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境界のクロスシティ  作者: 空廻 永遠
第二章-境界的日常生活『始まり』-
27/28

境界のグルメ

お久しぶりです!

時間確保できるようになったのでこれから更新してきます!

先輩方とルース、ヴァンは早速注文を終えて配送されてくるのを待っているようだった。

まずはおすすめでも聞いてみることにする。


「ちなみに先輩方は何を頼んだんですか?よければおすすめを教えてください!」


愛龍さんから順におすすめを教えて貰うこととなった。


「私のおすすめは焼き鳥かなぁ、といっても普通の焼き鳥じゃありません!なんとなんと常に走り続けていて止まると死んでしまうと言われている止まらず鳥の焼き鳥だよー。走り続けてるおかげで筋肉がしっかりしてて弾力がある良いお肉なんだよー。」


美味しそうではあるんだがなんだそのマグロみたいな鳥は……いったいどうやって繁殖するのだろうか?

次はルーニャさんのおすすめだ。


「私は……人によっては結構辛いかもしれないけど、パン…かな。ただのパンじゃなくてね、使われてる素材に火薬小麦っていうものがあって、結構取り扱いが難しいんだけど、食べるときに少しだけ弾ける感じがするの。まぁ、食べ方ちゃんとあって、失敗しちゃうと黒焦げになっちゃうけどね♪」


それ聞いてなきゃ食べてみたかったな……さすがに初めてで挑戦する気はないかなぁ。

次は白夜さんの番だ。


「俺はそうだなぁ、狐うどんかな。のってる油揚げが本当に美味しくて、なんでも狐系の獣人に向けて作られたらしく、そうじゃない者が食べると化かされて大変なことになるとか。もちろんこれは君達にはおすすめできないけど、そこのうどんはとっても美味しいよ!」


さっきの2品に比べればまともで美味しそうなのが出てきたな。やはり特定の種族に向けた物も存在するらしい。

そして最後に冥夜さんの番だ。


「俺のおすすめは寿司だな。お前たちの世界じゃどうだったかしらないがここでは魚も大量に捕獲出来るからとても安いんだ。だから腹一杯食いたきゃ寿司をおすすめするぞ。特に草原の地中に生息する草食の鮫、グラスシャークとかはさっぱりした味でおいしいぞ。」


地球に居たときには鮫の寿司なんて考えたこともなかった。

それどころか今普通に草原に鮫いるって?しかも地中?

これからやっていけるか不安になってきた…。


それからなんやかんや迷っていたがヒカルは寿司を、俺は焼き鳥を選ぶことにした。


「それじゃあ皆の食べ物が揃ったことだし、いただきまーす!」

「「いただきまーす」」


こうして初めての境界の食材への挑戦が始まった。


「すごいなこのサラダ、まるで肉のような見た目だが、しっかりとシャキシャキとした食感がして、水分もたっぷり補給できるようだ。地球ではこんなもの食べたことがなかったな……」


生き野菜のサラダを食べているヴァンが感嘆の声をもらしていた、確かにこちらから見るとただの動物の部位にしか見えないが、シャキシャキという音がこちらまでしっかりと伝わってきていた。


「このお肉、全然噛みきれないよー、でも噛む度に肉汁がすごい染み出てきておいしー。」


モチモチ肉のステーキを食べているルースがそううっとりとした目で呟く。

かれこれ1分は一口目を堪能している状態だ。

しかししっかりと味が濃縮されているようだ。


そしてヒカルと俺も進められたものを食べてみる。


「すごい……こんなに見たことがない種類のお寿司があるなんて……しかもどれも特徴的な食感と味で全然飽きない……。」


寿司を食べているヒカルが呟く。


「よく分かっているじゃないかヒカル君。今度はもっと別の種類もある専門のお店につれていってあげよう。」


「本当ですか!冥夜先輩!是非お願いします!」


二人のそんな対話を聞きつつ自分も焼き鳥を口に運ぶ。


………これはただごとではない感動だった。

「今までに食べていた焼き鳥がなんだったのかと思ってしまうほどの絶妙な焼き加減と塩加減だ…しかも肉も筋肉質で噛み初めは跳ね返りが感じられるけど一度ほどけると一瞬で溶けるように無くなっちゃう。すごいな…」


ついつい口から言葉が漏れていた。

先輩達はみなクスクスと笑って、俺達の反応を楽しんでいた。


そしてまた、俺達の楽しみもひとつ増えていたのであった。



それからしばらくして、皆が食べ終わった頃。


「それじゃあこの『クロニア』のショッピングに行こうか。かなーり広いし、それぞれ買いたいものも違うだろうからここでグループわけまーす。」


そういって刀や槍等の武器を見に行きたい愛龍さんとヴァン。魔術書や魔法道具が気になっているヒカルと白夜さん、冥夜さん。そしてルースとの約束もあったので付き添いという形で俺とルース、ルーニャさんのチームに分かれることになった。


「じゃああとは指定の時間までに集合で、迷子にならないように、しゅっぱーつ!」


こうしてショッピングが始まるのであった。

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