1/5
プロローグ
初投稿です!!
頑張って投稿して行きます!!
よろしくお願いします!!
森を駆ける影がある。
隙間から覗くのは、烏の濡れ羽色のように艶やかな黒髪を翻す、やや鋭い瞳の切れ長く大きな目を細めた、まるで美少女のような少年。
小柄な細身の体躯を素早く動かし、木々の間を縫うように走る。
━━と、少年━深月零の前に黒い大きな身体を持つ、額から長い角を生やした狼が3匹立ち塞ぐ。
零の手から流れる血の匂いに釣られて出てきたようだ。
「......チッ、邪魔だ」
零が、血が流れ出る両手を振る。
一回。二回。三回。
それだけで一角狼たちは事切れる。
零の目は虚しさに染まっていた。
「━━ああ、この世界は、なんて無情なんだ」
そして零はまた駆け出す。
世の無情を嘆くように。
叫ぶように。
怒るように。
「……くそくらえ」
思わず零したひと言が、空気を震わせた。