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27 お約束
「なんか、先輩が青達より悪党に見えてきました・・・・」
掛道は額に手を当て肩を落とす。
「ま、俺は青所属でも無所属でもいいがな」
「いえ、先輩には私たちの赤達に来てもらいます」
おやおや、かなりきっぱりと断言されてしまった。
「嫌だと言ったら?」
別に嫌じゃないが、強引な相手に対してお約束のセリフを吐くのはマナーだよな、うん。
「その時は、赤達の全勢力を持って、あなたを排除します」
お約束にお約束で返された。わかってるじゃん。
「・・・・オーケー、俺はお前たちの仲間になるよ」
仕方ないなぁという風に両手を持ち上げる。さらにお約束で返してやったぜ。
「そうですか。よかったです・・・・」
掛道は微笑を浮かべる。とても儚い微笑だった。三日も放置したら風化で消えちゃいそう。
また、久々の投稿となってしまいました。しかも少量。
申し訳ない。精進します。




