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09S.紅姫との共闘

その軍団は「神界のアンバランス」を、引き起こした「前右側神サタナス」が、対立を深めた「前中央神ゼビス」の軍団員と、成る「ゼビスの人類」を、暴力的に、攻撃する為に創られた「破壊神部隊」が、元に成りました。しかしそれは「神の代替わり」を、迎えたことにより「現実の戦い」には、成りませんでした。


今では、不要と成った「その部隊の仕組み」を「中央神アラル」は、自分の世界に、持ち込みました。「大部隊の必要性」は、無く成ったのですが、この神は「普通部隊位なら、有っても良いだろう」と、考えました。それは、例えば「右側神の世界」で、発生した、旧魔人類の生き残りで有る「マングレイ」のような、悪質な生命体を駆除する為に「使えるだろう」と、思いました。


それらは「良質な生命体」の遺伝子に入り込み、自分の「悪質な遺伝子」を、同居させて、自分は同じ者で有ると「成り済まし」を、する習性を、持ちました。この生命体は、本来不要なものでしたが、なりふり構わずに、生き残ろうと、必死でした。それが、この世界にも数は、まだ少ないのですが、入り込んで来ました。


それらの駆除は「右側神の世界」では「戦闘コマンデス」と言う、魔人部隊が担って、居ましたが、ここには、その存在が、有りませんでした。それを小規模な「破壊神部隊」のモデルと成る「紅姫隊」に、させようとしました。彼女達には「マングレイ」を、見分ける眼を、神より与えられました。このマングレイは、本来のものとは別種でしたが「次のマングレイ」と、言う意味から、この世界では「ネクソン」と、呼ばれました。


彼等は、何処から調達したのか、分かりませんでしたが、厄介な銃火器を、装備しました。それを使うのが「ネクソン」でした。紅姫は、それら「大規模拠点」に、探りを入れて、様子を見ました。今回、機が熟したので「拠点の破壊」を、目指しました。彼女の小隊に、大規模拠点を、攻略することが、出来るのでしょうか。しかし神の眼には「可能で有る」と、出ました。紅姫隊の人数は、10名体制でした。


紅姫の第1眷属で有る「宇津木白郎」の部隊は、半数を占める5名と、成りました。彼の部隊は「不死身の軍団」と、言われました。入ったばかりの「マラディナ」には、分かりませんでしたが、彼の部隊の構成員が「サキュレス」で、有ることに、起因しました。彼女達は、日々「白郎の体液」を、取り込んで居たので、知らずの内に、彼の不死身性を、受け継ぎました。彼女達は、損壊しても再生しました。


「白郎隊」は、自分等の拠点で、装備の準備を始めました。武装したら「マジック・サークル」を、起動させて、紅姫の元に、行く予定でした。彼の武装は、比較的簡易な物でした。中規模程度の盾を、装備して、それを背中に、背負いました。携帯武器としては、レイピアと小型の拳銃を、装備しました。しかしマラディナが、死の間際に見て居た「彼の象徴」のような「大型ナイフ」が、見当たりませんでした。


「マラディナ」は、気に成り、どうしようも無かったので、白郎に念話をして、聞きました。「あるじ様。あの大きなナイフは、何処に有るのでしょうか。」すると彼は、何も無い掌を、彼女に見せました。すると、その中から一瞬で、あの大きなナイフを、出して見せました。それは、恐ろしく威圧感の漂う「白銀の短剣」でした。それは、彼の部族名とも成った「聖剣アリティス」でした。


その聖剣までが、本来の「アリティス族」の腕でした。しかしそれが有ると、日常生活に、支障を来したので、普段は消えて居ました。それは自分の腕なので、いつでもどこでも、自由に自分の意思で、それを出現させることが、出来ました。この前に、白郎がマラディナに「ナイフは何時でも装備して居る。」と言った意味は、それでした。


