序章 第1幕 出会い
柊御巫は、怪物に脅かされた後とある2人の美青年(かたほうはどうともいえなくもないかな?)によって眠らされてしまう、起きるとすぐに脅かされて記憶を消すとか言われる始末どうなっちゃうの〜
エンマと少女の織り成す日常コメディーファンタジー?
待望(願望)の2話とくとご堪能あれ
薄暗く、昔ながらの旅館の廊下が永遠に続いているような場所で不思議な感じを漂わせている男達が何やら会話を始めた。
「なかなか起きねーな。」
「簡単に起きてもらったら困りますよ、これでも僕強いんですからね。」
「ふーん、‥‥。」
「‥‥。」
「もうやっちゃおうぜ。」
「なっだめですよ、もしそれで記憶全部消しちゃったらどうするんですか。」
「まあ、大丈夫でしょ、俺閻魔だし。」
「ハァー、過去にもそのような事例がありますが、それをやった奴阿鼻地獄送りですよ。」
(阿鼻地獄とは地獄の中でも、最も生前でやばいことをしたやつが送られる、永遠と落ち続けるだけの超〜過酷な地獄だ。人を殺したぐらいではここには行けないし、行きたくもないだろう。)
「いつの時代の話だよ。」
「ちょうど今から5年と10ヶ月と13日と14時間32分前の話です。」
「えっ俺そいつやってないし知らないよ?ていうかよくそこまで覚えてるよなお前。」
すると、はぁーとため息をついた。これはこいつの口癖であり説教の合図でもある。他のバリエーションも考えればいいのに。
「それはそうですよ、ちょうどその日あなた有休取ってましたから。」
そういえばその日は欲しかったゲームの発売日で、前の日の夜から並んでいたっけ。楽しかったな〜。なのでニッコニコになった俺は、
「いえいえ楽しませてもらいましたよ」
と言ったらまたあの悪魔は、はぁーとため息をついた。
「暇だなー。」
目の前には女子高生?みたいな奴がいる。俺らのことが見えたかは分からないが、もしものときのために記憶を消すことになっている。しかし、上手い具合に記憶を消して繋ぎ合わせないといけいので、起きている状態じゃないと記憶を全部消してしまうことがあるらしいので、1度眠らせたら起きてからじゃないと記憶を消してはいけないだとかで、もうかれこれ1時間はこんな状況だ。
すると目の前の悪魔がこう言い放った
「閻魔様は先に帰って業務の続きをなさってください。」
なんという悪魔、なんという魔王的発想、恐ろしや〜‥
「嫌だ。」
「はぁー。いいですかエンマ大王様何度も言いますが、あなたの仕事は、地極の超重要資料サインすることですあなたのサインがなくては。」「あ〜わかった。けど嫌。」
「ハァー良いですか?もう一度言いますよあなたは。」「あのー。」
「だから人の話をしっかりと!!‥」
声のした方を見ると、さっきまで寝ていた女が起きていた。
おそらくこの悪魔がいきなり大きな声を出したので怯えてしまったようだ。
セーラー服を身にまといリュックを背負っていて見た感じ身長はさほどないように見えるのでおそらく中学生だろう。するとあの女が震えながら手を挙げて
「あの、えっと、あなた達はどちらさまですか?」
すると目の前の悪魔はコホンとひとつ咳をして声の調子を整えこう言い始めた
「はい先程は失礼致しました、わたくし。」
ので
「あ〜いいよ、どうせ消すんだったら自己紹介しても意味ないだろ。」
と遮った。まだなにか言いたそうな悪魔を放っておいて、女子の目の前まで行く。
「さ、おでこ出して。」
とあの女に言う。さすがに失礼が過ぎ高と思ったらスっと髪を上げて
「いいけど何すんの?。」
と言い放った。こいつには恐怖心と、羞恥心はないのか?
札を手に取り女子の顔をよく見たらようやく違和感の正体がわかった
「オッドアイ‥なんで?。」
オッドアイとは目の色が片方ずつ別の色をしている目の名前だこいつは右は輝くような黄色、もっと言うなら琥珀の様な感じ、左は透き通るように綺麗な水色。いや、空色って言った方がいいか。オッドアイが生まれる可能性は極めて少ないので、違和感を感じたんだろう。引っかかるな。
すると、さっきまでぶつくさ言っていた悪魔もこっちに来て
「本当ですね、でもなんで?」
といった。
「自慢のお目目です。」
そう女が言ったから別にこれ以上言及する必要も無いので、もう一度札に手をかけると、また新たな疑問が浮かんできた。
「お前、身長は?。」
「えっと〜、150はあったかな〜。」
「ちっさ。」
と言うと女は頬を膨らませて、ひどいといった、よし、これからこいつは少女だ。するとまたあの悪魔は、
「そうですよエンマ様いいですか礼儀というのは」「エンマって?」
なんと少女にまで話を遮られて可哀想に。でも話しすぎたなこれ以上話していてもなんの得にもならないので、今度こそ札を持ち女の額に貼る。
「えっ?これは?」
「気にしなくていいですよ。ほらリラックスして」
「はい」
すると少女は手を前に出してキョンシーの真似をしだした、さすがの悪魔も驚いたようで目を見開いている。どうでも良くなったので始めてしまおうとしたら「私がやりますよもし何かがあったら」とか言い始めるのでよくある忍者のやる手を前に出すやつをして
『封』
と唱えるこれでOK。少女はパタと倒れた
「さて帰るか。」
「あ〜やっちゃった、まあいいか、後は任せてください。」
一件落着して帰ろうとしたその時
「あのー。」
「「えっ!。」」
さっきまで倒れていた少女が起きているではないか。そしたら少女は察したのか、
「もしかしてまずい?。」
と言った。それがいけなかった。俺は額に手をやる、あ、汗。
するとさっきまで一緒に驚いていたくせに、スっと顔色を変え。服を整えはじめてまた、コホンと咳をひとつして、
「エンマ様お分かりだと思いますがこれは、エンマノートの規定第百十三条、記憶の消去を起こっなったが記憶がきえなかった場合、術式を発動させたものが、対象が死ぬまで監視をしなればならないという、貴方様の作ったすばらしい規定に引っかかりますね。」
顔から血が引いていくのがわかる、冷汗が止まらない、息が詰まる
「ごめんなさい。」
少女はそう言った。
だかもう全てが遅かった。これから俺はこの意味のわからない少女とすくなくても80年は一緒にいないといけなくなってしまった。来週には待ちに待った新作のゲームが発売するというのに‥
という最悪の出会いをした俺たちだが、この後俺たちが最悪な目に会うのは言わずもがな皆さんお分かりだろう
そうでもなければ、物語として伝えてないだろう。
オッドアイについての修正を致しました、それから、や。などの調整、誤字脱字の調整もいたしました。また何かあったら遠慮なく言ってくださいお願いします