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境界のクロスシティ  作者: 空廻 永遠
第二章-境界的日常生活『始まり』-
13/28

境界探索『三大校』<其の一>

またまた遅れてしまい申し訳ありません。

今回も少し字数少なめです。

これから量は減らすかも知れませんが毎週金曜日を目安に投稿しようと思います!

これからもどうぞよろしくお願いします。

「さて、最初は一番近くだし、まずは三大校の紹介でもしようか?」


先導する愛龍さんが前を向いたままこちらに声をかけてくる。

境界三大校、それはこの境界において最も有名であり、なによりハイレベルな学校だ。


「僕達は先輩方にお任せしますよ。まだまだ分からないことばかりなので。」


「そうそう、白亜も全く境界について調べてなかったもんねー。」


ルースが言うとおりなのだ、俺は全くもって境界について調べていなかったのだ。とはいえ一般常識はあるのだが……。


「まぁ、それも確かヒカルっちの言葉通りだっけ?んっとー……なんだっけ?」


「ん?あぁ……楽しみは取っとかないと本当に楽しくないってやつか。」


「そうそうそれそれ!全く、少しは調べて方が良かったんじゃないかな?」


まぁ…全くもってその通りではあるんだが、やはり自分の目で見てその場で発見することが楽しそうだったのだ。

ヒカルいわく、"オープンワールドのゲーム向きな思考"だそうだ。


「その考えも良いと思うぞ?新しいものをどんどん発見してくことは楽しいもんな。それこそオープンワールドのゲームみたいな。」


と、冥夜さんが俺が考えていたことをほぼまるごと代弁する形で話した。

この人、心を読めるのかな?あり得そうで恐い。


「まーた出たよ冥夜のゲーム話、だからお前は授業で眠くなるんだよ。」


「良いんだよ、楽しいことが一番だっていつも言っているだろう。それに成績は悪くないからセーフだ。」


今気付いたが、冥夜さん、ゲーマーだな、それも結構重度の。

隣ではヒカルが目を輝かせて冥夜さんに共感している。

またさらに横では、ヴァンがあきれた様子で千里さんに共感してる。

この4人、結構似てるな。


「さて、まずは一校目!境界立剣術学校でーす!」


そんなこんなしてるうちにもう一校目に着いていたようだった。

剣術学校、愛龍さんが通っていて、ヴァンが通うことになる学校だ。


「では私から軽く説明しまーす!」


『おー』


なんともほのぼのとした様子で一致団結している。もちろん俺もまざれている。


「この学校はこの私!愛龍が在校しておりまして!とても、とっっっっても活気のある学校です!」


スタートからぶっぱなしていく愛龍さん、おそらくだが、誰も苦笑いしないことから、この人きっと平常時もこんな感じなんだろうと思った。


「ここでは剣術とは言っているものの、物理的近接攻撃について様々なことを学べます!一年の前半は本当に様々学んで、後半からは選択で色々選べるの!」


ふむ、俺は運動があまり得意じゃないから、ここは選ぶ気もしなかったが、この学校、さっきから熱気が凄いんだよな、愛龍さんが人気者なのか、ここに来てからどんどん人が集まっている気がする。


「例えば、私が選んだのは刀だけど、両刃の剣とか、サーベルとか、ナックルとかも、本当に様々あるんだよ!」


凄いな、やはり境界クオリティだ……残りの二つの学校も楽しみだ。

そんなこんなで説明が続いている、いたってのんびりした状況に限って、何か起こるのだ。


「愛龍先輩!ちょうど良いところに!私と勝負してください!!」


「丁度説明がきりがいいときに、ルカちゃん!モフモフさせて!」


だめだ、全く話が噛み合っていないような……。

ほら……皆苦笑いしてる……ルーニャさんに至っては呆れきってるよ。


「モフモフは私と勝負してくれたらです!」


「分かった!勝負する!」


なんだこれ……。

すると俺たちに小声でルーニャさんが、"ここまでテンプレよ"と教えてくれた。

突如始まった決闘。

ルカちゃん、と呼ばれた女性はおそらく先輩だが、愛龍さんを敬称で呼んだあたり、2年生だろう。


「今度こそ!今度こそ負けません!」


「モフモフー、モフモフモフモフ!」


えっと……これ……通じてるのか?

愛龍さんなんか目がとても恐いことになってるけど……まともに闘えるのか?


両者使っているのは木刀のようだ。

て…いったいどこから出したんだ?


「いきますよ!『連斬・鬼神』」


瞬く間に愛龍さんを通り過ぎ、納刀の形に入っていた。これが剣術学校の1年で学べるのだろうか……恐怖でしかない。

一瞬世界がまるごと止まったかのような感覚に陥り、一気に愛龍さんに衝撃が加わる。

これ、下手したら木刀で俺ら死ぬな。

受けた愛龍さんは流石にひとたまりもない……なんてことはなく、むしろ勝ちを確信した様子で同じく納刀の形に入っていた。


「私の勝ちよ、さぁ……モフモフさせなさい!」

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