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苦悩シリーズ

カップ焼きそばの苦悩

作者: 若色 アオ

何か変な勢いとテンションで書き上げてしまったよく分からない作品です。

そして、おそらく最近流行の転生?ものです。

誤字脱字などがありましたらご報告ください。

 俺の名前は堺浩太。バリバリ青春をエンジョイしている高校二年生だ。

 今日は学校が午前中だけ。部活も無いので授業が終わると速攻で家へと帰宅した。


「さて、腹も空いたし何食べよっかなー?」


ガサゴソと食料を漁っていると、俺の目にある一つの物体が止まった。


「――カップ焼きそばか。よし、今日はこれにしよう」


 俺は早速ヤカンに水を入れて熱し始める。

 さて、ただお湯が出来るまで待つだけじゃつまらないからここは一つ、俺の持論を聞かせてやろう。

 え、聞きたくないって? いいから聞けって。絶対きっと多分もしかしたら為になるかもしれないから。


 えー、ゴホン。じゃあ話すぞ。

 ご存知の通り、今の世の中にはインスタント食品が蔓延(はびこ)っている。

 インスタントラーメンや、インスタントコーヒー、あと冷凍食品なんかもそうだな。

 そして、それらの中で一番多いインスタント食品が麺類だ。

 その代表格とも言えるのがさっき言ったインスタントラーメンだな。


 そして話は変わるが、インスタント食品ってのは元々の料理を劣化させたものが常だ。

 当然、先程挙げた三つも元の料理の劣化版と言ってもいい。


 だけど、そんなインスタント食品の世界に革命が起こった。

 そう、それこそが今食べようとしているカップ焼きそばだ。


 これは元の焼きそばに勝るとも劣らない絶妙な味を持っている。

 そう、カップ焼きそばはそれ単体として十分な味を持っているのだ。

 簡単に言えば、普通の焼きそばとカップ焼きそばって、食べるとしたらもうそれは既に別の食べ物。食べたいと思うタイミングだって違うよね、と、そういう事なんだ!


 ……熱くなってしまったな、すまない。


 おっと、こんな事を話してたらお湯も熱くなったな。

 ん? まだ沸騰してないって? 

 俺は猫舌だから、百度まで熱すると例えお湯を捨てても熱くて食べられないんだよこれが。だから沸騰してなくても問題なし。むしろ好都合だぜ。


 ――お湯を注ぎ、準備OK!


 何かちょっと量が少ない気がしなくもないけど気にしないゼ☆

 さあ、あとは三分待つだけだ。


 この三分間は適当に過ごそうかな。取り合えず、俺まだ制服だし着替えなくちゃな。


 ~三分後~


「あ、フタが開いてた。でも、ま、いっか」


 お湯を捨てて、ソースと青のりをかけてかき混ぜて、と。さあ、これでOK!


「それじゃあいただきまーす」


 ズルズルズル!


「ぷはあ、食った食った」


 うーん、食べたら眠くなったし、寝ちゃうか。

 それじゃあお休みー。




 ――目を覚ますと、俺は暗闇の中にいた。


 ってあれ、おかしくね? 確か俺、カップ焼きそば食ってそのまま寝たはずなんだけどな。

 うーん、体の自由も利かないし、どうなってんだこりゃ?

 おっ? 何か光が差し込んできたぞ。


 あれは――俺?

 何で俺がいるんだ? まだ夢の中なのかな?

 うーん、ぺりぺりって何かを剥がす音が聞こえるなあ。なんか俺の体もむずがゆいし。


 あ、やっと終わった。

 ってうお! 俺が俺の体の中にいきなり手を突っ込んできた! ちょっと日本語おかしい気がするけど!

 うーん、俺が何か振ってるな。あれは何だ?

 ぶは! いきなり何かが降ってきたぞ!


 これは――カップ焼きそばのかやく?

 っ!? これはもしかしてあれか? 起きたらカップ焼きそばになってましたとかそういうやつか?


 あ、何か俺がぶつぶつ言い始めた。これはますます信憑性が高いな。

 つまりこれはあれか。俺が食べたカップ焼きそばに俺が乗り移ったって言う事か。

 うーん、それにしても、一人でぶつぶつ何か喋ってる自分を見るのも変な感じだな。つか、これって傍から見れば俺結構やばいヤツじゃね?


 そんな風に自分を観察していると、突然俺は独白をやめた。

 あ、もうお湯沸いたんだ。


 俺がヤカンを持って俺にお湯を注ぐが――――


 ぎゃああああああああああ!!!! ぬるい、ヌルイ、温い、NURUIIIIIIIIIIIII!!!!

 やめろおおおおお!!! 俺はなあ、沸騰した熱湯しか受けつけねえんだよ!←今何となく分かった事

 うおああああ!! まじやばい! ぬるすぎる!!! 感覚的には36,7℃の風呂に浸かってるみたいだあああぁぁ。やめてくれええええ。ぬるいよおおおおぉぉぉ。


 そんな俺の願いも空しく、ヤカンに入っているお湯は全部入れられてしまった。

 って、ぎゃああああああああ!!! ちゃんと線まで入れろおおおおおお!!! 気持ちわりいだろうがああああ!!! bsjshvwbヴsgvsぞvんs本!!??


 俺が苦しみに悶えてる中、俺は着替えに行ってしまった。

 カップの中は温いがお湯が注がれており、そしてそのお湯からは当然、水蒸気が出てくる。


 つまり――――


 うああああああ!! ふたが、蓋がああああああ!!! フタが開いたああああ!!

 てめえ、俺! ちゃんと蓋くらい閉めて行けやボケが!!


 うぐうううううう。ぬるいいいいいい。気持ち悪いいいいいい。隙間風が寒いいいいいい。


 そんな風に苦しみ続ける事三分、漸く俺が戻ってきた。


 よっしゃあああああ!!! 耐え切ったぜえ!! いやっほおおおう!!!!

 さあ、俺を早く解放しろ!


 そうそう、そうだよ。お湯を捨ててさあ。ソースと青のりかけてかき混ぜてさあ。


 そうしてカップ焼きそばとして出来上がった俺は、俺の口の中に放り込まれて――――


 ガバッ!


「……夢?」


 俺は手足が動く事を確認。よし、ちゃんと動く。

 俺はふと回りを確認。そこにはかつて俺だったもの(笑)が鎮座していた。


「――片付けよう」


 何となくそう思った俺は片付けようと手を伸ばした所でふと気付く。


「あ、やべ。いい忘れてた。

 ――ご馳走様でした」

本当に勢いで書き上げた作品なので、読みづらい所などがあったと思いますが、それでもここまで読んでくださりありがとうございます。

今回みたいな作品は初めてなので、あまり自信はありませんが、楽しんでいただけたのなら幸いです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 最近転生物流行ってますね。でもこの発想はびっくりです。文章にリズムがあって楽しかったです。
[良い点] 焼きそばの気持ちになって書いてる部分とかが面白かった~ めちゃめちゃ画期的な発想だし、読んでて楽しかったよ [気になる点] 文章の勢い良すぎwww それがこの小説のウリなのかもしれんけ…
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