表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/18

第7話 出撃ス

名前 きりしま

年齢(見た目) 20歳前半

身長 165cm

体重 軍事機密です

好きな物 読書 トランプ 平和

嫌いな物 虫 仲間が被害を受ける事 喧嘩

長所 誰にでも優しく接する

短所 虫(特にクモ)を見ると暴走する

武器 64式76.2mm小銃

イージス艦きりしまの艦魂。

第四護衛艦隊の前司令。

優秀な指揮官で司令を降りた今でも艦隊のみんなに慕われている。

虫が嫌いで特にクモを見ると暴走し、誰も手がつけられなくなる。

おおたかのいたずらを止めることのできる数少ない人物。

さざなみが暴走したときには、逆におおたかを使って止める。




名前 もがみ

年齢(見た目) 16、17歳

身長 159cm

体重 軍事機密です

好きな物 読書 作戦の立案 静かな場所

嫌いな物 うるさい人 

長所 予想外のことがあっても臨機応変に行動できる

短所 読書に呼ばれても気付かない

武器 64式76.2mm小銃

重装護衛艦『もがみ』の艦魂で第四護衛艦隊副司令。

頭が良く知識も豊富にあるため、作戦の立案を担当する。

真面目な性格で規則にうるさい。

読書が好きでしょっちゅう本を読んでいる。

また、読書中に周りでうるさくしても怒られる。

眼鏡をかけているのは、いつも本を読んでいて目が悪いかららしい。

結構作者に忘れられる悲しいキャラでもあったりする。





名前 みねかぜ

年齢(見た目) 20歳くらい

身長 168cm

体重 軍事機密

好きな物 航海 体を動かす事 日本酒

嫌いな物 規律を守らない人 セコい考え

長所 仲間を第一に考える

短所 普段は融通がきかない

武器 64式76.2mm小銃

問題児の多いみねかぜ型護衛艦の長女。

第四護衛艦群の中で最も苦労していると思われる人物。

また、第四護衛艦群の中でも特に規律に厳しい。

セコい考えも嫌いで戦闘機や潜水艦も好きではない。

しかしおおたかのトラップは見るだけなら楽しんでいる。

作者いわく「一番キャラが安定しない」

7時00分 戦艦陸奥機関室


「……暑い」

戦艦陸奥の機関士である秋月将二等海士は、機関室に入るなりつぶやいた。

一応冷却器はあるらしいが、それでも暑い。

もし冷却器が壊れたらまさに地獄だろう。

そんなことを考えながら仕事をしていると、一瞬艦が揺れた。艦が曳船にひかれて動き出したのだ。

しばらくすると、機関の音が一段と大きくなった。

陸奥が完全に動き出した。

第四護衛艦隊の他の艦も陸奥に続く。

八隻の艦艇が波を立て南鳥島沖を目指す。




護衛艦さざなみのCICでは20歳くらいのの青年が、モニターを見ていた。

よく耳を澄ますと、その青年は小声で何か言っている。

実は彼は艦魂が見える人間で、さざなみと話をしていた。

「はぁ、マジで戦うのか?」

この青年の名前は浅間裕介。

さざなみの砲術士だ。

「何だ、怖じけづいたのか?」

さざなみは浅間の席によっ掛かりニヤリと笑って言う。

「そんなんじゃねえけどさ」

浅間とさざなみがそんなことを話していると、後ろの方から砲雷長に怒鳴られた。

「コラァッ!浅間!彼女と話してないで仕事しろ!」

浅間はそれに笑って答える。

「砲雷長、彼女なんかじゃないっスよ。第一こんな口の汚い暴力女なんか痛っ!」

浅間はさざなみに後頭部を殴られた。

「誰が口の汚い暴力女だ!」

「いてぇっ!」

さざなみはさらにもう一発殴る。

そんな光景をCICにいた人は眺めていた。(実際は浅間しか見えないが)

