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内緒話

作者:

 皆さんは「内緒話」ってしたことありますか?


 友達の耳元で実は〇〇さんが好きなんだよねぇ…とか他の人に被聞かれたくないことを話すあれ。


 一見話しているだけだからと思うのですが、悪ふざけで内緒話を他の人に話す人間が存在します。


 では本編へ…


 私はC子、女子高生です。そして隣にいるのは学校の友達のAさんです。


 Aさんはいつも花柄の髪留めクリップを付けていたので学校では「花ちゃん」というあだ名まである。


 内緒話って知ってる?私はそう友達Aさんに聞かれました私は勿論知っている…と答えた。


 じゃあこれはネットで見つけたとあるうわさなんだけど…内緒話を他の人に話すと存在が消えてしまうんだって。


 私はそんな事あるわけないと思いながら友達の話を聞いていました。友達はその噂に興味があったのか学校の帰り道、私の内緒にしていることを話してと言ったのでその友達の耳元で話しました。


 友達と別れて家に帰り宿題やら明日の準備をしていました。噂話はあまり信じない方だけど、私も少し気になりました。


 私は朝起きて学校に行きました。いつもの通学路を通っていると同じ学生の3人組が「あのうわさ話」をしていました。気になって後ろから聞いていると、あれ…私ってば何を聞いてたんだろ?


 私の前にいる同じ学生の2人組が「あのうわさ話」をしていました。気になって後から聞いていると、あれ…私ってば何を聞いてたんだろう?


 私はいつもの通学路を通って学校に向かいました。時間にも間に合い教室に入りました。


 あれ?こんなに机があるけどなんだろう?

他のクラスは40人位居るのに私のクラスだけ25人位である。転校生が沢山来るのかな?


 後ろからトントンッ…と肩を叩かれたので後ろを向くとB君がいました。B君はオカルトが好きなちょっと変な男の子でB君もあのうわさ話について私に話しました。


 B君の話を簡単に説明すると、内緒話の話を他の人に話すと消えてしまう。B君は友達がそれで消えたのが記憶に残っていたそう。

 B君以外は消えた記憶がないとのこと。元からそんな人なんて居なかったという事。


 私はちょっと現実味がなくて不気味だったが、B君は私にあるお呪いをかけました。

 

 このお呪いは内緒話をして話をした人が消えても記憶が残るお呪い出そうで、それを試すためこのクラスで少し嫌われていたD君にB君が私の嘘の内緒話をした。

 

 D君は面白がって話すとD君は消えていました。周りにいたクラスメイト達はそこになんかあったのかと不思議そうにしていましたが、私とB君はD君が消えたんだとしっかり記憶に残っています。


 朝通学していた一人の男の子の事を思い出したら、確かにもともと3人いたんだとその時ハッと思い出しました。だとしたら…

 嫌な予感がしたので友達がいるクラスに走って行きました。


 友達は居ました。私の焦っている顔を見てどうしたの?という顔で見つめていました。

 友達は私の顔を見て思い出したのか私の内緒話を他のクラスメイトがいる前で話すと…

消えました。


 さっきまで友達と話していた人が私に

〇〇さん顔色悪いけど大丈夫?と声をかけてきました。私は事の重大さがやっとわかった途端、気分が優れなくて倒れてしまいました。


 ゆっくり目を覚ますと家に居ました。私はさっきまで学校にいたような。

 私が倒れた後中々目を覚まさなく親が迎えに来てくれてたそう。

 明日から学校に行けるだろうか。怖くて震えていて一睡もできなかった。


 朝が来てしまった…今日こそと体調が悪かったらいいなと思っていたこの頃、


 B君は学校にいなかった。考えうるのは唯一つ、私の他にB君からお呪いをかけてもらった人が居ること。

 

 そしてB君を捕まえて強制的に内緒話をさせて脅迫させたこと。いずれにしても謎ばかりだ。私は探偵でもなければただの女子高生だからどうやって解決するべきか…


 ……………



 ……………



 ……………。




 言わなければいい



 別に気づかれてないのだから



 知らないフリをしよう



 そうして私は知らないフリを続けた。

卒業まで静かに、誰とも話さずに暮らしていった。


 結局クラスというか学生は400人位から30人位になっていた。

 卒業式の帰りに私は最初に内緒話をしたあの場所に向かった。


 途中景色を見ながら行った。いつも朝いたお婆さんの姿もなければ明かりもない。

 大人たちが言うには元からあった空き家だという。


 ようやく着いた。この場所で始まったんだと悲しくもあったがいい思い出だ。


 



 時は過ぎて、私は26歳になりました。

今では立派な公務員として働いています。  

 丁度実家に帰省する時間が取れて帰って来ました。


 変わらないな、都会に不慣れだった私の心を温めてくれるいい場所だ。やっぱり田舎は良いよね。


 私は懐かしんでいると、近所の小学生が家に帰ってるのかな?下校中だったのを目にした。


 私も小学生に戻りたいなぁ…と思っていたら一人の小学生がこちらに駆け寄ってきてこう話しました。


 お姉さん、お姉さん。僕ね、好きな人がいるの。でもね、好きって伝えるのが恥ずかしくて…

 このことは誰にも話しちゃいけないからね。絶対だよ…秘密だよ…「内緒」だよ。

 そう言うと小学生は皆のとこに走って帰りました。


 お姉さん、お姉さん。


 後ろから花柄の髪留めクリップを付けた少女が居ました。


 さっき…翔月かける君と話してたでしょ?


 さっきの男の子の事かな?そしたらこの子はもしかして…


 翔月君はワタシが好きなんだからね。とっちゃ駄目だからね…と言っていた。

 初々しいな…私はさっきの少年が言っていた事を少女に告げると… 


 少女は頰を赤く染めてこう言いました。


 内緒って言ってたよね…

 

 守らなかったんだね


 バカなお姉さん。


 

 少女の前にいたはずの私はいなくなっていた。忘れていた…内緒話の事。すっかり思い出として頭の隅に閉まっていた。


 何であの少女は内緒話だって事知っていたのだろうか。


 謎が謎を呼ぶとはこの事か…



 

 


 

 


 

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