第113話
到着したのは、住宅地を抜けて、ぽっかり空いた様な広い敷地の公園。
その中の、フェアタイディゲンが身を潜めていたっぽいGガレージ…外部から公園に来た客のGを一時停めるスペース…っぽい建物が白煙を上げている。
フェアタイディゲンの奴、隠れていたところを、ミケさんたちに燻し出されたんだ!
既にフェアタイディゲンと戦っていたミケさんたちのKGは、またも、オイラが見てないうちに被弾していた様で、ラーゼンレーヴェがアリーエルスラスターのメイン部とも言える脚部を、エンジェルシードが補給装置を積んだバックパックを損傷しているッ!?
うがッ⁉ 各機、一番痛いところを叩かれているッ⁉
フェアタイディゲンの奴、こっちの急所を学習しているんだ!
被弾してないのは、タイニーダンサーだけの様で、ソルファージュも、甲板が、一部損傷している!
フェアタイディゲンの方は、ミケさんにやられた胸部コックピット部分の損傷個所が、半田ゴテで無理やり溶接したみたいな感じで、ジーナのっぽい装甲に変わっている。
本当にマカロニさんが予想した通り、自己修復したんだ、アイツ!
元から頭部がジーナ頭なせいで、パチモノ臭かった外見が、更にジーナに近くなって、よりパチモノ臭さが増しているけど、あの見た目に騙されちゃダメだ!
ラーゼンレーヴェやエンジェルシードにダメージを負わすくらいの超性能!
油断しているとオイラなんて、この前の様に一瞬でやられる!
オイラ、今回は、後衛から一歩も前に出ないぞ!
「ミケさん! マカロニ隊です! 到着しました! 今から、ソルファージュと連携を取って後方から支援射撃を行います! こちらからのレーザー射撃に当たらない様に注意しつつ、フェアタイディゲンを引き付けて下さい! バーダック艦長! 連携、お願いします!」
マカロニさんがテキパキと報告をする。
「おお! 了解や、マカロニ! よし、ユリン! 散開! このG²相手やと、味方の応急修理で固まるのも危ない! オッサン! マカロニたちと連携頼むで! ケビン! 引き続き、うちと一緒に、この赤いのを追い詰めるで!」
ミケさんも、テキパキと指示を出す。
『了解!』
ミケさんの指示に、みんなが応える。