「あーあ、うらやましいぜ」

「全くだ。美少女に囲まれてウハウハだな、俺には見えないけど」

「俺にも見えればいいのによ」

周りのギャラリーは言いたいほうだいだ。

「美少女ってもこいつは例外だぞ」

浅間は懲りずにまだ言っている。

「ミサイルに当たって死んじまえ!」

「いでぇっ!」

さざなみはそう言ってもう一度殴った後、どこかに転移してしまった。

「あーいってえ」

「彼女にフラれたか?」

「お前らいい加減にしろ!」

結局、CICにいた人のほとんどが砲雷長にこっぴどく叱られた。




陸奥の予備会議室では、艦魂が会議を行っていた。

「今回の出撃は、米艦隊の目的を知る事です。最悪戦闘も有り得ます」

そこで、と陸奥は部屋の前にあるホワイトボードを指しながら言う。

「もし戦闘が始まった際には、私と護衛艦もがみで前にでて、米艦隊を」

陸奥がそこまで言うと、みねかぜから質問が出た。

「他の艦はどうするんだ?」

「残りの艦は後方からミサイル攻撃を行います」

陸奥がそう言うとみねかぜは納得したようだが、もう一つ質問をした。

「二隻だけで向かうのは危険過ぎると思うが」

みねかぜの質問に、陸奥は答えずに代わりにきりしまが答えた。

「戦艦陸奥の実戦データをとるためらしいわよ」

きりしまの言葉に陸奥は驚いた。

「なんで知ってるんですか?」

「さっき艦長の書類見てきたもの」

きりしまは簡単に答える。

確かに艦魂なら重要な書類を勝手に見る事もできるが、その内容が艦魂の見える人に知られる可能性もある。

そこから他の人間に伝われば大変なことになる。

「大丈夫、問題ないわ」

きりしまは陸奥の疑問を見透かしたように言う。

「何でですか?」

きりしまは軽く笑って答えた。

「艦魂が見える人間に悪い人はいないのよ」

陸奥は納得したようなしないような微妙な表情になった。

だがそんなことを話している場合ではないことを思い出して、会議を続けた。

「さっきのみねかぜさんの質問ですが、『陸奥』の実戦データをとるために、全ての武装を使うために接近するらしいです。」

「全部って主砲もか?」

さざなみは不機嫌そうに発言した。

「はい、そうですけど」

陸奥は知らなかったが、さざなみが不機嫌な理由は他の艦魂には察しがついていた。

しかし誰も言わかった。

だが一人だけ、そんなさざなみに声を掛ける艦魂がいた。

「また喧嘩したの~?」

おおたかはニヤニヤしながらさざなみに話し掛ける。

それに対し、さざなみはちらりと目をやっただけだった。

そんなおおたかとさざなみを見て、陸奥は小声で隣にいたきりしまに質問する。

「なんなんですか?」

陸奥の質問に、きりしまも小声で答えた。その表情は少しニヤついているように見える。

「ああ、さざなみは自分に乗ってるとある自衛官としょっちゅう喧嘩してるのよ。まあ喧嘩ってほどでもないけどね」

陸奥はきりしまの答えで、ふと思い出す。

「確か宴会のときに、なんか言ってましたよね」

「ええ。名前は浅間裕介、砲術士よ」

「へぇ」

陸奥は納得する。

しかし、きりしまと話しているうちに、声を普通に出してしまっていたようで、さざなみがこっちを向いて叫ぶ。

「おいそこ!」

結構な大きさだったが、きりしまは怯まずに、笑みを浮かべながらさざなみと向き合う。

「何の話してんだ?」

ドスの効いた声できりしまに言う。

年上で前司令のきりしまにたいしても言葉が変わらないのは気にしない。

それでもきりしまは何のことかわからないといった風に首を傾げる。

「えー?なんの事かしら?」

そんな二人のやり取りに、おおたかが口をはさむ。

「さざなみと浅間の話だよね~」

おおたかだけではない。

今まで黙っていた艦魂も、口を開きだした。

「のろけるのはいいが、会議中はやめろ」

これはみねかぜ。

心の底からうるさいと思っているようだ。

「みねかぜさんの言うとおりです。静かにしてください」

真面目なもがみも言う。

だがその程度で静かになる連中ではなかった。

「……結婚すれば?」

珍しくさわかぜが発言した。

しかもその言葉はさざなみをキレさせるのに十分すぎた。

「ゴルァてめぇら!くたばれぇぇぇ!」

そう叫んださざなみは、空間から銃をとりだした。(例によって九九式軽機関銃)

