24 赤と青の二択じゃねぇ
「でも、多分それで合ってます。イメージの独特さはなんとなく他の人のと同じですし」
さらに集中する。この世界の法則と神。それと、掛道の赤い手、いや、赤い魔法。
「・・・・きた」
最後にギュッと絞る。何をだよ、ってツッコミは無しな。イメージだよイメージ。
絞って、絞って、研ぎ澄ませて、研ぎ澄ませる。今の俺の精神が具現化したらロンギヌスの槍よりも先っちょが鋭いよってほどに、一点に集中する。一点に収束させる。
そしてついに、俺の手からガスが、魔力が吹き出す。
「なん・・・・ですか、それは・・・・」
掛道が目を見開く。
黒。
俺の手からは、真っ黒なガスが出ていた。
なんじゃこりゃ。赤と青の二択じゃねぇのかよ。黒いぜ。真っ黒クロスケ潰した直後みたいだぜ。松崎しげるより黒いぜ。それは嫌だな・・・・。
黒より黒い黒。闇より暗い闇。闇のように輝いている。闇を飲み込む闇。黒を侵食する黒。今まで読んできた漫画やラノベで何度か見た表現だが、実感できたのは今が初めてだ。百聞は一見に如かずだな。ところでこの諺って音楽にも適用すんの?
「黒なんて・・・・初めて見ました・・・・」
掛道がつぶやく。そのセリフだと、産まれてから黒いものは一つも見たことない、って言ってるみたいだな。だからなんだよ。
書き始める前に想定していた最終回までは、まだかかります。単位文章量が少ないせいですかね。




