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第10話 戦艦『陸奥』、七十四年ぶりの咆哮

名前 こんごう

年齢(見た目) 20歳くらい

身長 168cm

体重 軍事機密だ

好きな物 みくま すずなみ 運動 カレー

嫌いな物 なだかぜ 中国

長所 一般常識がある

短所 常識にとらわれやすい

武器 64式76.2mm小銃

イージス艦『こんごう』の艦魂。第一護衛隊群の中では普通な艦魂である。

あけぼのやみくま、すずなみと仲がよいが基本的に誰とでも分け隔てなく接する。ただ、右翼思想のなだかぜだけは好きになれない。

自分がイージス艦の艦魂であることを誇りに思っているが、それについて他人に自慢したりすることは無い。




名前 すずなみ

年齢(見た目) 12、13歳

身長 147cm

体重 ぐ、軍事機密だから……。

好きな物 あけぼの みくま こんごう 甘いもの

嫌いな物 人ごみ 知らない人 なだかぜ

長所 頭がいい

短所 仲のいい人としか話せない

武器 64式76.2mm小銃

たかなみ型護衛艦『すずなみ』の艦魂。

仲のいい人(艦魂)以外とは話せない。ただ、第一護衛隊群の艦魂とはだいたい話せるようになった。群の中で話せないのはなだかぜとしまかぜだけ。

頭はいいので作戦会議には無理矢理参加させられる。




名前 なだかぜ

年齢(見た目) 14、5歳

身長 154cm

体重 軍事機密

好きな物  右翼 武器 戦うこと

嫌いな物 左翼 中国 北朝鮮

長所 戦闘に関しては頼れる

短所 右翼思想なところ

武器 64式76.2mm小銃

みねかぜ型護衛艦『なだかぜ』の艦魂。第一護衛隊群にいる艦魂のしまかぜとほかぜは姉妹で、みんなみねかぜなどの妹。

みねかぜ姉妹の問題児の一人で、右翼思想の持ち主。

中国嫌いや北朝鮮嫌いもかなりのもので、メイドインチャイナは極力使わない。

アメリカとの開戦にも賛成。

「距離、65000m」

「主砲、第一斉射開始!」

艦長の命令で、主砲のトリガーが引かれた。




――――――――刹那、凄まじい轟音が、辺りに響き渡った。

轟音とともに物凄い衝撃と爆風が『陸奥』の艦体を包む。それはハープーンの時とは比べものにならない程の激しい揺れだった。

『陸奥』の主砲から放たれた12発の砲弾は、第7艦隊に向かって飛んでいく。砲弾の速度は秒速約780m。音速を越える砲弾は我先にと目標を目指す。




第7艦隊旗艦『ブルー・リッジ』の艦橋で指揮を取っていたリチャード・ネルソンは、護衛隊群がミサイルを迎撃したことに驚いていた。戦争や武力に対してかなりの拒絶反応をもつ日本が、火器を使うとは思わなかった。

