何も溜まらない
掲載日:2021/02/06
空のままの容器はいつまで経っても
雨を一滴も溜めてくれない
豪雨の音だけが豪快に鳴り響き
水は一滴も雲から零れてこない
喉の渇きは永遠に元に戻らない
それが普通と成ってしまっている
喉が焼け続けている
雨は降っていないのに
雨は鳴っている
雨のない雨が世界に降り注ぐ
空の容器は当たり前のように空のまま
生命線が途絶えることを示す音が響く
雨以外の音が聞こえない
無音に等しい
水が欲しい
雨が降ってほしい
その願いが叶えられることもないまま
雨の音だけを聞き続ける




