第1話:推しとの出会い
推し活をする身として、伝えたい想いを文章として紡ぎました。
ぜひご一読ください。
推し活。
それは、人生を狂わせもするし、人生を豊かにもする。
私は、七瀬みづき。
今日も今日とて、大好きな推しの配信を妹と友達と見る。
私の妹の名前は、七瀬めぐ。
推しと名前が似ているから、私が妹に推しのことを紹介した。
私の友達の名前は、小雪うみ。
友達が私に推しを教えてくれた。
教えてくれたことに感謝してもしきれない。
友達のうみは、既読無視に対して連投をする。先生が、うみの友達に話しかけただけで、先生に怒鳴り散らす。
でも、うみは、私をいつも応援してくれる。全てを肯定してくれる。
うみがいないと生きていけない。
私の推しは、一ノ瀬めぐる。
彼女は、VTuberである。
お姫様のような姿が由来となり、めぐるひめと呼ばれている。
私は、めぐるひめの初ライブの記憶が色濃く鮮明に残っている。
彼女の初ライブでもあり、当時の私は開始時間の3時間前から待ち構えていた。
まさかの、コラボ中に登録者100万人を達成。
驚きのあまり腰をぬかした。
その配信で印象深かった場面を覚えている。
「えっ、『めぐるひめがいなくなったら、たちなおれない』『めぐるひめは神様であり、お姫様だ、最高。』なるほどぉ。私って愛されてるねぇ。」
めぐるひめはいつも通りの甘い声で視聴者に言った。この後の発言が印象深かったんだ。
「でもね、私は神様じゃないよぉ。笑顔をめぐらせたいだけのめぐるだよぉ。私が居なくなったとしても、笑顔をめぐらせてね。」
めぐるひめは、間違いなく神様だ。
めぐるひめは活動量がとても多い。
だから、「めぐるひめは人間じゃなくて、違う世界から来たお姫様かもね。」そんな冗談を言われるほどだ。
私が彼女と初めて出会ったのは1年前、友達からの勧めだ。
当時の私は、推し活なんて時間の無駄でお金の無駄だと思っていた。
一方、私の友達は推し活をすることは無駄では無いと言っていた。
私が「無駄だ」と言っていると、友達は私に光る液晶を見せて言った。
「見て!この、一ノ瀬めぐるっていうVTuber!この子は絶対大物になるよ。断言する。古参になるチャンスだよ!」
私は友達の早口に苦笑いしながら、そのVTuberの動画を見た。
鳥肌がたった。彼女の声を聞くだけで癒される。はちみつのような甘く透き通った声。思わずつられて笑顔になってしまうような、ふわっとした笑い声。
なぜか分からないが、今まで見せてくれたVTuberとは何かが違うと確証をもった。
こんなに素敵なVTuberと出会えたことが嬉しすぎて、2日間ご飯がのどを通らなかった。
その日から、私はめぐるひめ推しだ。そして、妹に布教をした。
妹は少し嫌そうな顔をした。
きっと、今までは推し活なんてお金・時間の無駄だと言っていた私が急に布教をしたからだろう。
妹は引きこもりだが、なにかの会社を経営している。
さらに、会社の経営が上手くいっているらしく、「扶養から外れた。もしお金に困ってたらお姉ちゃんを助けれるから、相談してね!」と言っていた。
どうして助けてくれるのか尋ねた。
すると、妹は柔らかな笑みを浮かべ言った。
「お姉ちゃん、私が会社を設立するか悩んでいた時に、背中を押してくれたでしょ?『きっと大丈夫。もし上手くいかなくなったら、貯金してるお金出すから安心して。』って。だからだよ。」
そんな心優しい妹に経営者として一度見て欲しかった。
あの輝きを。
めぐるひめにしか出せない輝きを。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!!
ほんのり伏線を張っているので、ぜひ探してください。




