序章 第零幕 普通の登校?
朝起きるとなんといきなり寝過ごしてしまう‼️彼女の名前は柊御巫怪異の見える、普通のJKだ。そんなある日、普通の登校日。いきなり化け物にあってしまう。そこから始まる物語『閻魔記伝』ここに開幕。楽しんで〜!!
ピリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ
「あ〜もう」
ピッ
「よ〜しおやすみ」
「‥‥ꐦ」
バサッ
「ヤッ私の布団〜」
べシ
「イッ起きるよー」
「‥‥」コクコク
「ファ〜て今日の天気は‥ワ〜オ最高」
閉めきった部屋にいるのにも関わらず聞こえてくる雨の音、それはまるで中学の時ずっと片思いしてきた男子に、かなり前から彼女がいたということを知った日の夜の私のような‥何考えてるんだろう私。
「はぁ〜あ」
ん?今何時だ?あ〜やばい嫌な予感がするアニメとかでよくあるやつだ。寝坊した時のやつだー。 あ〜もうだめだ、完全にフラグが立っているダメだー回収してしまう〜フラグを〜。
そっとスマホを手に持つ。そこまで重くもないが軽いわけでもないその箱型の機械の電源をつけると‥
「7時30分」
おーう、まあ可もなく不可もなくって感じ、でもいそがないと遅れるよなー。
さて学校の準備でもするか。‥ん?
「ない・だと」
昨日徹夜してまで終わらせた宿題がない!
「え〜ここだっけ〜」
「‥‥」
「あれ〜」
「‥‥」
「もういいや」
はぁ〜また怒られるなこりゃ
「‥‥」
「ん?」
「‥‥」
「うわ〜ありがとう〜もう本当に最高」
そこにいたふよふよ(見た感じ魂みたいな見た目で、フヨフヨしていたのでそう名付けた)から宿題のプリントをもらって1瞬(2分)で着替えて、1瞬(30秒)で顔を洗い、荷物を持って、パンをくわえて
「いっへきはーす」
ガチャン
「‥‥」
「フゥフゥ、いほげ、いほげ。」
私の名前は柊御巫と書いてヒイラギミコトと読みます。そこら辺にいくらでもいそうなJKでござります。
最近は学校に行って友達と話して家に帰ってゲームしたり、ユーチューブ見たりLINEしたりそんな毎日でござります。
しかし2年前ぐらいからとあるものが見えるようになりました、そうあのフヨフヨです。他にもトゲトゲとかプルンプルンとかもいるけど、たぶん家にいるふよふよは特別で他の子は、幼児みたいにしゃべるのにあの子は喋りはしない、でも触覚みたいなので文字を作って会話はできる。ご飯も美味しい。朝の準備も手伝ってくれた。
さらにこの子達は他の人には見えないらしい、この前は人間から見えないことをいいことにアイスを勝手に食べている子を見た。最初は妖怪とかお化けとかだと思ったけどここ2年間、丸っこいのしか見てないから違うのかもしれ……
バン
「いっ。」
えっやばいやばいパンをくわえて登校中に道の角で人とぶつかってしまった。ぶつかった感じ結構ガタイが良さそうだったし間違いなく男だ。
雨は降っているがラブコメとかでよく見る展開だ〜。監督私、主演私。
フフフハァーハッハッハーどだーみたかー。私にも春は来るのだー
「あっすみません。」
さあ顔をあげるぞー、こいイケメンよ
「ギジャーーーーーーーー。」
「ギャーーーーーーーーー。」
そこに居たのはイケメンではなく1つ目の化け物‥いや鬼か?
いやいやそんなことよりどうしよう、私、死ぬのかな。まだチュウもしたことないのに‥。
すると何ということに化け物が近づいてきた。
「えっちょまちょおまま」
あろうことか口を開けて
「ギシャーーーーーーーー」
とか吠えるもんだから
「ギョェーーーーーーーー」
と叫んでしまった。
心臓の音が聞こえるぐらい怖いはずなのになぜ冷静に物を考えろれるのか不思議でならなかった。それでも、流石に死にたくないとは思った、神様どうか私を助けてください、でもなぜだろう変な感じがする。そう考えている今もなお奴は私に、近づいてきている動揺していはずなのになぜこんなに冷静なんだろうもしかして走馬灯?すでに私は死んでいる?そんなことを考えていると化け物の後ろから違う足音が聞こえてきた。タタッタタッタタという軽やかなリズムの音と、ダンダンダンという重い音がした、まだ増えるのかよ。てかどんだけ冷静なんだよ私……。
「エンマ様いましたよ。」
「よっしゃ任せろ。」
そこに来たのは化け物でもなく正義のヒーローでもなくいかにも美青年ていう感じの人と、おでこからつのが生えてて赤褐色?の肌で大王と書いてある帽子?冠?をかぶっているイケメン?あながちラブコメ展開というのは間違えではないのか……。とりあえず助けを求めておくか。しかし口を開けるて声を出そうとするも喉が震えて声が出ないなるほど脳みそは冷静だけど体は怖がってるんだへー。声出ないしいいや。どうにかなるだろ。
「ん?人もいるじゃん。」
「人はどうにかするんで早くしてください。」
「あれ?ノート忘れたかも。」
「はぁー、あなたと言う人は。そんなものだろうと思ってもって参りましたよ。」
「おっ、ナイス〜。」
何言ってんだろ。ていうかこの人たち誰だろう。てか、あの肌白い人めっさかっこいいやん。白馬の王子様ならぬ白肌の王子様。て言うことはまだ物語は終わってないんだ!
『脱の罪
パン
「ギシャーーーーーーーー」
最後に聞こえできたのは変な呪文みたいなのと、化け物の叫び声だった。