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境界のクロスシティ  作者: 空廻 永遠
第一章-境界とクロスシティ-
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境界へ【12星座『天秤』】

光が放たれた方を見ると一人の鳥人が立っていた。


「全く歯が立たなかった怠惰の人形を…一撃で…」


警備隊が人形の亡骸を確認、処理している間に謎の鳥人が近付いてきた。


「やぁ君達、怪我は無かったかな?」


どうやらフクロウの鳥人のようで、かなり首が回っている。


「はい…大丈夫です。あの…あなたはいったい?」


「ん?私かい?私は境界12星座、『天秤リブラ』のオウル・ウェルギスだよ。」


境界12星座…七つの大罪には及ばないが、それでも普通では強大な力を持つ13人の集まりだ。

この話についてはヴァンが詳しかったはずだが…


「な…な…なぜ12星座のような方がこの船に…?」


ヴァンがいつもの冷静さを失って珍しく興奮していた。


「ん~残念ながら詳しくは言っちゃいけないんだけど…まぁ簡単なおつかいを頼まれちゃったんだよ。」


12星座におつかいを頼める人とは…どれだけの人物なのだろうか…


「さて…この人形は私が回収させて頂くよ。」


「「ハッ!」」


警備隊はやすやすと下がってしまったが…まぁ…拒否する理由も特にはないだろう。


「さて…私も片付けを手伝うから、皆で頑張ろう。」


そう言って片付け初めたが…やはり飛べる人材が居るのはとても効率的だ。


-1時間後-


「さて…こんなもんかな…」


人形との戦いで荒れてしまった甲板も綺麗に整備された。


警備隊はウェルギスさんと色々と話をしているみたいだが…


「ふぅ…なんだかすごい疲れちゃった…」


さっきまで黙々と片付けを手伝っていたルースが久々に口を開いた。


「そうだなぁ…でも俺らはこの件に関わってしまった以上…まだここに居た方が良いだろう。」


「サイン…貰おうかな…」


完全にいつものヴァンではないがしょうがないことだ…伝説級レジェンドクラスの人に会えるなんて、学生にはまずあり得ない事なのだ。


「そうだな…難しいかもしれないが一応聞いてみるか」


すると船内アナウンスが流れる。


「乗客の皆様にご連絡いたします。船内で発生しておりましたトラブルが解消いたしました、皆様には多大な迷惑をかけてしまい、申し訳ありませんでした。これより境界門へと差し掛かります。お客様はお忘れ物の無いように、お気をつけ下さい。繰り返します…」


そのアナウンスの通り…もうすでに深海の境界門の付近まで到達していたのだ。


「君達も部屋に戻りなさい。今回は本当に助かったよ、君達が居なきゃもっと被害が出ていたかもしれないからね。」


ウェルギスさんにそう言われ…戻る前にサインを貰おうと思ったとき…ウェルギスさんが先に口を開いた。


「そうそう…私の名刺あげるよ、何かあったら連絡してくれて構わないよ、あと…その名刺のことは他人には言っちゃダメだよ。一応私の住所とかも載ってるからね。」


そういって三人それぞれに手渡しされ、握手までしてもらった。


「「ありがとうございました!!」」


声を揃えて礼を言ったあと俺らはそれぞれの部屋に戻り、各自忘れ物などの確認をしていた。


「はぁ…航路に出てから本気で魔法使ったのは久し振りで疲れたな…」


そんな事を考えているとまたもや爆発音が響いた。

すると船内アナウンスが流れる…今回は船長ではないようだが…


「お客様に緊急連絡を申し上げます…只今レヴィアタンの動力室にて故障が確認されました…しかも飛行形態への以降に必要な機構を破壊されこのまま境界へ入ってしまうと大きな事故に繋がってしまいます…申し訳ありませんがお客様で水系の魔法が使える方は甲板へお集まりくださるようにお願いします。繰り返します…」


かなり危険な状態のようだ…一応水系魔法は得意だし…行かないで後悔するよりはよっぽど良いだろうとすぐに甲板へ向かう、今回は父が出航の際に持たせてくれた魔導具『クロック・ウェーブ』を持って…


-10分後-


甲板に着いてみるともうすでに沢山の人が集まって居た…しかし…その中で一人だけ見覚えのある人が居た…声を掛けようか迷ったが掛けてみると…やはり間違っていなかったようだ…


「父さん?なんでこんな所に居るんだよ?」


すると父はやってしまったというような顔をした…


「いや…その…実は………」

これからは出来るだけ早めの更新を心がけて行きたいと思いますので今後も読んで頂けると光栄です。

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