『司令!右舷の護衛艦から飛翔物体がこちらに向かって来ます!』

「なに!?」

あの日本が、迎撃するだけでなく攻撃をしてきた。リチャードは混乱していたが、命令をだすことは忘れなかった。

「全艦、チャフ及びフレアの使用を許可する。直ちに回避せよ!」

リチャードの指示が伝わると、一斉にチャフやフレアを撃ち始めた。全艦が転進して回避を開始する。

だが、飛翔物体はこれらに近づいても進路を変えなかった。

『着弾!』

轟音と共に巨大な水柱が発生する。

「な、何だ!?」

『マ、マスティン被弾!大破です!』

CICから悲鳴のような報告がはいる。

艦橋の窓からは、炎上している『マスティン』が見えた。砲弾が艦橋に飛び込んだのだろう。艦の上半分は、原型を留めていない。

「クソッ、なんてことだ。……急いで生存者を救助しろ」

リチャードが命令するとと、近くにいた『フィッツジェラルド』が救助に向かった。

「今のは……、砲弾、か?そんな旧世代の武器を……」




駆逐艦『マスティン』の甲板には、血の海が広がっていた。だがこれは人間のものではなく、艦魂であるマスティンのものだった。

「……い、痛い。苦しいよぉ……」

マスティンの着ていた軍服は彼女の血で真っ赤に染まり、ポニーテールにしていた茶髪も今は解けていて赤になっていた。まだ頭からは大量の血が流れている。

誰がどうやったのかはわからないが、すでに退艦命令も出されていた。もう残っている人間もいない。浸水も始まっている。

そんな彼女の元に瞬間移動で駆け寄って来たのは、フィッツ、ステザム、ラッセン、キャンベルの四人だった。

ステザムはアーレイ・バーグ型駆逐艦『ステザム』の艦魂で、茶色くて長いストレートヘアと縁のない眼鏡が特徴の、見た目18、19歳くらいの少女だ。

「マスティン!」

「あ……れ?おね……ちゃん達……、ど……したの?」

マスティンが辛うじて目を開き、言葉を発する。だがそれはもうほぼ聞き取れないようなか細い声だった。

「どうしたも何もねぇよ!おまえ、大丈夫なのか!?」

どう見てもマスティンは大丈夫に見えない。ラッセンはそれほど取り乱しているのだ。

「だい、じょ……ぶ」

話している間にも血はどんどん流れていく。マスティンの顔色はもう青白く、全く大丈夫ではない。

「まってろ、包帯探してくるからな」

ラッセンが包帯を持ってこようとするがその腕は誰かに掴まれ、ラッセンは動きを止めるしかなかった。

彼女の腕を掴んだのは、なんとマスティンだった。

「……いい。……それよ……り、近くに……い……てほし……いな」

マスティンがラッセンとこんなに話すのは初めてだった。普段はラッセンが話したくても、内気で恥ずかしがり屋なマスティンがいつも彼女逃げてしまう。

しかし今だけは違った。

残された時間を一緒に過ごしたい。

「だけど!」

「ラッセン、せっかくのマスティンのお願いなんだから」

フィッツの言葉に、やっとラッセンは力を抜いた。今にも泣きだしそうな顔だった。

「もっ……と……みんなと……話した……かった」

マスティンは力を振り絞って言葉を紡ぐ。

「マスティン……うぅっ」

キャンベルはとうとう泣きだしてしまった。

「うぅっ、いやよぉ、お別れなんて。うぅっ」

ステザムも眼鏡を涙で濡らしている。

フィッツは何も言わずにマスティンを抱きしめた。それでもやはり目には涙が浮かんでいた。

ラッセンは手の平に爪が食い込むほど強く手を握っている。

「おね……ちゃ……ん達と……も、もう……お別れ……だね。そろ……そ……ろ、いっ……てちょ……だい」

マスティンはそう言うと、微かに開いていた瞳を静かに閉じた。どんなに声をかけても、肩を揺すっても、その瞳が再び開くことはなかった。

「マスティン!おい、しっかりしろ!」

『マスティン』の甲板に、ラッセンの声だけが虚しく響いた。

そんなラッセンの肩をキャンベルが叩く。

「……行こう、お姉ちゃん」

その言葉を聞いて、ラッセンは決意すた。

「必ず、必ずマスティンの仇をとる」

その決意は、ラッセンの心にしっかりと刻まれた。




『ブルー・リッジ』艦橋でも、沈みゆく『マスティン』の姿が見えていた。

「急いで生存者を収容し、速やかに海域を離脱する」

リチャードはこのまま日本艦隊と戦っても、大きな被害を被るだけだと考えていた。一度撤退し、次に会う時は『マスティン』の仇をとる、と。

『生存者の収容、完了しました。』

「よし、全艦回頭。これよりパールハーバーに向かう」

「パールハーバー、ですか?」

艦橋にいた一人が不思議そうに尋ねる。

「他に行く場所がないからな」

「他の揚陸艦はどうするんですか?」

『ブルー・リッジ』は他の揚陸艦と別行動をとり、『ジョージ・ワシントン』らと合流した。

「今は沖縄を占拠しているだろうな」

リチャードの言葉に艦橋内の人間は、みな驚いた。いつの間にそんな事をしていたのだろうか。

「沖縄はあいつらに任せる。とりあえず我々はパールハーバーだ」




主砲の衝撃の強さは機関室にいてもよくわかった。発射した瞬間、計器類が一瞬だけフリーズしたのだ。

「凄い衝撃だったな」

将は隣にいた陸奥にだけ聞こえる声で言う。陸奥は、

