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第115話

 と、そこで、ミケさんが指示を言い終わる前に、オープンチャンネルで、

「その機影たちッ‼ 見忘れはせんぞッ‼ アヴァドンのミケの極悪ごくあくTSトレジャースティーラーチ-ムのトロイメンカッツェたちだなッ‼ 我等われらの町に、今度はどんな災厄さいやくおこないにたッ‼」

 と、アルセカーナの自警団とおぼしき人が、オイラたちに向けて通信して来たッ⁉





「見たら分かるやろッ⁉ 不甲斐ないオマエらに代わって、この町を襲っとる、この赤いG(ジェネラル)²(ギア)と戦ったっとるんや! 今回はオマエらと敵対するつもりも何かを奪うつもりもない! まあ、もちろん前にオマエらから奪ったFG(ファイターギア)を売った金を返すつもりもないけどな! そやけどや! G(ジェネラル)²(ギア)相手にオマエらやったら荷が勝ち過ぎとる! こっちは個人的に、あのG(ジェネラル)²(ギア)に恨みがあるんや! オマエらには何もせえへんし、あのG(ジェネラル)²(ギア)はキッチリ倒したるさかい、オマエらは黙って見とき! 既にアイツにボロ負けしたっぽいオマエらからしたら渡りに船やろうがッ⁉」

 フェアタイディゲンがはな垂直すいちょくミサイルをバックダッシュでけつつ、ミケさんがまくくしてる!



「クッ……確かに、それが本当なら、我々としても渡りに船だ。だが、オマエは、アヴァドンとまで呼ばれるほど貪欲に強奪を繰り返す極悪人だ! それに、オマエたちは、既に1度、我々からFG(ファイターギア)を強奪した過去がある! そんなオマエたちをすんなりとは信じられんな!」

 なおも食い下がる自警団の方。


 このクソ忙しい時に、勘弁して欲しいんスけど……ッ⁉





「いちいち食い下がるなぁ……。もし、うちらが本当に強奪しにこの町に来たんやったら、このG(ジェネラル)²(ギア)がこの町を襲っとる混乱に乗じて自警団倉庫やG(ギア)ショップを襲って、既にガッポリ奪った挙句に、もうとっくに逃げとるやろがッ⁉ 逆に言うと、ここで、こうして、この赤いG(ジェネラル)²(ギア)と未だに戦っとる時点で、うちらが今はこの町から強奪する気がないんが、普通に考える頭があるんやったら分かるやろが! いちいち食い下がって邪魔せんと、そこで大人しく黙って見とき! それと、本当に邪魔やから、うちらが有利になったらオマエらも助かるんやから、センサージャマーも切って貰おうかッ⁉」

 しつこく食い下がる自警団の方に、ミケさんが鋭く切り返す。



「クッ……確かにかなっている……。分かった。こちらとしても、これ以上の損害を出したくはない。オマエたちが、その赤いG(ジェネラル)²(ギア)を倒してく大人しくこの町から出て行ってもらえれば言う事はない。センサージャマーも、ここは切ろう。だが、少しでも、おかしな挙動きょどうをすれば、後ろから狙い撃つと覚えておけ!」

 と、自警団の方が言い、オープンチャンネルの通信を切る。


 直後、センサージャマーが解除されたみたいで、センサーにフェアタイディゲンと、自警団たちのFG(ファイターギア)の信号がうつる。



「フンッ! 始めっからそうしとったら良いんや! よし! はなしいた! 後は、この赤いのを完膚かんぷなきまでに、メッタメッタにブッ壊すだけや!」

 ミケさんが、フェアタイディゲンにトライバレルのバレットを牽制けんせいはなちつつ、強気にはなつ。





「この化け物G(ジェネラル)²(ギア)だけじゃなくて、この町の自警団とも戦う事になったらどうしようと思ったっスけど、話が上手くまとまって穏便に済んで良かったっス。」

 ホッとむねろすオイラ。

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