「死ねぇぇぇぇぇ!!」

さざなみは叫びながら引き金を引いた。

それと同時に機関銃から弾丸が発射される。

その瞬間みんな机の影に隠れた。約一名はこの騒ぎのなか熟睡しているが。

「クソッ、仕留めそこねたか」

さざなみは機関銃の弾倉を変えながら呟く。

一方、机の影に隠れたきりしまは、隣にいたおおたかに言った。

「おおたか、後は頼んだわよ」

「了解~」

ちなみに陸奥は、おおたかの隣で震えていた。司令の威厳も何もない。

きりしまから言われたおおたかは机の影から飛び出して、さざなみの前に立った。

しかもいつの間にか空間から取り出していた、パンツァーファウスト3が構えられている。


「そんなもんでどうすんだ?どうせ当たらねぇぞ?」

だがおおたかは、不敵な笑みを浮かべて引き金に指をかけた。

「喰らえ~、パンツァーファウスト対さざなみ仕様弾~!」

そんな台詞と共にに引き金を引くおおたか。

ロケットは物凄いスピードですっ飛んで行った。

だがさざなみはそれを余裕でかわす。

弾頭は会議室の壁に命中した。

しかし、爆発は起こらなかった。

かわりに空気の抜けるような音がして、室内が真っ白な煙で何も見えなくなった。

「わっ、なんだこりゃあ。なにも見えねぇ」

「見たか~。これが対さざなみ仕様弾だ~」

白一色の部屋におおたかの声だけが響く。

ようはただの煙幕だ。

あちこちから咳とくしゃみが聞こえてくる。

「総員、さざなみを確保せよ~!」

さざなみはロープで縛って拘束された。

「クソッ!離せこの!」

さざなみはロープを解こうともがくが、それなりにきつく縛ってあるのかびくともしない。

そのうちさざなみは諦めたようで、動きをとめた。

他の艦魂は、さざなみとおおたかのせいでボロボロになった部屋を片付ける。

するとそこに転移の光が現れた。

中から出てきた人物がきりしまだったことにみんな驚く。

誰もきりしまがいなくなっていることに気付いてなかった。

さらにきりしまと共にもう一人、光から現れた。

「よお、なんかうちの暴力女が捕まったって聞いたから来てみたんだが……」

「うるせぇ!」

現れたのは20歳くらいの青年だった。

「誰ですか?あの人」

陸奥は歩いてきたきりしまに聞く。

きりしまは陸奥の質問に、少し大きめの声で答えた。

「さざなみの彼氏よ」

きりしまが言うと、さざなみと彼氏扱いされた青年は、

「「オイ!」」

と、息ピッタリのツッコミをした。

「きりしまさん、あの人がさっき言ってた人ですか?」

陸奥はさっきの話を思い出す。

「ええ、彼が浅間君よ。確か階級は海曹長だったかしら」

きりしまが言うと陸奥は納得する。

一方でさざなみと浅間はまだ言い合っていた。

だが浅間は何を思ったのか、ふとこちらを向いた。

「浅間君、どうしたの?」

きりしまが聞くと浅間は

「ああ、なんか初めて見る艦魂がいるなーと思って」

と言う。

するときりしまは

「んじゃあ紹介するわね」

と言って、陸奥ともがみを前に押し出した。

「はいこっちが陸奥でこっちがもがみよ」

ときりしまが紹介するので、二人とも頭を下げる。

「はじめまして、陸奥です」

「はじめまして、もがみと言います」

二人が言うと浅間は、

「ああ、はじめまして。俺は浅間裕介だ。よろしくな」

と言って二人と握手をする。

その光景を見ていたさざなみは、

「ゴラァ、俺を無視すんなぁぁぁ!」

と叫んだ。

そんなさざなみに、今度はさわかぜが囁く。

「……やきもち?」

「んなわけあるかぁぁぁ!」

そんなさざなみに、浅間はやっと反応する。

「少しは静かにしろ」

そう言われてさざなみはやっと静かになった。

「うるせぇ。それよりお前、仕事はどうした」

「ああ、交代だからな」

浅間の答えにさざなみは納得した。

「じゃ、俺は戻るかな?」

いきなり浅間はそう言ったが、さざなみは、

「帰れ帰れ」

と連呼しかしない。

「ひどいな。じゃきりしま、頼む」

「わかった」

そう言うと、きりしまと浅間は光の中に消えた。

こんなに騒がしくなってしまっては会議などできないので、陸奥は解散することにした。

「えーと、これで会議を解散します」