他の者達の装備も、似て居ました。しかし「淫魔系ゴーレム」のアマネは、比較的重装備でした。それは彼女が、怪力で有る為、装備が重くても、問題には成らない為でした。そして彼女は、同じように剣と盾と、銃を装備しました。


「マラディナ」の装備は、動きに支障が出ないような、装備でした。彼女もレイピアと、盾と拳銃を、支給されました。彼女は、強力な攻撃魔法を、発動出来たので「武器は、補助的なもので良い」と、考えました。その為、盾は比較的良い物を、選びました。


支給されたレイピアは、彼女が「次元の断層」に入って、飛ばされた最初の現場付近に有った、小屋の中のものと、同じ物でした。どうやら、あの小屋は「彼等の管轄」でした。それから彼女は、奴隷時代から身に付けた「小型の横笛」を、大事に持って行くことにしました。「横笛は〝ノルダーの象徴″でした。」


「マラディナ」は、自分と同じで有る、サキュレスの「マヒロとカナデ」を、見て居ました。彼女達の装備も、基本的には、自分と同じものでした。2人の武器は、細刃のレイピアと銃でした。盾も似たようなものでした。そしてマラディナは、自分に取っては「この武器装備は、補助的なもので良い」と、考えました。「自分は、攻撃魔法が主でしたので、武器は補助的なものでも、良かったのですが2人は、それで大丈夫なのでしょうか。」マラディナは、心配しました。


誰にも、聞けなかったので、マラディナは、白郎に念話をして、彼女達の攻撃手段について、聞きました。すると彼は直ぐに、答えてくれました。マヒロ達は、頭部付近から3本の、桃色に輝く光る槍を、発射することが、出来ました。それは金属を、貫くことは、出来ませんが、生体で有れば貫き、殺傷することが、出来ました。また任意に、それを破裂させることも、可能でした。


それから彼女達は「テレキネス(念動力)」を、使うことが出来ました。それはそれ程、強い力では有りませんが、石やナイフ程度のもので有れば、それを飛ばして相手を、殺傷することが、出来ました。そして彼女達の、とても大きな力としては「左側神の世界」で起きた「空間のクビキ」を、発動することが、出来ました。


それはかなり大規模で、強力な空間への取り込みが可能でした。彼女達は、それが出来る為に「白郎隊」では、とても大きな戦力に、成りました。その為、彼女達の支給された武器装備は、補助的なもので有るのでした。


「マラディナ」は、やはり彼女達には「それなりの力を、持って居たのだ」と、感想しました。彼女達の力は、自分には無いものばかりでした。「この世界の神で有る中央神が、この作戦は問題無く、紅姫隊で攻略出来る。」と、見て居たので、多分大丈夫なのでしょう。彼女は、少し安心しました。


そして今回、初参加と成る「マラディナ」に取っては、初対面と成る「白郎のあるじ」で有る「紅姫べにひめと4体のファミル達」とは、一体何者なのでしょうか。彼女の本名は「レミティル」と、言いました。彼女は、地下世界アルザンティアの出身で有り、赤い皮膚を持つ巨人族「タイタニオン」の娘でした。


「彼女の呼名」の言われと成った「赤い皮膚」は、同じ「地下世界の魔人類」で有る「赤色魔人」の遺伝子によるものでした。彼女の先祖に、その魔人が居たので遺伝の結果、赤い体皮を持つ「タイタニオン」と、成りました。彼女の体皮は、そんなに、強い赤色ではなく、やや桃色に近い、体皮を持ちました。タイタニオンの女型としては、小柄な方で、身長180㎝程度でした。


紅姫の本流は、ダルタニアの巨人種「ギガンデス」でした。その魔人は、身長3m~5mも有る、この世界一の巨人族で有り、全身緑色をした体毛に覆われ、その体毛と皮膚は、かなり固く、弾丸を通しませんでした。後頭部には、後ろに向かって2本の、太くて短い角が有り、発達した犬歯が2本、上から下に伸びて居ました。


