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或る凡人の独白
————私には才能が無いのでしょうか？
深夜になると、私を蝕んでいたものです。
いつも私から快眠と睡眠時間を奪い去ります。
だから、友だちに相談しました。マキちゃんとします。
マキちゃんは言いました。私に才能は無いとしちゃえと。
私はそうすることにしました。
私は、才能が無い凡人ということにします。
特別の才能など、持っていません。持ち得ません。
そういうことにしました。
だけど、いいんです。世の大半は凡人です。
世の大半は凡人なので、世の大半は凡人にできることです。
世の大半を凡人がやって、世の大半は凡人が動かしてくれます。
私は凡人です。なので、世の大半は何とかできます。
そういうことにします。
