境界巡りメンバー決定?
今まで長らく休んでしまい申し訳ありませんでした。
今回は短いですが、是非見ていって下さい。
叫びの主は俺らがよく知っているものだった。
そう、紛れもなく……
「ルースさんの声だ!何かあったんだ!早く行こう!」
ヒカルに腕を引かれ前へと進んでいく中、俺は違和感を感じていた……ルースの叫び声に何も悪い感じがしなかったのと、あまりにも周りが落ち着いている。
何故だ?
その答えはすぐに現れた。
「ルースさん!大丈夫ですか!」
ヒカルが声をかけた先にいたのは……
何故か頭をさすり痛そうにしている寮長と
顔を真っ赤にして副寮長に抱き付いているルース
そしてルースを慰めながら呆れ顔で寮長を見ている副寮長
「おや?この二人はルースちゃんの知り合いかな?」
ヒカルの声に気付き、副寮長がルースに聞いている。ルースはこちらに気付き、少し焦っているように見えた。
「は……はい。」
すごい小声になっているが…いったい何があったというのだろう?
「えっと……何が起きたんですか?」
副寮長は苦笑いしながら教えてくれた。
どうやら寮長はモフモフしているものに目がないらしく、昨日部屋に着いてからずっと追いかけ回されていたんだとか……
それで副寮長が守っていたが、さっきの朝会の終わりに隙をつかれて、ルースがいきなり触られたから、それでつい叫んでしまったらしい。
「それは……ルース……大変だったな。」
「うん……。」
まだまともに喋れない程のショックだったらしい。
「まったくなぁ、愛さんとは長い付き合いだけど、どうしても直らないからなぁ。」
ため息を吐きながら、副寮長が呟く。
すると涙目になった寮長が副寮長を見上げてぼやく。
「だからって、だからって全力で殴らなくてもいいじゃないか……頭割れるかと思ったじゃん……。」
寮長も寮長でかなりのショック(物理)を受けていたらしい……。
「さて君たち二人はルースちゃんに何か用があったんじゃないのかい?」
どのタイミングで入ればいいのか分からなくなっていた俺らに、副寮長が助け船を出してくれた。
「そうでした……えっと、俺らの部屋の先輩がこの街を案内してくれるらしいから、一緒に行かないか?」
ルースと副寮長は顔を見合わせて少しきょとんとしていた。
どうやら、ルース側でも同じ事を考えていたらしい。
「なるほど、君たちの室長は誰だったかな?」
「えっと…不知火「「僕たちです。」」
俺の声を遮るように、千里さんと冥夜さんが登場してきた。
「あら、君たちは…………被害者の一部ね……。」
「まぁ……そう言ってしまえばそうなりますね。」
副寮長と先輩達は苦笑いをしている……いったい何人犠牲になってしまったのだろう。
千里が話を進める。
「それでなんですが副寮長、そちらも案内をするようでしたら、是非一緒にいかがでしょうか?」
「それはとてもありがたい誘いです。間違いなく楽にな………コホン、楽しくなりますもんね!」
今絶対に楽になるって言おうとしたんだろう、別に良いのに……
そうして境界巡りのメンバーは揃ったのだった。
「よーしそれじゃあ皆もう準備は良いよね!」
そう言っていつの間にか復帰していた寮長がしきり始める。
皆顔を見合わせて笑いあった。
こうしていきなり交流を深めることも出来た。
「それじゃあ、まずはどこに行こうかなー?」
寮長がとてつもなく楽しそうにして聞いてくる。
絶対に一番楽しんでるの寮長だよこれ。
今もまだ少し怯えてるものの、ルースが答える。
「私は学校の外見だけでも見てみたいです……。」
すると寮長は凄く喜んだ様子でうなずく。
「じゃあじゃあさっそく外に行こうかー。」
皆と一緒に外に出たとき、俺は気付いていなかった、友人からの連絡に。
「ズドンッ」
重い音をたてて目の前に槍が降ってきた。
こんなこと出来るのは……俺が知るのはただ一人であった。
「よぉ白亜、楽しそうじゃねぇか。」
しばらくぶりなので、文章がおかしいところとかありましたらお知らせ下さい。