第114話
「セリア! 3連装大型レーザーランチャー、垂直、水平ミサイル、掃射!」
「了解! 3連装大型レーザーランチャー、垂直、水平ミサイル、発射します!」
ソルファージュからの艦砲射撃がフェアタイディゲンに向かって放たれる!
しかし、フェアタイゲンが、スラスターを噴かして加速し、難なく回避する!
流石に、戦艦の攻撃は回避するか!
「アウスブレンデンには実弾兵器しかありませんが!」
トニーさんが、キャノン砲を放つ!
そのキャノン砲を、相変わらず、化け物染みた反応速度で、切り払うフェアタイディゲン!
更に、背部垂直ミサイルをお釣りとばかりにアウスブレンデンに向けて放つ!
「クッ…!」
何とか回避しようとするが、数発が胴体部に着弾し、アウスブレンデンが失速する!
「トニーさん⁉ クッ…でも…オイラだって牽制射撃くらい!」
オイラも、マカロニさんから借りたばかりの遠距離用大型レーザーキャノンを放つ!
難なく回避するフェアタイディゲン!
でも! それで、コンマでも隙ができただろ? だったら!
「フェストゥングの砲撃、舐めて貰っては困りますね。」
マカロニさんのフェストゥングの肩の大型レーザーレールキャノンが、フェアタイディゲンの右肩部を掠める!
オシイ! でも、この感じなら、今回はイケルぞッ‼
「ケビン! ユリン! 同時攻撃で行くでッ!」
「あいさ、姐さん! 脚部のアリーエルスラスターが使えなくても! 燃費度外視だ! 行くぜ! オサフネ!」
ラーゼンレーヴェがオサフネを振りかぶる!
「ユリンちゃん! 砲撃! 行っくよ~!」
エンジェルシードがLトライバレルからレーザーを放つ!
「1機ずつやったら、直ぐに捌かれるやろうけど、この連撃で! トライバレル! レーザーソードや!」
トロイメンカッツェのKG部隊の連撃がアウスブレンデンを襲う!
しかし、ラーゼンレーヴェのオサフネにAトライバレルのレーザーソードの刃を躱し、いなす!
もう、切り払うまでもなく、軌道を読んで逸らしたっていうの⁉
そのまま、ラーゼンレーヴェが蹴りを叩き込まれ、吹き飛ばされる!
「グッ…ッ⁉ クソッ! コックピットが揺れやがるッ⁉」
更に、エンジェルシードのレーザーを盾防御で抑えつつ、Aトライバレルのレーザーをエンジェルシードの右腕部に、お釣りとばかりに当てて返す!
「あうッ⁉ スーパー砲撃超人のユリンちゃんが、逆に砲撃を食らっちゃってるッ⁉」
そのままの流れる様な動きで、Aトライバレルの先端にレーザーソードを形成し、タイニーダンサーのレーザーソードが振るわれる前に、脚部のグレネードを目くらましにしつつ、頭部バルカンを、キッチリ、タイニーダンサーの胴体部に当ててくる!
「クッ…なんちゅぅ反応速度やッ⁉ それに、こっちの動きを学習しとる! こら、長期戦はヤバい、一気に決着付けるで! みんな、この前と同じで行く! 四方から、1、2の、3で……」




