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不死身の盾男  作者: 霧斗
始まり
1/1

ゲームであってゲームじゃない!?

初めて書く作品です!!!!!!!


更新もちょこちょこ進めて行く予定ですあまり直ぐにかけないかもですが読んでくださると嬉しいです(=^x^=)



一気に書いてちょこちょこと投稿していきたいなーと考えています(笑)

俺の名はフジ



あるゲームにはまっている。



【貴方が魔王で私が勇者】略してあまわゆ…変な名前に聞こえるかもしれないが、このゲームは神ゲーだ。


ログインユーザー90万人というとんでもない数字を叩き出した程の大作だ。



俺はそんなこのゲームにのめり込んだゲーマーの一人だった。



まあ廃人と言われてもおかしくないくらいにはプレイしている。

最早現実よりもゲームの世界にインしている方が長いくらいだ。



そんないつものようにプレイしていた俺だったが…


事件が起きる。


「あれ?」


そろそろ落ちようかとメニュー画面を呼び出したのだが、そこで異変に気付く。



ログアウトボタンがない…


いやいやいやそんな分けないだろ、見落としてるだけだ…と自分に言い聞かせて探してみるが…ない‼



「なんだよこれ…」


取り敢えず運営に知らせないと、こういう時は落ち着いて不具合が出たことを報告すればいいんだよね。



「GMコール‼ 」


………




…あれ?反応が無いぞ?



いつもならGM(ゲームマスター)がでるか、少々お待ちくださいって案内が出るはずなんだが。



明らかにオカシイ

これは俗にいうバグだな。

やってらんねぇーわ


もう少ししたらリアルの方で近所のスーパーのタイムセールがあるから弁当を買いにいこうとか考えてたのに‼



仕方ないからレベル上げでもと考えていると…更なる異変に気付く



アイテムが無くなってる?……それどころか装備も初期装備になってる⁉


なんてバグだよ 最悪だ。

これはシャレにならない俺の普段抑えられていた怒りのボルテージがフツフツと上がっていく。



取り敢えず最寄りの街に戻って対策を練らないと、ステータス画面を開いて何か他に異変はないか確認する。



ふぅーステータスに異常はないなあ…金も無くなってる…運営死ね‼



最寄りの街ラモネに着くと、取り敢えずもう一度GMコールをしてみる

相変わらず応答なし。



そこでメールが届いていたことに気付いた。


ぼっちプレイヤーの俺にメール?

いったい誰からだ?



________________

差出人 : 不明


件名: 重要


優秀なネットゲーマーの諸君

君達に最大難問のイベントを用意した。


このゲームにクリアという概念は存在しない、それは誰かがクリアするということは同時にゲームの終了に繋がるからだ。

それは君達も知っているだろう?

だがクリア出来ないゲームなどただの糞ゲームだと私は考えている、そこで君達にはこのゲームのクリアを本気で目指して欲しい。


優秀な君達ならやり遂げることが出来る筈だ。



勿論ゲームのクリア条件は勇者(人間側)若しくは魔王(魔族側)か第三者による統治だ。


やり方は君達に任せよう。

但しクリア出来るまで君達はログアウト不可能となっている。


ゲームだからといって舐めてプレイしないことをお勧めする。


このゲームでの死は現実でも死を意味する。


忘れないでほしい、これはゲームであってもゲームではないのだ。



諸君の健闘を祈る。

________________


おいおい、ふざけんなよ‼


なんだよこれ…



めっちゃ面白そう‼‼


…いやわかってるよ、普通はここはビビるべきなんだろうけどさ?

確かに死ぬのは怖い…


でも俺はいつも夢みてたんだよね。

こういうふざけた展開を‼



それにこのゲームクリア出来ないのには俺も納得してなかったんだ‼


やっぱりゲームはクリア出来ないとね、まあクリアしたらゲーム終わっちゃうから出来ないように運営側が調節してきたんだろうけどね。


それをぶち壊せるっていうなら実に楽しそうなイベントだ。


と少し強がってみたりなんかして…うん現実逃避終了



やばいな このゲームをクリアか

厳しいな…まあとりあえず頑張るしかないよな…そう考え


納得した俺は早速このゲームのクリアに乗り出すのだった。


☆☆☆☆

名前 :フジ

レベル :98

種族:人間

職業:最強の盾

二つ名:不死鳥のフジor不死身のフジ

イージスの盾


HP 698523

MP 50003


攻撃 2002

防御 4501

攻撃魔力 90

防御魔力 4302

敏捷性 3017

運 983


スキル


イージスの盾


☆☆☆☆☆


因みにレベルのMAXはわからないが、100ではないのはわかっている


現在のプレイヤー最高レベルは139らしい(噂)


どうするか…ゲームクリアを本気で目指すなら先ずは…金と盾だ!!




この二つが無いとイージスの盾どころか皮の盾…いやお鍋のふただ!


