第109話
その時、
「ヌッ⁉ アルセカーナの町の方から、いくつか煙が上がっているぞッ⁉ 野郎、ホントにドンパチ始めやがったか⁉」
ソルファージュのモニターの先の白煙を見咎めて、バーダック艦長が驚きの声を上げる。
「とにかく町に入りましょう。推測より、実際に見て知るべきです!」
マカロニさんが焦りながらも冷静に徹して言う。
「リーダー、アルセカーナの町に入りました。」
セリアさんがアルセカーナへの到着の旨を告げる。
「うぉッ⁉ 何か、あちこちの建物が壊されているみてーだぞッ⁉ あちこちで煙が出ているぜッ⁉」
モニターの先の、白煙を上げる町の建物たちを見て、ケビンさんも驚きの声を上げる。
「町の自警団のだったっぽいFGの残骸も転がっているわねッ⁉」
ユリンさんのその言葉通り、モニターの先には、FGの残骸も転々としている。
マジですかッ⁉
これ、あのG²がやったんだよねッ⁉
こんな惨憺たる有様を作り出すGと、また戦わないといけないとか、マジ、罰ゲームなんだけどッ⁉
「Gショップだったと思われる場所が重点的に襲われた様ですね。どうも、ボクの推測が当たっていた様ですね。フェアタイディゲンが町内のGショップを襲って補修パーツを強奪して、その際に町の自警団のFGと交戦。そして自警団が敗北。この残骸はフェアタイディゲンに負けた跡でしょうね。で、フェアタイディゲンは、今は、どこかに隠れて自己修復中。と、いったところでしょうね。」
マカロニさんが冷静に分析する。
「とにかく、みんなで出撃やッ‼」
「あいさ、姐さん!」
「OK、リーダー!」
「了解です、ミケさん!」
「分りました、ミケさん!」
「ああ……無事に生きて帰れるんだろうか……?」
ミケさんの号令の下、出撃するオイラたち。




