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双槍の風走り  作者: 骨の和
風走り隊
7/12

『仲間は風と共に』

荒野の朝は冷たく、乾いた風が草を揺らしていた。

風走りは一人、丘の端から下り、前線へ向かって駆ける。

右手にジャベリン、左手に短槍。

軽装の身体が、重装歩兵の列を避けるように自在に動く。

遠くで小さな影が動いた。

同じく短槍を握り、軽やかに接近する少年。

風走りが視線を送ると、少年も目を逸らさず走り寄る。

「…同じ匂いがする」

風走りは思った。

この者も、止まらず前に出る者だ。

さらに森の影から、軽い鎧を纏った女戦士が現れた。

盾を携え、歩兵の間を駆け抜ける。

彼女の動きもまた、速度と間合いの支配に長けていた。

「…増えるかもしれない」

風走りは確信した。

孤独ではない、同じ思想を持つ者たちが自然と集まる。

丘の小さな窪みに集まる三人。

言葉は少ないが、互いの動きが自然と呼応する。

ジャベリンを投げるリズム

短槍の間合い

回収と再投擲のタイミング

すべてが無言で伝わる。

この小隊は、言葉よりも身体のリズムで意思を通じ合わせる。

初めての連携作戦が始まる。

小規模の歩兵隊を前に、三人は同時に動く。

盾列を揺さぶり

隙間に突き

倒れた敵からジャベリンを回収

歩兵たちは混乱し、前列が僅かに乱れる。

その音が、まるで風のささやきのように響いた。

丘の上から見下ろす風走りの目は、微笑むことなく確信していた。

「これが…仲間と共に走る、ということか」

■ 最後の一文

孤独の中で走るのもいい。

だが、風と同じ思想を持つ者たちと共に走ると、戦場は別次元になる。

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