第119話
「クッ……。ちょっとタイプだからオープンチャンネルのモニター越しの姿に気を取られたが、もう手加減はせんぞ!」
自警団の団長さんっぽい人が、ちょっと頬を赤く染めながら言って来る。
「何、ツンデレっぽくなってんのッ⁉ そういうの、マジ辞めてッ‼」
フェアタイディゲンに迫られた時よりも、恐ろしい気配を感じて叫ぶオイラ。
この自警団たちからは、ドス黒い畏怖を感じるッ‼
「とにかく見た目がゲズだからというところでも油断したが、逆に、今ので、そっちがエースと見た! となれば、外張りから埋めるべきだ! みんな! 他のKGから潰して追い詰めるぞ!」
と、自警団の団長さんが言い放ち、
『了解です、団長!』
と、それに応える団員の方々。
「ええい! 相手はやる気マンマンや! なら! こっちは、相手を完膚なきまで潰すだけや! みんな、売られたケンカは買うで‼」
と、ミケさんが言い放つ!
その言葉が、開戦の合図となった!
「いくぞ、皆のモノ! KGたちに向けて一斉掃射!」
自警団のFG部隊が、バズーカやレーザーライフルや垂直ミサイルなどを一斉に放つ!
さっきの自警団の団長の言葉通り、オイラを無視して、ミケさんたちのKG部隊に、その照準を絞って放って来る!
「クッ…脚部のアリーエルスラスターが死んでいるから……ッ‼」
いつもなら、アリーエルスラスターの超加速で難なく回避するラーゼンレーヴェだが、脚部のアリーエルスラスターをフェアタイディゲンに損傷させられ使えない為、苦しげに盾で防御する!
「空を飛べると言っても、オレたちザヌス隊のガトリングの掃射の前では!」
更に、ザヌス隊のレーザーガトリングガンが、中空のタイニーダンサーに掃射される!
「クッ……さっきの不意の一撃で、左手を損傷したから、PBLHが使えへん……ッ⁉」
PBLHを使えない為、僅かだが胴体部の装甲にガトリングが通る!




