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この話は正直、前話の蛇足です。

綺麗には終わりません。

読まなくていいですよ。


中身の無い話ですから――



 私には好きな人がいた。けれど、彼は絶対に手に入らないと思っていた。


 ずっと見ていたから判ってしまう。彼はあの子を見ている。私になんて振り向くことはない。


 叶わないと解っているのだから、私は何も望まなかった。望まなかったから2人には私から離れて欲しかった。


 なのに、彼は口に出さないけれど3人でいることを望んでいる。それがどれだけ罪なことか解っていないんだろう。


 そういう人だから、私は好きになった。


 2人になりたかった。


――ふっ、罪人は私か。



「こんなところで何をしているんですか?」


 私は泉の畔で倒れ込んでいる少女に声を掛けました。


「眠いから、寝てるのよ」

「冗談にも程がありますよ……」

「ははっ……ちょっと、恨みを買っちゃったと言うか、何と言うか……」


 息を切らしながら話す少女の周りでは、真紅の液体が雪をじんわりと溶かしています。


――ああ、この子はもうすぐ死ぬな。


 手当しても手遅れだなと思った私は、女神として何かできることは無いか問いました。

 

「あなたは、女神様なの?……もしかして、月の女神様?」

「その通りですよ。私は月の女神です。良く分かりましたね」


 そう言って瀕死の少女に尋ねると、彼女は小さく笑みを浮かべました。


「だって、まるで月みたいな美しい瞳を持っているんだもの」


 彼女はそう言って「本当にいたんだ」と小さく呟きました。


「……ねぇ、最後に私の願いを聞いてくれる?」

「いいですよ。あなたの願いを叶えます。――女神ですからね」





読みました?

蛇足でしょう?


では、次の作品で会いましょう。


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