陸奥の言葉で、艦魂達は皆自分の艦に戻った。




昼過ぎ、戦艦『陸奥』の甲板で、陸奥はおおたかやさざなみと話していた。

「さっきは悪かった」

さざなみが主砲によっ掛かりながら謝る。

それをおおたかは不思議そうな目で見ていた。

「珍しい事もあるんだね~」

「うるせえな、俺だって謝るときは謝るんだよ!」

さざなみはそう言うが、おおたかは本当に物珍しそうな顔をしている。

「だけど浅間にも謝ったほういいと思うよ~」

「いいんだよ別に」

おおたかがそう言ってもさざなみはつまらなそうに返すだけだった。

「そうですよ。帰れはさすがにひどいと思います」

陸奥も言うが意味はなかった。

三人がそんなことを話していると、転移の光が現れた。

その中から、珍しくみねかぜとおきかぜが出てきた。

「何してるんだ?護衛艦隊旗艦がこんなところで話していて」

「やっほー」

おきかぜの言葉に、三人が固まる。

「だ、誰ですか?」

と陸奥。

「……一応おきかぜだよ~」

と陸奥に返答するおおたか。

一応ってなんだ。

「おきかぜが、覚醒してる」

とさざなみは独り言。

おきかぜはいつものような眠そうな表情ではなく、もっと明るいというかしゃきっとした感じだった。

「どうなってるの?」

まったく状況の飲み込めない陸奥は、小声でおおたかに聞く。

「おきかぜはいっつも寝てるけど、たまに起きるんだよ~。それがさざなみいわく覚醒~」

陸奥、分かったようなわかんないような複雑な表情。

おおたかは言葉を続ける。

「覚醒してるときとそうじゃないときとは全然違うんだよ~」

「へぇ。それで、みねかぜさんたちは何しにきたんですか?」

陸奥は一番気になっていたことを尋ねる。

「ああそれは、こんなにに大きい『陸奥』が、他の護衛艦と同じ速度で進んでいるのが気になってな。一体どんな機関を使っているんだ?」

みねかぜの言うことはもっともで、通常の護衛艦の使っているガスタービンだと加速力はあるが、馬力が足りなくて戦艦を動かすことは難しい。

かといって旧式の戦艦で使われていた艦本式タービンなどでは、馬力はあっても加速力が無いので艦隊行動をとるのに適していない。

「そこで開発されたのが『十式複合機関』なんです!」

陸奥は言うが、みねかぜとさざなみはその機関を知らないので、陸奥に説明を求める。

「なんだ?『十式複合機関』って」

みねかぜとさざなみは初めて聞く単語に首を傾げた。

その質問に、陸奥は大してない胸を張って答える。

ちなみにおおたかとおきかぜは、陸奥の話に飽きたのかどこかに行ってしまった。

「『十式複合機関』って言うのはガスタービンと艦本式タービンの特性を合わせ持つ新型機関です」

陸奥はその機関のことを簡単に説明した。

それでも二人は頭の上に?を浮かべている。

「だめだ。さっぱりわからん」

陸奥は二人を機関室に連れて行くことにした。




三人は見学をかねて、歩いて機関室まで来た。

「ここ、かなり暑くねぇか?」

「そうだな」

二人は室内に入ってすぐにそんなことを言う。

「秋月二士!」

陸奥はすぐに将を見つけて大声で呼んだが、彼は誰かと話していて気付かない。

よく見ると話しているのは、さっきいなくなったおおたかとおきかぜだった。

陸奥は彼を呼ぶのをあきらめ、さざなみとみねかぜと共に、話している三人に近づく。

そして後ろを向いているおおたかの肩をポンとたたいた。

「うわっ!」

いきなり肩をたたかれたおおたかは驚く。

「陸奥~、驚かさないでよ~」

おおたかは陸奥に言った。

だがよく考えるとおおたかと逆を向いていた将と、おおたかの横にいたおきかぜは、陸奥の襲撃が見えたはずである。

そのことに気がついたおおたかは、今度は二人にも言う。

「も~、おきかぜも秋月も教えてくれればいいのに~」

「だって面白そうだったもーん」

「同じく」

将とおきかぜはそろって言う。

だが陸奥はおおたかの言葉に何か違和感を感じた。

「あれ?おおたか、前まで秋月二士って呼んでなかった?」

陸奥は違和感の正体がわかった。

するとおおたかは、

「それはね~、二士を付けるのがめんどくさくなったから~」

と答えた。

「基本私はみんな呼び捨てだし~」

