第123話
「クッ…分った。我等、自警団は、新統合の軍門に下ろう。町長や、ショップ関係者にも、話は通そう。だから、まずは、この極悪TSのアヴァドン共を、倒してくれ!」
自警団の団長さんが、新統合軍に、かしずく意を述べるッ⁉
「了解した。この場は、我等、新統合に任せてもらおうッ! TS共! このSG、ダギナスの性能! 存分に味わうが良い!」
そう新統合の部隊長が言ったかと思うと、新統合のダギナスと呼ばれた、SGとかいう新種のGたちが一気に爆ぜた!
水平ミサイルを乱射しながら、右外腕部からガトリングガンを放って接近してくるッ⁉
「クッ…! 脚部のアリーエルスラスターが死んでいるからッ⁉」
ラーゼンレーヴェが、襲い来るミサイルを、オサフネで切り払いつつ、ガトリングガンを回避しようとするが、脚部のアリーエルスラスターの超加速が使えない為、回避し切れず、胴体部に、モロに当たるッ⁉
「グッ…! モロに食らってもうとる…ッ⁉」
中空を飛ぶタイニーダンサーも、PBLHが使えないせいで、ガトリングの掃射で、胴体部が、モロに被弾する!
「ケビン⁉ リーダー⁉ クッ……いま、ユリンちゃんが助けるからねッ!」
ユリンさんが、Lトライバレルのバレットを、ミケさんたちを襲う群れに掃射する!
その攻撃で、ダギナスの先頭の数機が、腕部や、脚部などを損傷するが!
「よくも味方をやりやがったな! 食らえ!」
ダギナスの反撃のレーザーライフルの一撃が、エンジェルシードを襲う!
「キャッ!?」
ユリンさんが、胴体部への攻撃を、右手で庇う!
しかし、無敵装甲のはずのエンジェルシードの右腕が被弾により、大きく抉れる⁉
あのエンジェルシードの装甲を、あんなに損傷させるなんてッ⁉
あのレーザーライフル、トライバレル並みの出力なのかッ⁉
「食らえ、鈍重KG!」
ダギナスたちが、エンジェルシードに追撃のレーザーライフルを放つ!
その攻撃を、
「ユリン!」
フェストクングが肩代わりし、レーザーを相殺する!
「マカロニ! サンキュ…」
ユリンさんが、感謝の言葉を掛けようとした、その刹那!
「レーザーを相殺できてもなぁッ!」
ダギナスが、両外腕部から、ガトリングをフェストゥングとエンジェルシードに掃射する!
「あぅッ⁉」
「クッ…こう実弾で来られては…ッ⁉」
レーザーなら無敵なフェストゥングも、実弾の雨あられで身動きが取れないッ⁉
タイニーダンサーが、ラーゼンレーヴェが、エンジェルシードが、フェストゥングが、ダギナスたちのガトリングの十字砲火で、少しずつ、だけど、確実にダメージを蓄積していくッ⁉
「クッ……このままみんながやられるのを黙って見ているだけなんて嫌だ! だったら、オイラが! オイラだってッ‼」
手近のエンジェルシードとフェストゥングにガトリングを掃射するダギナスの部隊に、垂直ミサイルを射出! 大型バズーカを乱射しつつ近づく!
ミサイルもバズーカも、ことごとく回避されるが、これでエンジェルシードたちへの攻撃が止んだだろ! だったら!
「ユリンさん! マカロニさん! 距離を取って砲撃を! ここはオイラが盾に……」
と、指示を言い終わる前に。
「はしゃぐな! このカラフルゲズ野郎!」
オイラの攻撃をいなしたダギナスの部隊が、あの超出力のレーザーライフルをゲズC²のオイラが乗っている胸部コックピット部に直撃させたッ⁉




