ふとした疑問「リアルにキモいキャラはモテるのか」
本当にふとしたので書いてみました。
とりとめのない下らない話なので時間のある人だけ読んでください。
テーマは「アニメとモテ」について。
ここでは『アニメ』と『モテ』をこのように定義します。
『アニメ』とは、主にラノベやそれに類似する原案を脚本に持つ映像作品(具体的にどういうものに焦点を当てていくかは追って記述します)。
『モテ』とは、異性関係がメインではありますが、幅広く人として受け入れられやすい状態(作中のキャラ間の印象からメタ的に読者の受け入れやすさまでを含みます)。
ラノベには往々にして絵がついているので、この際ラノベそのものを『アニメ』に含めてしまいましょう。
問題提起という使い方はおそらく間違っていると思われますが、全体として問いたいのはタイトルにもあるように「リアルにキモいキャラはモテるのか」ということです。
世の中には「ごくごく普通」の主人公や「とても地味」な主人公や「キモくてイジメられるほど」の主人公を取り扱ったアニメが多く、まあ人間ドラマが必要なのでそこには主人公を中心に様々な恋愛模様が描かれます。
とりわけモテる主人公はその性格の如何にかかわらずハーレム状態になりますね。
自分だけが主人公に優しくできる友達や、ヒロイン(攻略対象)資質を持ったほぼ全員からアプローチを受けるわけです。
もちろん、ただモテてちゃんちゃんでは話が盛り上がりません。
ここでは外見にコンプレックスを持つ主人公に焦点を当てましょう。
目つきが異常に悪くてヤクザ扱い、キモオタニート、地味すぎて存在感がない、デブが原因でイジメられるほどデブ。
こういった要素から自分に自信が持てず、他人との接触を拒みながら、しかしそれでも自分に関わってくれる人間とのやりとりの中で物語が生まれていきます。
よくあるのが、男主人公がクラスで孤立してるにもかかわらずヒロインとのフラグが既に立っているシチュエーションです。
主人公が何もしなくても勝手に動いてくれるので楽ですね。
私は他の人が知らない主人公君のいいところを知ってるからという理由で嫌わないどころか好きにすらなってくれます。
優しいですね。
さあ一つのアニメを考えましょう。
外見にコンプレックスを持つ主人公をキャラ付けし、アニメが始まりました。
どこにもそんなキャラがいません!(三次元からの感想)
この時点で何が言いたいのかおおよそ察しがついたと思います。
基本的に、作中でキモい認定されているキャラでも、アニメにするとどうしても可愛いorかっこいいになってしまうわけです。
これは普通過ぎて地味という認定を受けているキャラにも言えることですね。
高校に入るまでは全く目立たなかったけど作品がちょうど始まる頃になると突然超絶イケメン(美少女)であることが判明するパターンも有ります。
そして外見にコンプレックがない場合はどうか。
強すぎる、理不尽な風評被害、とある事件がきっかけで、なんでもいいですが孤独だった主人公。
こういったキャラは例外なくカッコいいor可愛い設定になっています。
三次元から観測をすると、結局どこをみても、モテるキャラは美男美女で溢れかえっている。
どうしようもないキモキャラはだいたい死んで、イケメンに生まれ変わってます。
リボーン然り、アクセル・ワールド然り、ニセコイ然り、ToLoveる然り、君に届け然り。
三次元(購読者)にも二次元(作中のキャラ)にも見向きもされない、まさに「リアルにキモいキャラ」が頑張ってモテるようになる話は物語として回らないのではないかと、ここで疑問が浮かび上がりました。
自分は外見にコンプレックスがあって荒れていたが、心を改めて真面目に生きてみたらとてもモテるようになった。
そういう作品を読むと、どうしても「人間は顔ではない」というメッセージが作者のネジ曲がった心に届いてしまうのですが、いやあそれはないだろうと思う、今日このごろでした。
駄文にお時間を割いて頂きありがとう御座います。
ちなみに作者はイケメンをイケメンとして誇っているイケメンが好きです。