おおたかは自信満々に言うが、年上に対しても呼び捨てだといつか誰かに怒られるだろう。

そんな他愛もない事を話していると、将が口を開いた。

「で、おまえらは何しに来たんだ?」

「ああ、それはさざなみさんとみねかぜさんが『十式複合機関』を見たいと言うので」

陸奥が言うと、将は立ち上がった。

「なるほど。じゃあ俺が説明するか?」

将が申し出るがそれを陸奥は止めた。

「二士は仕事をしてください」

「えー、いいじゃん。ちょっとした休憩ってことで」

「駄目です」

「いいじゃん」

「駄目なものは駄目です。仕事してください」

陸奥と将はずっと言い合っている。

その様子を見かねたみねかぜが、二人の間に入って止める。

「そこまでにしろ、まったく」

みねかぜが間に入ったことで、二人は渋々といった感じで言い合いをやめた。

「案内は陸奥に頼む。秋月は仕事をしっかりとしろ!」

みねかぜがはっきりと将に向かって言うと彼は、へいへいと適当に返した。

そこで陸奥は、ある疑問を頭に浮かべる。

「二士、交代はまだなんですか?」

「ん?本当ならもうしてるんだけど、さっき機関長に仕事を押し付けられた」

将は事もなげに言うが、それはいわゆる職権濫用というやつではなかろうか。

ここにいる四人の少女達が皆そう思った。

「不当労働行為で訴えれるよ?」

おきかぜが四人を代弁して言ったが、将は、

「まあ、いつもの事だからしょうがないよ」

と軽く流した。

それから五人はしばらく話をした。

そして、陸奥がさざなみとみねかぜに機関を見せるからと立ち上がろうとしたときに、五人の前に光が出現する。

中から出てきたのは、本日二度目のきりしまだった。

手にはなにやら新聞のようなものを持っている。

「やっほー」

「あれ?きりしまさん、どうしたんですか?」

陸奥は機関室の奥に行こうとするのをやめて、きりしまの方を向いた。

「暇だったのよ」

きりしまはそう言いながら手に持った紙を広げる。

「なんですか?それ」

陸奥が気になって聞くと、きりしまは陸奥に紙の表紙を見せて言った。

「艦魂の艦魂による艦魂のための情報誌、『広報かんこん』よ」

きりしまがその名前を言う。

陸奥はその名前に聞き覚えがあった。

「『広報かんこん』?それって確か、このしょうせtムグッ」

何かを言おうとした陸奥の口を、さざなみが全力で塞いだ。

「それ以上は言っちゃだめよ」

ちなみに陸奥は口を押さえられて呼吸困難になる寸前だったりする。

だが将、みねかぜ、おきかぜの三人は、なんのことかわからない。

「なんですか?『広報かんこん』って」

将が代表してきりしまに聞いた。

「ああ、あなたたちは知らないのね。でもみねかぜとおきかぜはそのうちわかると思うわよ」

「そうですか」

そんな話をしているうちに、機関室に鈴谷二等海尉が入ってきた。

「おい秋月、交代いいぞ」

「遅いですよ二尉、何してたんですか?」

将は文句を言いながらもその場をどく。

「悪い悪い、ちょと野暮用があってな」

笑いながらさっきまで将のいたところに鈴谷が来る。

「それじゃあ失礼します」

と言って将は機関室を出た。

その時陸奥は、みねかぜとさざなみをと共に機関室に残った。

おおたか、おきかぜ、きりしまは瞬間移動でどこかに行った。




遅い昼食を食べた将は、次の交代まで部屋で寝る事にした。

部屋に戻った将は、まず自分の机に置いてある数冊の本を片付けた。

そして着替えてベッドに入り、眠りにおちた。




1時間程して起きた将は夕食まで本を読んで暇をつぶす事にした。

「暇だなー」

最近、将の部屋にはたいてい艦魂がいる。

だが今はめずらしく誰もいないので暇を持て余していた。

ちなみに、彼の読んでいる本は『海の底』という小説だった。

将は本のページをめくる。

将が半分程読み終わると、部屋のドアがノックされた。

「はい」

将がドアを開けると、そこには機関長のが立っていた。

将は慌てて服装を直し、敬礼する。

「機関長、何でしょうか?」

将が手を戻して機関長に尋ねる。

「明日の〇四三〇には目的地に到着する。それまで休んでおけ」

「了解」

