第一章 第1幕 翌日
皆さんおはようございます。
先日1つ目鬼に襲われそうになり、ユーミと、もう1人の超美青年、イール・ゲ・リュザーク・ヴォンドこと、イール様にに助けてもらいまあ、なんやかんやありまして。ユーミのお世話になることになりました柊御巫です。
昨日は、金曜日なので今日は学校がないですが、昨日は、無断欠席ということで友人にも先生方にも迷惑をお掛けしました。メールの通知は、ヤヴァかった。
ちなみに私が今何をしているかと言うと‥‥‥。布団ちゃんの中でぬくぬくとさせて頂いております。いや〜サイコー。
「起きろ!」
「‥‥」プンプン。
出たな怪人フヨフヨと、ユーミことユーミバラさエルヒュートめ、何人たりとも私の睡眠を邪魔するものは許さん、成敗だー。
ガバッ
「イヤー私の布団ー。」
ズビシ、ベシ
「イッ、2人でやらなくてもいいじゃーん。」
そこには昨日は和服に、大王の入った冠をかぶり赤っぽい色の肌だったのに今は角もないし服装なんて普通のトレーナーに、半ズボンを着ている男、ユーミ バラサエル ヒュート
(自称閻魔大王)
なぜ女子の家なのに男物があるかと言うと、実は昨日我らがイール様がどうやって調べたのか分からないがここまで来てユーミの荷物(服やらゲームやらなんやらかんやら)をわざわざ持ってきてくださったのでユーミが心地よくホームステイ的なことができるようになったってこと。そのあとは3人で一緒にゲームをした私はユーミに史上最高の足でまといだと言われて泣いた。
ん?いい匂いが?これはハムエッグだな?
「飯はできた。ていうかお前家事全部フヨフヨにやらせてたのかよ」
「‥‥」ウンウン
呆れた顔のユーミを尻目に布団から出た
「クァ〜ア、そんなことはいいから早く食べちゃおうよ」
と言うと、ユーミが真剣な顔をし始めた。
「どしたの?いきなり真剣な顔しちゃってさ。」
「俺の名前は?」
なんでこんなこと聞くんだろ?とりあえず深刻な顔しとくか。額に力を入れ少し下を向き,震えた声で、
「ユーミ、君の名前はユーミ、バラサエルヒュート。」
と、少し涙を浮かべて感動的に言った。これが全米が泣いたってやつか……。
「嗚呼、最後の希望が 。」
と膝から崩れ落ちたユーミを尻目にベットから飛び起き部屋を出た。
ここで私の家の構造をさらっと紹介〜。まず、玄関から入ってすぐにリビングがありでっかいテレビにスピーカー、ソファーがある。リビングの左側に直結する形でキッチンがあり、カウンターで仕切られていてカウンターの前にテーブル。さらに左側二つドアがあり片方がトイレでもう片方が風呂。右側に階段があり、上には私の部屋、ユーミの部屋、フヨフヨの部屋、ゲームとかそう言う娯楽の詰め込んである楽園の部屋。と言う順番で部屋があるって感じ。説明終わり。さぁ飯だ〜。
テーブルの上には蓋のないバスケットに少し焦げているパンの表面に溶けたバターがぬられていて光を反射し、まるで木製の宝箱の中に入っている金貨のように私を魅了する光を放っていた。他にも金色の真珠を内包している真珠貝(目玉焼き)に、この世に二つとない木の彫刻。これが「宝石箱や〜」ってやつか。
「後何年ここにいないといけないんだよ〜。トホホ。」
あ、降りてきた。とりあえず私は三人分のフォークを机に並べてお誕生日席に座って2人を待つことにした。
(ここからフヨフヨは触手みたいなやつを使って文字を作り会話しています。というかずっと前からしてます。
けっしてフヨフヨのセリフが思いつかなかったわけではありません。)
「本当に飯が好きなんだな。」