顔にも、緑色をした体毛が、生えており、目は1つではなく、2つ有りました。全身を、強固な筋肉に覆われて居て腕は、途轍もない破壊力を、秘めて居ました。それは人間界で言うと「鬼」のような、姿でした。彼らの専用武器は「棍棒アイアンクラブ」で有り、それは「特殊な金属」で、鋳造されました。


その姿は「人型」でしたが、殆ど魔獣に近い、存在でした。その巨人族の一部の者達が、地下世界へと降りて行き、そこで魔人化して、小型に成った者が「タイタニオン」と、呼ばれた種族でした。彼等は、背中と毛髪以外の体毛を失い、毛の色も、茶色に変わりました。容姿も一般的な魔人類と、変わらない姿に、戻りました。しかし彼等の、後頭部の角と犬歯は、残りました。


「タイタニオン」は、男女共筋肉質で、腕力が強いのが、特徴でした。彼等は、ギガンデスの言語と、習慣と体臭を持っており、見た目は変わりましたが、互いに、同族意識の高い魔人類でした。彼等には、独自の「ネットワーク」が有り、彼等の武器は、タイタニオンが、製造したものを、同族で有るギガンデスに、供給されました。紅姫は、その魔人の傍流で有る、タイタニオンの系譜でした。


彼女の容姿は、普通の魔人類と同等でした。髪は栗毛色の直毛で有り、胸まで伸びて居ました。瞳の色は茶色で有り、上下とも長い睫毛でした。目は大きくて彫の深い、綺麗な顔でした。眉は、切れ長で細くて、濃い茶色でした。ポッチャリとした唇から、小さい牙が、見えました。彼女の肌色は、桃色に近い色でした。後頭部には、太くて短い角が、生えて居ました。


紅姫は「筋肉質な身体」でしたが、胸も大きくて、魅力的なスタイルでした。彼女は、魔人としては、大柄な女性でしたが、武装をして居ませんでした。これから大掛かりな、戦闘に成る筈でしたが、彼女の装備は、有りませんでした。そして彼女の武器は、タイタニオン専用ではない、赤い金属で造られた、ギガンデス専用の、とても大きな「アイアンクラブ」を、装備しました。


実は彼女は、戦闘態勢に入ると、強力な「先祖返り(トロス)」をしました。これは、紅姫だけが持つ、固有のスキルで有り、彼女は自由に「赤い体毛を持つギガンデス」に、変異することが、出来ました。彼女が、ギガンデスに変異すると、体長4mにもなる、大柄な破壊神「赤いギガンデス」に、成りました。そして彼女は「ファミル」で有る「白郎(アルティス族)」や「エミリア(黄金魔獣)」を、初めとした「バフォメトンの3聖獣」を、従えた「破壊神部隊デスタス」の雛形ひながたと、成りました。


今回の敵は「右側神の世界」に、蔓延はびこって居た「凶悪魔人」の一種で有る「マングレイ」と同等の、不潔で嘘吐きな「ネクソン」でした。彼等は、この世界の魔人類達と、同等の姿でした。皮膚の色が、鼠色をしており、男女共、角張ってエラの張った顔付きでした。眼が小さくて、吊り眼で有り、口臭の酷い口元は、いつも、何かを呟いて居ました。彼等は、完成された魔人類を生み出す為の、一歩手前のモノであり、本来は消去される存在でした。彼等の最大の特徴は「粗暴な嘘吐きで有り、不潔で凶悪な性質を、持ちました。」


その「ネクソン」の大規模拠点を、発見しました。彼等は、そこを拠点として「中央神の世界」に、蔓延る準備を、進めました。彼等は、この世界の住人で有る、正規の魔人類に「成り代わり」支配しようとしました。


「白郎隊」は、装備が整うと所持した「マジック・サークル」を、起動させて、紅姫が待つ拠点へと、移動しました。

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