それだけ言うと、機関長はドアを閉めて違う部屋に向かった。

「明日も朝から機関室か。めんどくさいな」

将はそう小さく呟く。

聞こえると機関長に殺されるからだ。

将は再び本に視線を戻した。




夕食は、肉じゃがとひじき炒めだった。

食べる分だけ皿に盛って席に座り、一人で食べ始める。

昼食を遅くに食べた将は、あまり多く取らなかった。

食堂には十数人ほどしか人がいなかったが、『陸奥』にはもともと乗組員が少ないのでこれでも多い方だ。

ちなみに『陸奥』の乗組員は、海上自衛隊の術科学校で学んでいる最中に連れてこられた人が多い。

将もその一人だが、なぜか機関科には彼以外第2術科学校出身の人がいなかった。

さらに同年代の人もいないので、一緒に食事をとる相手がいなかった。

年上の人と食べるのも少しあれなので、いつも一人だった。

もっと人付き合いをしたほうがいいのかもしれないが、

今日も一人で夕食を終えると、将は部屋に戻った。




7月12日 『陸奥』艦橋



「艦長、レーダーで米第7艦隊を捕捉!」

「全艦停止、及び第1配備!全兵装いつでも撃てるようにしておけ!」

艦長の命令が飛ぶ。

「艦長、火器の使用許可がまだ降りていませんが……」

「準備だけしておけ」




日本とアメリカの睨み合いが始まった。

海上自衛隊艦魂広報課 『広報かんこん』第3版


『東北新幹線が青森までキター』


みねかぜ「きりしまが言っていたのはここの事か」

さわかぜ「……(読書中)」

おきかぜ「Zzz」

もがみ「……えーっと、この状況、どうするんですか?」

サムライ「問題ない」

みねかぜ「で、新幹線が開通してお前に影響は?結構前の話題なんだが」

サムライ「ありません!」

もがみ「意味ないですね」

みねかぜ「普通の列車の料金が高くなったらしいしな」

サムライ「でも、来年の修学旅行で使うかもしれないです」

もがみ「どこに行くんですか?」

サムライ「噂では大和ミュージアムに……」

みねかぜ「修学旅行の話題はどうでもいい。新幹線の話はどうした!」

サムライ「やめた」


『編集後記』


きりしま「今年もなんかあっという間だったわねぇ」

サムライ「あれ?なぜここに?」

きりしま「私だけじゃないわよ。第4護衛艦群みんないるわよ」

サムライ「ホントだ……」

陸奥「今年もいろいろありましたね」

さざなみ「例えばなんだ?作者」

サムライ「えーと、小説を書き始めたり、先公にPSPを取られたり、友達がリア充になったり……」

みねかぜ「高校にPSPなんか持って行くのがわるいんだろうが!」

おおたか「今はどうしてるの~?」

サムライ「ん?普通に持って行ってますが何か?」

陸奥「……」

きりしま「じ、じゃあ友達がリア充になったってのは?」

サムライ「メールで『・・・彼女ができました・・・』って。ちなみにこれ、そのメールのコピペです」

さざなみ「んで?そのメールを貰った感想は?」

サムライ「リア充のバッキャロオォォォォ」

さざなみ「……」

おきかぜ「今回三点リーダー多くない?」

みねかぜ「おきかぜ、お前はいつの間に起きたんだ?」

おきかぜ「ついさっき。それより作者、リア充になる当ては?」

サムライ「大学でがんばります」

さわかぜ「絶対不可能」

さざなみ「それ以前に大学なんていけねぇだろ」

サムライ「ひどい、自分では頑張るつもりです」

おおたか「一ついい~?遅れすぎじゃない~?目次のところに『この連載小説は未完結のまま約2ヶ月以上の間、更新されていません。』ってかいてあるよ~」

サムライ「気にしないで」

おおたか・さざなみ・きりしま「気にするよ~(ぞゴルァ)(わよ)!」

サムライ「ちょっ!まっ!パンツァーファウストと九十九式と六十四式は駄目ぇ!」

しばらくお待ち下さい


陸奥「さて、もう今年も終わりですが、作者さん、来年の目標は?」

サムライ「一ヶ月一話投稿です」

陸奥「それは難しいですね。ではそろそろこのへんで終わりです」

きりしま「それでは皆さん、良いお年を」

陸奥「ああっ、きりしまさん!それ私のセリフです!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