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【超人気異世界小説】聖戦のウサジ ヤンデレ女神の24時間監視付き異世界転生  作者: みちなり


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0084 ファイアーエ○ブレムっぽくなって来たな。エロと相性いいよねあのシステム

「小休止! 馬に水を飲ませよう」


 川のほとりでオイゲン将軍は号令を出す。俺が馬を降りると、クレールがすぐにくつわを取る。ノエラもラシェルも、他の騎兵達の馬の世話をし始める。こいつら本当に付き人に転職したんだな。


「ああっ、すみません、自分でやりますから」

「どうぞお構いなく、休んで下さい」


 ジュノンの馬もラシェルが水辺へ引いて行った……そのジュノンは少し辺りを気にする様子を見せてから俺の方へそっとやって来た。


「あ、あの、ウサジさん、一つだけお話が……」


 なんだようぜえな。


「こ……これを見て欲しいんです……」


 ジュノンは自分のM字ハゲを隠すように伸ばしている前髪を上げてみせる。それが何だよ……いや待て。俺前にこいつにしゅくふくを掛けて……あれ? だけどジュノンのM字ハゲ、治ってねーじゃん……違う。こいつ、M字ハゲが出来ているかのようにそこだけってやがる! だけど力強い毛根から新たな髪が伸びて来て、二日目のひげみたいになってしまっている。


「わ、解りますか……? 僕のここ……前はどんどん抜けて行ってたのに、最近また生えだして……ってもっても、生えてしまうんです」

「いや、良かったじゃないですか、生えるに越した事はないでしょ」

「だけど僕、天頂部も薄くなってないんです……!」

「何がいけないんですか、貴方はまだ若いんでしょう、そ、そのうち……また抜けて来ますよ……」

「僕……これを見られてしまったんです、皆に」



 ジュノンは以前からパーティ内で冷遇されていたが、様々な雑用を一生懸命やっていたので、不要とまで言われる事は無かった。

 しかしある時。ツルツルハゲのデッカーが気づいたのだ。


『おいジュノン……お前、こめかみに毛が生えてるじゃねーか?』


 自分ではその事に気づいていなかったジュノンは驚いた。

 例の女魔術師はすぐに『キャハハハ、ハゲがインチキして見栄を張ってる』と言って笑ったが、他の仲間は誰も笑わなかった。



「皆さんの視線が険しくなったのは、それからでした……何もしていないのに突然胸倉を掴まれて、いい気になるなよと言われたり」


 恐ろしい……もしかして俺ももっと本気でハゲのふりをした方がいいのかなあ。どこもハゲてないって事がバレたら、俺も追放されるのだろうか? オイゲン将軍やガスパル王からも。


「ウサジさん、僕には何故突然自分の髪が生え出したのか解りません、だけど一つだけ思い出したんです! 僕の髪が生えだしたのは、()()()からじゃないかって」

「知りません、私は知りませんよ」

「ウサジさんにあの凄まじい治療魔法を掛けていただいてから! 僕の髪が生えだしたのはきっとあの時です!」

「何を言ってるんです、髪なんてこめかみ以外にだってたくさん生えてるじゃないですか、自分の髪が生えてる人なんていくらでもいます」

「何の不自由もなく生えている男は居ません! 貴方は僕に何をされたのですか、教えて下さい!」


 俺はすがりつくジュノンを振り払う。


「髪が何だと言うのですか! こんな物は飾りです、取り立てて騒ぐようなものではありません、人間に必要なのは他人への真心と日々の糧、それだけです、髪なんてあってもなくてもいいんです」

「待って……待って下さい! ウサジさん!」


 立ち去ろうとする俺に、尚も後ろからすがりつくジュノン、何なんだこいつは! 離れろっ、えいえいっ!


―― ガサガサ


 そこへ、河原の葦原あしはらき分けて、モンスターが現れた!


「えー何で男同士でイチャついてるんですかウサジさーん? ひどいわ、こっちは女の体なのに」

河童カッパじゃないんだから、そんな所から現れないで下さいクレールさん……」



   ◇◇◇



 再び出発した一行はヴェロニカの町へと続く街道の入り口まで来た。周囲は付近の領主が派遣した兵に守られていた。


「ヴェロニカに続く森を大量のモンスターがうろついています! 魔族共が放ったのです、我々は奴らがこちらの町に来ないよう食い止めるのが精一杯で……」

「……御助力に感謝する。夜までにここを突破してヴェロニカに入らねば」


 伝令用の馬はここまでだ、あとは徒歩で森を越えないと……オイゲンと部下のうち四人は軍用馬で来ているので騎乗のまま先駆けとなって敵に当たるという。


「久々の戦闘になりそうだね。気を引き締めなきゃ!」

「血がたぎるわね! 魔族共なんてこらしめてやるんだから!」

「ヴェロニカを襲うのがどんなに無謀な事か、教えてあげますよ!」


 勇者ノエラとその仲間達は口ぶりは勇ましいのだが、俺を含めて誰も武器を持ってない……手にしているのは魔法も何もかかってない農機具と杖だけだ。

 ジュノンも拳を握る。


「皆さんの道具の管理は僕にお任せ下さい!」


 ―――――――――


 ジュノン

 レベル21

 こどうぐがかり

 HP120/120

 MP13/13


 ―――――――――


 まあ……気持ちだけ貰っておくわ。

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作者みちなりが一番力を入れている作品です!
少女マリーと父の形見の帆船
舞台は大航海時代風の架空世界
不遇スタートから始まる、貧しさに負けず頑張る女の子の大冒険ファンタジー活劇サクセスストーリー!
是非是非見に来て下さい!
― 新着の感想 ―
[一言] こういう世界だと戦化粧みたいなの流行りそうよね
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