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俺、橘和也は、県内の県立高校に通う高校一年生だ。
今日は、7月21日。一学期最後の日、終業式だ。体育館で、長ったらしい話を聞いて終業式は終わった。明日から夏休みだ。
「さて、帰るか」
そう言って俺が帰ろうとすると、
「よう、和也」と声がきってきた。振り向くと俺の悪友、飯沼健二がそこにいた。
「なんだ、健二か。何ってただろ。夏休みは、ゲーム合宿するって」
「そういえばそうだったな。すっかり忘れてたぜ」
「忘れるなよ、おい」
「悪い、悪い」
「それで、合宿は、今日の、12時から俺んちだから遅れるなよ」
「分かった」
さて、合宿のこともあるから急いで帰るか。
ピーンポーン。「和也です」
「おう、きたか」
「お久しぶりです健太郎さん」
ちなみに健太郎さんは健二の兄貴だ。
「まあ、あがれ」
「お邪魔します」
「おっ、和也久しぶり」
「明日花さん久しぶりです」
明日花さんは、健太郎さんの幼なじみで俺たちにとって姉貴みたいな人だ。
「明日花さんも、ゲームやりにきたんですか?」
「そうよ。VR機なんて、早々できるものじゃないし」
VR機とは、ヘルメット型の大きな機械で、バーチャルリアリティを体感できる最新のゲーム機である。
「和也、もうきてたか」
「健二か、ところで、どんなゲームをやるんだ?」
「聞いておどろくな、β版のときから話題になっていた<chronicle of fantasy>の製品版だぜ。正式サービスまで、あと、一時間しかないから急ごうぜ。
「合宿の参加者は、俺と、健二と、健太郎さんと、明日花さんか」
「これで、みんな揃ったし、初めるか」
そう言うと俺以外は、慣れた手付きで始める。
「なんで、みんなそんなになれてんだよ」
「何でっていわれても、俺達β版からやってるし」
そういえば、健二たちは、ゲーム廃人だったな。
「とりあえず、始めるぞ」
「分かった」
そう言って、ヘルメット型の機械を頭に装着して、ゲームを起動した」
これが、俺の運命を大きく変えることになるとは、しらずに。