先ずはこのラモネの街でクエスト(依頼)をこなして金集めだ。




とりあえずフジは冒険者たちを束ねる組織ギルドでクエストを受けに行く。



ギルドは見た目はどう見ても酒場といった感じで、少しむさ苦しく、近寄り難い雰囲気を醸し出していた。


そんなギルドにひょろいフジが堂々と入る様は普通の人が見たらオカシイ光景なのだろう、ギルド内に居る冒険者の何人かはその異様な人物を見つめていた。



そんなことは御構い無しにギルドのカウンターの前に行く。


「このギルドで一番報酬の高いのはなんだい?」


カウンターの奥には自分の息を吹きかけゴシゴシと擦りコップを綺麗に磨き上げて居るイカツイバーテンの様な服を着た受け付けのおっさんがいた。


全くバーテンの格好は似合わなく、服はぴっちりとしていて、今にもボタンが弾け飛びそうだ。


せっせと磨く手を止め、チラッとフジの方を(顔を)みる。



しかしその視線は直ぐに外されまたせっせとコップを綺麗にする作業に戻る。


仕方なくもう一度言うことにする。


「このギルドで一番報酬の高いのはどの依頼だ?」


流石に二度言ったのは効果的面でバーテンはわざとらしく驚いたふりをしてフジをまた見つめる。



「こりゃたまげたな坊主 そんな貧弱な身体つきでこのギルド一番の報酬のクエストだって?」


心配してくれてるのかな?

顔の割に優しいんだな やっぱ人は見た目じゃわからないよな~



「ああ 心配ありがとう だが一番の報酬のクエストしか興味が無いんでね」


一瞬おっさんは黙るがまた再び笑みを浮かべてこう答えた。


「そうだな 坊主なら これだろ? 」


渡された紙には


依頼 ミニウルフ 10体の討伐

ランクF


報酬500G


最近増えてきたミニウルフに困っている街の人たちのために10体でいいから狩ってくれ!!



という依頼内容が書かれていた。


「坊主にはミニウルフくらいがちょーどいいだろ? がっはっは」


豪快な笑い声にギルド内の他の冒険者たちも釣られて笑う者が沢山だった。


これだから雑魚で馬鹿な奴等は困る。


「おい」



「んん?…!?」


おっさんがフジに呼ばれてフジの方を見た時にはフジは目の前から消えていた。



そしておっさんの真後ろから首筋にいつの間にか抜かれた剣を突きつける。


それにやっとのことで気付いたおっさんが冷や汗を流しながら固まる。



「なっ!? お…俺が悪かった ちゃんと本当のクエストを教える だから剣を収めてくれないか⁇」


フジは慣れた動作で剣を綺麗に鞘に収めるとざわつく他の冒険者を目で黙らせる。



「それにしても あんたなにもんだ? さっきのスピードは並の者じゃない

俺はこれでも冒険者の端くれなんだがな」



「まあ今にわかるさ そのうちな」


教えるのも面倒だしな。


「まあいいや それじゃあうちで一番のを教えよう これかこれだな」



寄越されたのは二枚の依頼書だった。



一枚目は


依頼 ワーウルフの討伐

ランクC

報酬 40000G


説明

人語を理解する程の知能を持った人狼 とにかく人肉が大好物で人ばかりを襲う 子供が大好物らしく、安心して寝られない誰か助けてくれ!!



といった内容だった。




もう一つは



依頼 隠れ悪魔を見つけろ


ランクB


報酬 60000G



説明

人間に非常に上手く化ける悪魔が紛れ込んだ。見つけ出すのは困難だ だがこのままではいつ暴れられてもおかしくない、なんとかしてくれ!?



といった内容だった。


うーんどちらもランクとしては低いけどまあお金のためだしやろう。


まあやるなら探すのが面倒な隠れ悪魔なんかより断然ワーウルフだね。


ワーウルフは簡単な見た目はデカイオオカミだ。

ただ強さが一体一体違って段違いの強さを持つ個体もいるんだとかでそうなると、最早別の魔物扱いになり確か名称は…


キラーウルフになる。



まあ今のレベルなら特に問題はないが、面倒なので会いたくはないな。




「よし、そのワーウルフの討伐の依頼をやろう」


「有難いね、この依頼を受けた奴がことごとく殺られちまって困っていたんだ」



「ふーん まあいいやとりあえず適当に狩ってくるから報酬の準備よろしく」


特に興味はないといった態度でおっさんの話を聞き流して振り向く。



「あ、あんた名前は?」



おっさんがギルドを出ようとするを呼び止める。




「俺の名前はフジだ」


ちょっと恥ずかしいが俺はこの時絶対おっさんは名前を聞いて驚くだろうと思っていて少しドヤ顔になっていた。


なんせ冒険者ランキング8位だからな、魔族の中に名前を聞いただけでも震え上がる奴もいるほどの…はずだ。

しかしおっさんの反応はなかった。



「聞いたことない名だな」




「⁉」



それはおかしいだろ!

と叫びたい気持ちを抑えて頭の中で考える…消えたアイテム、それに金…なるほど設定的には全くゲームを初期から始めた世界なんだな。

つまり順位も範囲外となるのか…それはちょっとショックだな。



今までの努力が…




「まあ名前覚えておいてくれ、いずれ知れ渡る名になるから」


不敵な笑みを残しフジはギルドをあとにする。












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