第117話
「やった! やったでッ‼ やったったでッ‼ これでアイツのせいでお釈迦にされたFGたちの分のサイフも浮かばれるッ‼ やった! やったったんやッ‼ うおっしゃーッ‼」
歓喜の声を上げるミケさん。
しかし、そこで、ミケさんのタイニーダンサーにバズーカとミサイルが降り注ぐッ⁉
虚を付かれた為、PBLHを搭載した左手が被弾してしまうッ⁉
うがっ! 何なのよ、一体ッ⁉
「な……何やッ⁉」
驚くミケさん。
そりゃそうだよ! オイラも驚いているよ!
「ちょっ……フェアタイディゲンを倒したのに、どこから攻撃が来たのッ⁉」
戦々恐々とするオイラ。
「やはり図り事をしていたな、アヴァドンッ‼」
アルセカーナの自警団の方たちが言いつつ、FGに乗ってバズーカやミサイルを掃射しつつ迫って来るッ⁉
「えっ、何でッ⁉ オイラたち、あの人たちの代わりにフェアタイディゲンを倒して、この町を救った、いわば英雄よッ⁉ それが何で攻撃されているのッ⁉」
驚きの展開に、疑問を叫ぶオイラ!
「うちにも分からんぞッ⁉」
ミケさんも、謎の超展開に、驚きながら叫ぶ!
「でも、何か、凄く敵意を向けられているわよねッ⁉」
ユリンさんも、驚きのままに、今の状況を伝えてくる!
「クッ……一体どうなってやがんるだッ⁉」
いつも沈着冷静なバーダック艦長すら、驚きの声を上げる!
「他の地から、この町に着た流しのTHから、オマエたちのGSから、さっきの赤いG²が出撃するのを見たと聞いたぞ!」
と、アルセカーナの自警団の団長とおぼしき方が言って来る。
「うあっちゃー……。」
ケビンさんが、嘆きの声を上げる!
「何で、そんなピンポイントなとこ見ているのッ⁉」
マジで、何でよッ⁉
オイラの叫びを無視して、
「きっと、さっきの赤いG²と戦っていたのも八百長の茶番劇だったのだろうがッ⁉ 我々が油断したところでGを強奪する算段だったのだろうがッ⁉ 姑息な真似をしおってッ‼ そんな事だろうと始めから思っていたぞッ‼ ダマシ通される前に気付けて良かったわッ‼ アヴァドンのミケと、その手下ども! この町に、1度ならず2度も強奪に来おって! 我々を謀り、この町を襲った報いを受けるが良い! 例えオマエたちが高性能なKG使いたちだとしても、その腕や足の一本だけでも折ってやるぞッ‼」
と、自警団の団長と思われる人物が捲くし立てる!
「強烈な勘違いだけど、私たち、叩けばホコリの出てくるとこだし、確かに、この町も前に1回強奪しに来たものね。リーダー、これどうするの?」
「えーい、しゃーない! 売られたケンカは買う主義や! こうなったらコイツらの誤解をホンマにしたる! コイツら殲滅して、自警団倉庫から奪えるだけFGを奪ったるッ‼」
ヤケクソ気味に、ミケさんが言い放つ!




