0174 ふむふむ、このおっぱいはぷりんぽいん。このおっぱいはぷるんぽりん
このままノエラと子作りをするというのも吝かではないのだが、周りにはたくさんの敵が居るし、シルバーとゴールドも見ている。あとやっぱこの眉毛は無理。俺はノエラを引き起こす。
「説明は後です、私があの二人の縄を解くまで周りを押さえて下さい!」
「えっ、あれゴールド!? 何でウサジさん!?」
「御願いします、バルコニーの敵にも気をつけて!」
俺はそう言い残して磔台に飛びつく、とりあえず手近だったのでゴールドの方から、まず磔柱を台から外して横に……ん?
「この手があったか!」
何と、今の俺のフィジカルならゴールドが縛りつけられたままの磔柱を抱えて走るのも余裕だった。何ならシルバーも同時に……持てた!
俺は背中合わせにまとめた姉妹の磔柱を肩に担ぐ、うひょおおこのままアジトまで持って帰ってお気に入りのオブジェにしてやるぜぇぇ!
「突破しますよ!」
「は、はいウサジさん……ってアスタロウまで!?」
「蒼き雷鳴のノエラ! 今回はこの深遠なる者、アスタロウが力を貸してやる!」
アスタロウもこちらに合流し黄色魔族を牽制する、案の定、黄色は格上のアスタロウには手が出ない。
さらに。
―― ゴワギャァオァァァア!!
白波達のドラゴンブレスが中庭にひしめく魔族兵達を吹き散らし、一筋の道を開く!
「今だっ、駆け抜けるぞ!」
「トカゲ兵まで!? 何、一体どうなってるのウサジさん!?」
「油断するな蒼き雷鳴、あれは魔王軍四天王の一人ハルコーン様だッ……」
アスタロウは、白波達と戦っている赤黒い肌の身長3メートル近い巨漢の魔族を指差す。なるほど、立派な鎧をつけて巨大な金棒を振り回して戦っている……
―― ズゥゥウン!!
けど、たった今白波達が倒した。肌が赤黒く見えるのはさんざんドラゴンブレスにやられたかららしい。
「ぬおっ、ハルコーン様が!?」
「ウサジ殿! ゴールド様!」
その間に俺達はトカゲ兵の囲みの中に到達した! 俺は担いでいた磔柱を急いで地面に降ろす。
「さあ、縄を解いてやってくれ!」
「ウ、ウサジ殿、我らはこんな姿のゴールド様の体には触れられぬ」
「そんな事言ってる場合か! やれよ!」
「頼む、我らが敵を抑える故ウサジ殿が解いてくれ!」
こいつらまだ下等種とか何とか言うのかと俺は一瞬思ったが、どうもそうではないらしい。単純に純情なのかこいつら。
「俺はシルバーを、ノエラはゴールドを頼む!」
「ええええ!? ぼ、僕が!?」
「よ、よりによって貴様がッ……」
しかし、縄を解くなんて事は簡単に出来るものではない、切ろうったって簡単には切れないよなあ、よほど鋭い刃物がないと。ジュノンが居ればすぐに糸鋸でも出してくれたのだろうか。
「ヴェロニクの使徒よ、これを使え。蒼き雷鳴も!」
するとアスタロウが爪につけていた鋭い刃物を一つ貸してくれた、おおサンキュー、これなら切れそうだ。アスタロウは念の為他の刃物も外してから、一緒にシルバーの腕を結んだ縄を切りにかかる。
「どうしてこんな事をするんだ……アンタは、あたしになんか興味が無いんだろう……」
俺はシルバーの首の縄を外していた。
「お前こそ何でこんな事したんだよ。俺の為に、地下牢を見に行ってくれたんだろう?」
「ち、違う……アタシは別の用事で行っただけだ、だけどアタシは城からは追放された身だったから捕えられた、それだけだ!」
首の縄、胸の縄も外れた。ぐへへ、横乳にちょっと触っちゃった。勇ましい魔族ちゃんも、ここは随分柔らかいんだなぁ? ヒエッヘヘヘ。
まあ、思う所は色々あるけれど、俺のせいで磔にされた女の子を助け出せて良かった。まだ助かったかどうか解らんが。
シルバーの縄は上体を起こせる所まで外れた。あとはシルバー自身とアスタロウに任せ、俺は手こずっているノエラとゴールドの方に向かう。
「ウサジ貴様こんな事をしてただで済むと思っているのかッ……今からでも私の心臓を突いて殺した方がいいと言っておく、後で後悔するなよ!?」
「ウサジさんこいつずっとこんな事言ってるんだよ! 本当に何の為に助けなきゃならないの!?」
「これがこの人達の文化だから仕方ないんですよ! さあ早く!」
俺はゴールドのFカップのぼいんぼいんの辺りを押さえつけている縄を切りにかかる。うひょおお何この妹のおっぱいと触り比べをしているような罪悪感は!?