(親から金は支給されているから大丈夫なんだがこいつの食費にほとんど持ってかれて月末いつも大変で、よくわかんないけど家計簿も合わないし、この家悪霊でもついてんじゃねぇのかってずっと思ってんのよ。)
「はやく食べようよ〜。」
私がそういうと2人はだっるそうに座った。
「さぁて、お手を拝借、いた〜だきます。」
(あっそれ俺のなのに。)
まずはパンをそのまま食べる。外側のこのパリパリというかサクサクというような食感にバターの塩味の詰まった味が一緒になって口の中に食べた瞬間広がり一噛みすると内側の柔らかな食感と共に芳醇な小麦の匂いが包み込んでくれる。その味を噛み締めながらバターと小麦の薫香に包まれていたら気づいた時には一枚食べおわってしまっていた。恐るべしパンの暴力的食感
次は目玉焼きを乗っけてみよう。あぁ美しい
「こいつは食事中でも忙しいんだな。1人演劇みたいになってたぞ。」
(面白いでしょ?これみてると作った甲斐があるなって思うんだよね。)
「それにしてもこのパン美味いな、ミコトがこんなんになるのに頷けなくもないような感覚になっちまうな。」
(実はなこのパン小麦から発酵、形を作るところまで全部俺がやってっからな。)
「すげぇ。やるなぁ精霊、言葉がわかるし、料理もできてかつ美味い。よっ大精霊。」
(敬いたまえよ。)
「ごちそうさまでした。」
「マジ?」
「マジマジのマジシャン。」
あれ?つっこみは?お預け?えーひどいー。まぁいいや今日どこに行こうかな〜。と考えながらスマホの地図アプリで冒険していると「猫の鳴き声ー」と言う通知音と共にメールが届き、ユーミは不意の出来事で笑ってるのかむせているのかわからないような声を出していた(多分どっちも)。ユーミにむけていた視線をスマホに落とし、メールを見ると(ゲーセン)(来い)と言うまるでゾンビが喋ったかのような短絡的すぎる文が送られてきていた。このゾンビは多分激走型なんだろうな。と、今のメールの送り主が爆速で追いかけている姿を想像すると、おもろい。
「遊んでくるね。」
(あんまり金を使わないでくれよ。)
「えーお願い。」
と言いつつも栄一を取り出し、あたかも千円札で我慢したような雰囲気のままのっそりとドアノブに手をかけた
「行ってきま〜す。」
ガチャ
さて、まずエレベーターで1階まで降りまする(部屋は77階ラッキーセブン〜)。そのままマンションを出て左に曲がり次の交差点まで道なりに。交差点にさしかかったら左に曲がり、しばらく進むと右側にスーパーがあるのでそこに入りそのままそこで煮干しを購入【−198(税込)】煮干し片手にエスカレーターで2階へ。そしてついに左に見えますがゲームセンターを背景にしっかりと待ち伏せしておられた我が親友。松井杏子and御萩原梨花ではありませんか。
「まったー?」
あれ?明るい雰囲気で言ったはずが?
チラリとお二方のお顔を見るとー?膨れっ面の梨花さんとヤクザ顔負けのオラオラ顔の松井さん。あれまぁ
緊迫した均衡をやぶったのはヤクザ松井でした。
「御巫、私たちに言うことは?」
「一言の連絡もなしに学校をサボり、その後何の報告もなく成り行きで木金と学校をサボってしまったことをここに深くお詫び申し上げます本当にごめんなさい。」
「はぁ。あんたいつも。先生には言った?」
「ん?先生きた。」
膨れっ面のまま
「ここまでいたら先生が可哀想だよ。仕事で疲れてるんだからあまり迷惑をかけないでよ、みことちゃん。」
と言う梨花。どうやって頬を膨らませたまま喋れるんだろう。後で教えてもらお。
「もういいじゃん。あっ、この前松井ちゃんが言ってた2.5次元のやつのフィギュアだ。」
「なに‼︎‼︎行くぞ、今日はついてる気がする。いや間違いなくついてる何なら吸い付いてくる。」
「「アイアイサー。」