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第118話

「ちょッ⁉ あのG(ジェネラル)²(ギア)との戦闘で消耗しているのに、さらに自警団と戦うとか、マジ勘弁なんスけどッ⁉」

 余りの無謀な展開てんかいに、涙目で叫ぶオイラ!





「ロクスリー君、ちなみに言っとくけど、前にウチらがコイツらからFG(ファイターギア)を強奪する時にコイツら……このアルセカーナの町の自警団たちも下調べしたんやけど、キミのとったファトス村の自警団と同じで、コイツらも新入団員たちをホルモンしとったからな?」

 ミケさんが、あえて敵味方オープン通信のオープンチャンネルで、残酷にも告げる。



「うぇッ⁉」

 戦慄せんりつの声を上げるオイラ。



「ロクスリー君ってリバOKっぽいから、もし彼らに負けて捕まりでもしたら、人気者になりそうだね!」

 と、ユリンがニコニコ笑顔で、凄く楽しそうに言って来る。



「ちょッ⁉ マジそんなの勘弁なんだけどッ⁉」

 そんな展開てんかい、怖すぎるわッ‼





 そのやり取りを見ていたアルセカーナの自警団の団員たちが、オープンチャンネルで、次々に赤らめた顔を見せるッ⁉






 それが、引き金になった。



「何を……」

 ゲズC(ツイン)²(カスタム)脚部きゃくぶのホバーをオフにし、ライドブレードを稼動させ、舗装された市街地の道を、ブースターを噴かせ、一番近い自警団のジーナに一気に駆け寄り、レーザーソードで斬り付け、戦線から吹き飛ばす!



「顔を赤らめて……」

 さっきフッ飛ばしたジーナの横に居たガトナスをスタンアンカーでスタンさせる!



「やがんだ、テメェらッ⁉」

 スタンさせたガトナスのさらに横に居たザヌスをレーザーガトリングガンで攻撃する!



「そら、こうなったら、もちろん、ブッするわッ‼」

 叫びながら、同じザヌスに向かって追撃でマカロニさんから借りた遠距離用大型レーザーキャノンを撃って撃墜する!



 そして、距離を取ってマカロニさんのフェストゥングとトニーさんのアウスブレンデン、ユリンさんのエンジェルシードとバーダック艦長たちのソルファージュたちから援護防御えんごぼうぎょを取って貰える位置までライドブレードを稼動させ火花を散らしながら移動する!





「スゴイ……ロクスリーさん……。」

 感嘆かんたんこえらすトニーさん。



「ヒュー! やるじゃねぇか兄弟!」

 ケビンさんが口笛を吹きつつ賞賛しょうさんする。



「いつもちぢこまってやがるが、やれば出来できんじゃねーか!」

 バーダック艦長も、賞賛しょうさんの言葉を述べる。



「火事場のバカ力というモノかもですね。よっぽど嫌だったのでしょうね、アレ。」

 マカロニさんが中指でメガネをクイッと上げながら冷静に言う。



「でも、ムサ苦しい自警団の人たちに無理やりホルモンされるロクスリー君ってシュチエーションも、私的わたしてきには断然だんぜんアリよ? ハァ…ハァ…。ヤバッ⁉ ちょっと想像したらえて来ちゃった……ッ‼」

 と、鼻血をボトボトとながしながら、恍惚こうこつの表情で言うユリンさん。



「ネェーよッ‼ 怖ぇーよッ‼ それだけは絶対にゴメンこうむるッ‼」

 マジ、そんなの、勘弁ッ‼





「ハッ⁉ 出してない! 出してないよ⁉ 花も恥じらう純情乙女のユリンちゃんが、鼻血なんて出してないよッ⁉」

 だから、何でアナタは、それで鼻血がバレてないと思えるのッ⁉





「えーい! 辞めんか、ユリン! でも、ようやったでロクスリー君! これで、自警団たちは浮き足立ったで!」

 と、ユリンさんをとがめつつ、オイラをねぎらうミケさん。

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