表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
浮気されたので婚約破棄して、義弟と気ままに暮らしています。元婚約者が女性関係で困っているようですが、私には関係ありません。  作者: 木山楽斗


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/70

第16話 別の部署の騎士

 私とイルディンは、感じの悪い騎士達と話し合った。

 彼等は、明らかに私を犯人だと決めつけている。これから、絶対に苦しくなるだろう。

 そう思っていた矢先に、ラガンデ家の屋敷に再び訪ねて来る騎士がいた。

 その騎士は、私に話を聞きたいらしい。先程、既に聞かれたと応対しても、その人物は部署が違うと言ってきたようだ。

 という訳で、私とイルディンは、再度騎士と対面していた。先程の騎士に比べると、目の前の騎士は感じが悪いという訳ではない。ただ、前の騎士達の感じが悪すぎただけなので、普通の人といえるだろう。


「何度も、申し訳ありませんね。ただ、こちらも部署が違いましてね。私は、ダルケン・ウォーファムと申します」

「はあ……」


 比較的感じがいい騎士は、ダルケンというようだ。

 部署が違うということだが、騎士団はそんなに複雑な作りになっているのだろうか。そこはあまり詳しくないため、よくわからない。


「率直に伺いたいのですが、アルメネア様は、ガルビム様に浮気されて、婚約破棄されたのですよね?」

「え? あ、はい……」

「当然、彼に対して怒りを覚えていた。それも、間違いありませんか?」

「そうですね……」


 ダルケンは、特にメモも何も見ずに私に質問してきた。

 その質問は、あの二人にされたことと概ね同じだ。だが、聞き方だけでかなり印象は違う。この人は、私を疑ってはいるものの犯人と決めつけている訳ではなさそうだ。


「事件当日、あなた方はこのラガンデ家にいたと聞いていますが、これも正しい情報でしょうか?」

「はい。この屋敷にいました」

「なるほど、つまりあなた達に犯行はできないということですね。もっとも、実行犯がいれば、話は別ですが」


 ダルケンさんは、事件当日のことを聞いてきた。

 私もイルディンも、それどころかお父様もお母様も、事件当日は屋敷にいた。よって、犯行を行うのは不可能だ。

 もっとも、ダルケンさんの言う通り、実行犯が別にいるという可能性は否定できない。貴族の犯罪は、実行犯を別に立てることが多いので、私達が黒幕であるという可能性を追うことは、そこまで不思議なことではないだろう。


「さて、あなた達のことはわかりました。次に、アルメネア様にはとある人物について聞きたいのです」

「とある人物?」

「シメール・オーガティアという人物を知っていますか?」

「シメール様ですか? 知ってはいますけど……」


 そこで、ダルケンさんの口からシメール様の名前が出てきた。

 どうやら、ダルケンさんは彼女についても聞きたいようである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