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我らの星だ

作者: 砂虎

23世紀、科学の発展により別惑星への移住は決して夢物語ではなくなっていた。

そうとなれば始まるのはお決まりの領土争いである。


先陣を切ったのはアメリカでアポロ計画で国旗を立てたのを根拠に月の領有権を主張した。

世界中の国がこれに異を唱えて反対した。


アメリカの動きにロシアが黙っているわけもない。

火星が赤いのは共産主義者だからだと1万人の兵隊を送り国旗を立てた。

世界中の国がこのロシアの横暴を非難した。


こうなればもう止まらない。

ドイツが天王星を発見したのはドイツ人だと10万人を送り国旗を立てれば

韓国が土星の起源を主張して100万人を送って国旗を立てる。

出遅れた国は徹底抗議で領有権は無効だと主張した。


そんな中、余裕綽々だったのは中国の国家主席だ。

「まったく愚かな連中だ。科学技術でも人口でも我々に叶う国などないというのに」

首席は移民船を送れる範囲で最大の惑星へ10億人を送り込むことにした。

側近たちは驚いたがこの国で独裁者の命令は絶対だ。

ただちに巨大な移民船が建造され出発した。

船には国家主席も搭乗していた。自らが旗を立て偉人として宇宙史に名を残そうと考えたのだ。



不思議なことに中国だけは世界の何処からもこの行動を非難されなかった。

その理由は宇宙史における国家主席の項目を見れば分かる。



習晋平 中国国家主席。太陽に旗を立てようとした最初で最後の馬鹿。

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