「当たり前です」

と、さも当然といったようにに答えた。

そんな会話をしている二人の元へ、もがみが転移してきた。

「陸奥司令、米艦隊が撤退しました」

もがみは陸奥に、手に持っていた書類を見ながら報告した。

「わかった」

もがみは報告を終えると再び転移で消えた。

もがみが消えると、陸奥はペタンと床に座り込んでしまった。

「おい陸奥!大丈夫か?」

将が慌てて陸奥の手を取る。

「どうした?被弾したのか?」

「いえ。撤退したって聞いたら途端に力が抜けちゃって。ホントはミサイルが来た辺りから怖かったんですけど……」

陸奥は将の手を借りて立ち上がる。

「なんだ。それならそう言えばよかったのに」

「でも私は一応司令ですから……」

陸奥がそう言うと、将は彼女の頭に軽くでこピンをした。

「あ、秋月二士?」

陸奥はなぜでこピンされたのかわからなかった

「別に司令でも怖いものは怖くていいんだよ。司令になっていきなり自分を変えれるわけじゃないんだからな」

「それはまあ、そうですけど……」

弾かれたところをさすりながら陸奥が言った。

「でも、ありがとうございます。秋月二士しかいない時なら、怖いって言ってもいいんですよね?」

「いや他に誰かいてもいいと思うんだけどな」

「でもやっぱり司令ですから。それは出来ないですよ」

「そうか」

将はやれやれといった感じで言った。

そろそろ動き出して反転するだろうと思い、将は制御盤に向き直った。




「全艦、反転180度。隊列を組み直してから帰還する」

秋津洲司令は全艦に指示を出した。

二手に分かれた護衛隊群が一カ所に集まり、隊列を元に戻す。それが終わると、全艦が動き出した。

「全艦、第二配備に移行」

各艦が航海中は通常である第二配備に移行した。

第四護衛隊群は『陸奥』を先頭に、母港の呉を目指し速度を上げた。

海上自衛隊艦魂広報課 『広報かんこん』第五版


『て、テストが……』


陸奥「作者さん、テストいつからですか?」

サムライ「え?明後日からですけど」

さざなみ「普通に返してんじゃねぇよ!」

きりしま「念のために聞いておくけど、勉強は?」

サムライ「いや、たいしてやってるわけでは……」

さざなみ「馬鹿だろ?」

陸奥「それで、自信のほどはどうなんですか?」

サムライ「…………」

さざなみ「終わったな、作者」

もがみ「諦めたほうがよろしいかと」

サムライ「うるせーやい。だいたいテストの前に卒業式があるってのが悪いんだ!」

きりしま「卒業式いつなの?」

サムライ「……今日」

さざなみ「いやオカシイだろ普通に考えて」

陸奥「それに昨日とか普通にアニメ見てましたよね?」

サムライ「悪いか!いいんですよ親にバレなきゃ」

もがみ「で、今日の卒業式はどうだったんですか?」

サムライ「……寝てた」

さざなみ「最悪だ」


『編集後記』


おおたか「手、抜いたね~」

サムライ「な、なんのことかな?かな?」

みねかぜ「いつもより↑が少ないな」

おきかぜ「いいよどうでも」

さわかぜ「……そういえば、作者が自衛隊に行くって聞いたんだけど……」

おきかぜ「無理ダナ」

サムライ「酷くないすか?」

みねかぜ「行く自信があるのか?」

さわかぜ「……行けても、その後が問題」

さざなみ「つーか馬鹿だろ。作者体力ないし」

サムライ「だまらっしゃい!自分だってやればできるんだ!」

きりしま「テストは?」

サムライ「無理」

なだかぜ「ま、普通だね」

みねかぜ「なぜなだかぜがいるんだ?」

なだかぜ「知らないけど……」

サムライ「それはですね、テスト勉強中に絵ができたからですよ」

きりしま「絵ってなだかぜの?」

サムライ「はいもちろん」

きりしま「なだかぜって結構脇役よね」

陸奥「それより普通はメインヒロイン?の私じゃないですか?」

サムライ「気にしない気にしない。それで、描いたんだけど」

みねかぜ「けど?」

サムライ「今までで一番まともにできたと思ったんですけどね、実はAnge〇Beatsの直〇っぽくなった」

なだかぜ「はぁ?何で?」

サムライ「さあ、何でですかね」

陸奥「でも描かれるだけましですよ。レギュラーでもないのに」

きりしま「しょうがないわよ。第一この小説って登場人物が多過ぎるのよ」

さわかぜ「……ざっと数えても三十人以上」

おおたか「まだ10話だよ~」

サムライ「大丈夫です。ここから減らして行きますから」

おきかぜ「ナニナニ?きったねぇ字。うわっ、結構減ってる。でも新キャラもいるじゃん」

サムライ「見るなぁ!」

おきかぜ「やーだよ。あと90分」

サムライ「使い方ちがーう!」




陸奥「今回長くないですか?」

きりしま「そうねぇ、そろそろ終わりましょうか」

さざなみ「テストだぜ?」

さわかぜ「……これを投稿するためにパソコンを起動し、テスト前なのにアニメを見始める」

みねかぜ「ありそうだな……」

なだかぜ「てかあたしが来た意味なくね?」


全員『ご意見、ご感想お待ちしています』

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