表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/177

第11話

 で、色々と話は飛ぶんだけど、FG(ファイターギア)の中でも良く発掘されるのが、過去の時代の量産型の汎用機はんようきの、赤と白を基調とした2(ツゥー)トンカラーのジーナや、赤単色でカラーリングされたゲズっていうG(ギア)とかなんだよね。





 途中でさらはさむんだけど、父さんが言うには『量産型には赤色を使う事が多いから、赤かったら量産型だと思え。』との事。



 どうして赤が多いかと言うと、『赤だと目立つから敵に自分たちの機体が攻めに行っているぞというプレッシャー掛けの用途で使われるんだ。』との事。





 オイラ的には、そんなプレッシャーを掛けるとかは、エース機体のKG(ナイトギア)とかでやって、量産型の汎用機体なら目立たないカラーリングにしたら良いのにと思うけど、どうも昔の人たちは自己主張が強くて目立つのが好きだったんだなと思う。





 で、そういうジーナやゲズの様な量産型の汎用機体の中には飛行可能にカスタムされたフライングユニットの付いたタイプもあるんだよね。



 ぶっちゃけ、ライドブレードって、元は、そういう空戦用CFGカスタムファイターギアに良く付いている飛行動力の補佐の為の外付け補助推進ユニットだったりする。





 さらに詳しく説明すると、TH(トレジャーハンター)TSトレジャースティーラーなどがG(ギア)を乗せて運用する戦艦を、さっきも言った様にGS(ギアシップ)と言うんだけど、そのGS(ギアシップ)からFG(ファイターギア)等を出撃させる時に使う、G(ギア)射出用のカタパルトをG(ギア)ハンガーっていうんだよね。


 どんなFG(ファイターギア)でも、出撃時に加速させて出撃させれるので、非常に有用っていうね。





 で、フライングユニット付きの機体が、そのFG(ファイターギア)ハンガーで射出される時に、通常射出時よりさらに加速して出撃できる様にし、その加速によりGS(ギアシップ)からの出撃時の安定した補助推進動力を確保し、スムーズに飛行を行う事が出来る様にする為の外付け補助推進ユニットがライドブレードなんだよね。





 でも、フライトユニットの付いていないこのゾンドでは、ただG(ギア)ハンガーからの射出時に通常より加速するだけや、舗装された路面をダッシュするだけではあったりする。





 ライドブレードを使って飛ぶタイプのCFGカスタムファイターギアは、外部フライトエンジンユニットといういわゆるロケットエンジン。



 ぶっちゃけていうと機体を飛行させるためだけに特化した巨大ブースター。それで力技で強引に飛ばすらしい。





 そんな力技で空を飛ばすから、そういうCFGカスタムファイターギアはジェネレーターの出力の大部分がその巨大ブースターに重点的に使われる。



 だからレーザーマガジンを装備した携行レーザー兵器などの、機体自身の出力を使わないレーザー兵器は使えるけど、機体自身の出力を使う兵器が使えない。



 結果、携行レーザー兵器と実弾兵器便りのバランスの悪い機体になるのだとか。





 で、そのくらいジェネレーターの出力が逼迫ひっぱくするので、少しでも飛行の為のエネルギー消費をおさえる為にと開発されたのがライドブレードなんだとか。





 ただ、過去の時代でも、都市部での市街地戦が結構多かったらしく、舗装された路面で戦う事が多かったため、空戦用CFGカスタムファイターギアの為に開発されたライドブレードだけど、市街地での高速稼働の為に使われるという別の重要な用途を得たりもしていたらしい。



 まあ、他のとこは知らないけど、うちのファトス村とかくらいのとこだと、村の中心部の町並みのメインロードの部分は舗装道路だけど、少し離れると農地や自然が広がっているから、あまり使いどころは無いんだけどね。





 GS(ギアシップ)には、アリーエルさんという人が初めてこの星の大気中で発見したアリーエル粒子というモノの、リニアレールの様に磁石のN極(エヌきょく)S極(エスきょく)が弾き合う様に反発し合うという原理を使ってGS(ギアシップ)を空中に浮遊ふゆうさせるという装置であるアリーエルクラフトというモノが使われているらしい。



  ただ、アリーエルクラフト自体には浮遊の為の揚力ようりょくだけしからず、その装置だけでは浮遊しか出来ず飛行はできないらしい。だから別に飛行の為のエンジンが必要なんだとか。





 でも、GS(ギアシップ)って、かなり巨大なのに、それを浮遊させる事が出来るというだけでも、存分にEN(エネルギー)の節約に繋がって、非常にエコな飛行が可能なんだから、アリーエルクラフトって、かなりの優れモノだと思うんだよね。





 しかし……GS(ギアシップ)とかも、父さんは持っていた気もするなぁ……。



 アレは微かな記憶だと、かなり大きかったけど、アリーエルクラフトと専用の大出力エンジンを使って、空を飛んでいたはず。



 あんな大きなモノが飛ぶ為の装置やエンジンを作れたなんて、昔の人って凄かったんだねって思う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