパルスレーザーなんだッ⁉」
呻く自警団団長!
「よし、牽制射撃は、こんなモンで良いやろ! ケビン! みんなのとこに行くで!」
「了解だ! 姐さん!」
ミケさんとケビンさんが、後衛のオイラたちに合流!
「バーダック艦長! お願いっス!」
「任せとけ! セリア! 3連装大型レーザーランチャー! 垂直、水平ミサイル! 発射!」
「了解! 3連装大型レーザーランチャー! 垂直、水平ミサイル! 発射します!」
ソルファージュの艦砲射撃が、自警団たちを襲う!
ガンスリンガーパレ-ドで被弾していた自警団たちが、更に被弾して行く!
「よし、良い頃合いやね! トロイメンカッツェ、撤収ッ‼」
『了解!』
全員で、ソルファージュに乗り込む!
みんながソルファージュの甲板に上ったところで、
「ユリンちゃん、ダメ押し! Lトライバレル、レーザー、行っくよ~!」
エンジェルシードが、Lトライバレルのレーザーを掃射する!
「グ……ッ!? 見す見す、見逃すなど⁉ クッ……! アヴァドンッ‼」
自警団団長が、恨みがましい声を出すが、もう遅い!
ソルファージュの全速のダッシュで、見る見るアルセカーナの町が遠くなって行く。




