朝ごはん
どうも風谷かずとです。
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裕也は恐る恐るリビングのドアを開けるとそこには、焦げてない食パン、しっかりと切られている野菜サラダ、黒くないスープという普通の朝ごはんが並べられていた。
「な、なんだ、これは!」
留美は胸を張りながら、
「あんまり作ったこと無かったけど意外とできるもんだね」
「留美も高校生になって成長したんだな」
裕也がそう言いながら涙を流しながら焦げていない食パンを食べると、
「しょっぱ! なにこれ、しょっぱ」
留美は驚いた表情で、
「え、なんで!」
「それはこっちのセリフだ! 留美、絶対塩かけただろ」
「パンだと味気ないと思って味付けしました」
裕也はパンの上に何かかかっていると知っていながらも見た目が普通だったためにとりやえず食べてみようと思った自分に後悔しながら立ち上がり玄関に向かった。
留美がリビングのドアから顔を出しながら、
「もういらないの? ちゃんと食べないと授業中おなかすいちゃうよ」
裕也が留美の方を向きながら、
「今日はもう食欲が内からもういらない。あともうご飯作らなくていいよ」
「名にその失望した目は! 今度はちゃんとレシピ本見る……」
「じゃあ行ってくるわ」
留美が言い切る前に裕也は家を出た。
それを見て留美は慌ててエプロンを脱ぎ食器も洗わずに裕也を追いかけた。
「ちょっと待ってよー」
留美が裕也に追いついてしばらく一緒に歩いているとさっきから留美が何か話そうとして、
「やっぱり私がごは……」
「いらない」
裕也は留美に真顔で言った。これは留美に対して遠慮しているのではなくマジで言っていると留美は悟って、話を変えた。
「ねえねえ、ゆう君もう高校2年なのに部屋中学の写真ばっかあるよね」
「そうだな」
留美が何かひらめいて、
「もしかして友達いないの?」
「いるわ!」
留美が少しにやけた口を片手でかくしながら、
「またまた。私、ゆう君がいる1組に休み時間、ときどき通るけど大体ひとりだよね」
その場で立ち止まって、留美の方を向いて、裕也は留美のさっき頭と頭がぶつかってできたたんこぶにデコピンを何度もしながら、
「俺は友達がいないのではなく人よりも少し友達が少ないだけだ」
「わ、わかったからもうデコピンするのやめて」
裕也はデコピンをやめて普通に歩き出した。
「そういえばゆう君。確か中学1年生の時にゆう君のクラスにすっごいかわいい子いたよね1年生の冬に引っ越しちゃったけど」
「……」
「えーと名前なんだっけ。確か坂上…………」
裕也は歩きながら、
「美玲。坂上美玲」
「そうそう。それよりちょっと急がないと遅刻しちゃうかも、急ごうゆう君!」
そう言いながら、美玲が走り出した。
「ちょっと待って」
裕也もまた走り出した。
この二人はまだ彼女が返ってくると知る由もなかった。
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