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第1話

「思い出した…。死ぬって…こんなに痛いんだ……。」

 圧倒的な痛みが身体からだを突き抜ける。

 皮膚が溶ける痛み。

 骨が溶け落ちる痛み。

 眼球が焼けただれる痛み。

 全身が痛覚の神経になった様に痛みだけを身体からだの全てが感じる。

 そして、急激な意識フェード遮断アウト……。

 そこでまぶぎる発光はっこうした光景こうけい途切とぎれた。


 一瞬、世界が一点に集約される様な妙な感覚を覚えた。

 ボヤけた視界が、徐々に明瞭めいりょうになってくる。

































主操者マスター認証セットアップ完了クリア

 目の前には『38』と書いて『さんぱち』とルビの振られたOSオペレーティングシステムの認証完了の画面。



 周りを見渡すと、ゾンドの胸部コックピットの360度モニターに囲まれて、周囲の町並みと石畳の道路、少し離れた場所に川や林などがあり、さらに離れた遠方にビニールハウス畑や田んぼや山、放牧ほうぼくされた牛や豚などの家畜たちなどの長閑のどかな風景が見える。



 その辺には、このゾンドと同じようなWG(ワーカーギア)が、巨大なくわなどや専用アタッチメントの巨大農機具などで、畑を耕していたり、稲植えをしたり、野菜などの収穫などをしている風景も広がっている。



 この星では割と普通の光景らしいけど、オイラ的には、巨大ロボットが農作業を巨大農機具で行っているこの姿は、結構シュールに見える。



 そして、さらに遠くには村用の貯水ダムが見える。

 汚染物質とかが今は全くないらしいから、貴重でありつつ非常に安全な村の水資源になっている。

 さらに水車があって発電も出来て一石二鳥だよねっていう。




 しかし、何か、一瞬前に、恐ろしい事が起こっていた気がするけど、思い出せない。


 思い出せるのは、今朝の御飯に掛けるフリカケを、ノリタマとオカカの両方をケチらずに一緒に掛ければ良かったのに、勿体ない気がしてノリタマしか掛けなかった事と、人類が滅亡しかけているという事実リアルだった。


 いやぁ、ぶっちゃけ人類、ヤバいっス……。

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