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境界のクロスシティ  作者: 空廻 永遠
第二章-境界的日常生活『始まり』-
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境界探索『三大校』<そのII>

いったい何があったのか俺には、おそらくヴァンやルース、ヒカルも分かっていないだろう。

そんな戸惑いを隠せない俺達をよそ目に愛龍さんは挑んできたルカと名乗った女性は悔しそうにして黙って愛龍さんにおそw………モフモフされている。


「これが、愛ちゃんの実力だよ。いつもはあんなのほほんとしてるけど、これでもトップクラスなんだよ。」


「あまり見れることは無かったけど、やっぱり愛さんはとんでもないなぁ。」


先輩方が珍しい物を見た子供のような無邪気な笑顔でそれを見ている。

やはり……色々慣れるのは大変そうだ。


「さて……そんなところにしといて、次行こー。」


「えー、仕方ないなぁ、ルカちゃんまたねー」


笑顔で手を振る愛龍さんに対して、ルカさんはまだ悔しそうにしている。


「……は」


「うん?」


「次は負けません!!」


「うんうん、今度も楽しみにしてるよ~。」


今にも泣き出しそうな顔で言い放ったルカさんのもとに愛龍さんがっそっと寄って頭を撫でていた。

愛龍さんは分からないことは多いが、意外としっかりしてはいるのだろうか?


「さぁさぁ、どんどん行かないと全然見て回れないし、次へゴー!!」


次は俺やルース、ヒカルが入学する魔法校だった。

道中では、ヴァン達と昨日の夜の事を話していた。その途中、父さんやウェルギスの話をしたときに一瞬先輩方がまたも珍しい物を見るような目でこちらを見てきたが、そんなにも凄いことだったのだろうか?


「さぁ、着いたぞ、ここが境界立魔法学校だ。ここは俺と冥夜で説明しますね。」


『はーい』


「ここでは様々な魔法を学ぶことができる。境界では様々な世界の文化や情報が入ってくる、それは魔法でも同じだ。」


「千里の言うとおりなんだが、基本的には統一された魔法が使われている、それについては学校で詳しく習うだろ。」


「この学校は1年生後期から戦闘魔法、支援魔法、生活魔法の3つから1つ選択して専門で学ぶことになるんだ。」


「といっても、どのコースでも基本的な面は全て覚えることになるがな……。」


楽しみで仕方がなくて、話に聞き入る……はずだったのだが、さっきから気が気じゃないのだ。

なぜなら……


「ったく……さっきからうるさいな、焼くぞ。」


「まったく同意見だ、邪魔だ。」


そう、さっきから説明してる千里さんと冥夜さんに向かっていくつもの魔法が飛んできていたからだ。

二人とも話ながら魔法を展開して耐えてはいたのだが、その様子が恐すぎたのだ。


『炎狐の舞』 『氷狐の歌』


二人が同時に魔法を放つ。

千里さんは炎、冥夜さんは氷の魔法だ。

それぞれはまるで生きているかのように動き、放たれていた魔法をかき消しながら放たれた元へと飛んでいった。


数秒後、そこからは悲鳴が聞こえて来るのみだった。

俺も氷の魔法は使えるが、とてもあんなに精密には撃てない。


「さ、質問はあるか?まぁ、実際は習うより慣れろ、の精神が大事だから答えないけどな。」


少し意地悪な気がするが、確かにここで全て知るのも面白くない。

だが流石に聞きたいことはある。


「あの、どうして魔法撃たれるんですか?」


二人は顔を見合わせて言い放った。


『俺らが強いからだね』

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